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夜空の公園
しおりを挟む滑り台となぜか4つ並んだブランコ
誰も遊ばない砂場
他は何があったか覚えてもいない
息切れ必須の坂道の先にある
その辺の家よりずいぶん大きい公園で
トイレの上の屋根に登って
星を見るといってたあなたのこと
この歳になってもまだ覚えている
15年も前になる記憶なのに
あの時見た星の鮮やかさが今も目に
焼きついて離れない
蒼く白く遠くにある小さな星を
寒空の下
あなたと見た、深夜のこと
世界には他に誰もいなくて
私とあなただけみたいになった公園で
聞いたことない虫の鳴き声
静けさを身体で感じることが出来た
寒さが身体に染み込んで
パジャマみたいな格好だったから
二人ともタバコの煙空に向かって
吐き出しながら震えてたよね
あの頃見たのとはもうずいぶん違う
星はあんなに綺麗に光らないこと
大人になって思い知ったよ
あなたと見た星だったから
周りに何もない公園のトイレの上で
タバコの煙なのか吐息なのかわからない
白いもやの中で
本当にひとりぼっちになれた
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