しゃぼん玉

をかや れいと

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葉を摘んだ指先

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屋上で砂を弄るあなたが

小さな芽を出している雑草を摘んだ

綺麗に咲く花は大切に育てられるのに

どうしてこれ(雑草)は摘んでしまうんだろう

と言って

雑草ばかりになったちりとりの上に乗せた

仲間と一緒になれてよかったじゃないと思う

電線の上に散らばるカラスを見て

大木に集まるムクドリを思う

群れない人ほど、本心は群れたいのかもしれない

雑草があると綺麗に花が咲かないんだよ

まだ何も話さない私に声をかけるから

丸くなった背中を見つめ返した

振り返ったと同時にちりとりが転がって

あなたが摘んだこれ(雑草)はバラバラになった

花が綺麗に咲くんなら、それでいいじゃない

縮まるあなたに、そう投げかけて

聞こえない声で立派よとだけ溢してみた

これ(雑草)を摘んだ指先で

バラバラにになったこれ(雑草)をかき集める

あなたの指先はとても綺麗だ

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