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コトバ
しおりを挟むコトバを大事にしないから
コトバを操れないんです
コトバを大事にしないから
コトバに選ばれないんです
コトバのことをよく知らないから
コトバを使えない
書くことを知ってもう何十年
何度も悩まされるコトバ
課題で出される作文は
800字なら10分もかからずかけるのに
誰かのためのコトバなら
すぐにでもカタチにできるのに
自分のためには書けないのはきっと
私がコトバを大事にしていないからだ
作品にならないのはきっと
コトバを大事にしていないからだ
間違った文法や、意味の違うコトバを
あれほど勉強してきたのに
使ってしまうのはきっと
私がコトバに興味がないからだ
その辺の友達の中じゃ他の誰よりも
書き続けてきたのに
コトバはまだ私のものにならない
掴もうとすればするりと通り抜けて
半開きの目が遠い空を見つめてる
その空の色さえコトバに出来ない
その空に浮かぶ雲の形すらコトバに出来ない
書けば書くほど
コトバが私から離れていく
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