しゃぼん玉

をかや れいと

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長くいればいるほど
あなたの良いところを
忘れてしまう病気みたい

好きだったはずのだらしないところが
嫌になってしまったり

楽しかった思い出を振り返っては
何故かその中でも
嫌だったことだけを思い出す

疲れて帰ってきたあなたに
おかえりもまともに言えない

あんなに嬉しかったはずの帰りが
煩わしくて仕方ない

心が安らぐはずの寝顔だって
自分の心がどうにかしてしまってると

思わなきゃ、やってられないほどに

日に日にモヤモヤは積み重なって
雲はもう直ぐ沈みそうなくらい重い

傘を持たないあなたは
空も見上げないのね

時々どんな様子かと
少しぐらい空を見上げてくれたら
きっと涙がこぼれる寸前の
私の心に気付くはずなのに

目も合わせないから
まだまだ自分の時間や人生が大切なんだね

雨が降るまできっと気付かない

肌寒くなったって、どんよりしたって
そのせいで頭痛くなっても
薬飲んで治そうとしちゃうんでしょう

ぽつぽつと降る雨が
あなたの身体を濡らして初めて

今気付いたって顔して謝るんなら

そのまま気付かないで欲しい
そして謝らないで

私を許さないって顔で離れていって

そうしてくれたら
きっと病気が治るような気するから

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