しゃぼん玉

をかや れいと

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夜明け

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泣けば、苦しくなるだけだった。
いつもあなたは繰り返し
ごめんと言葉を床に落とすだけだ。
私は涙いっぱいの瞳で
床に転がったあなたの言葉を見つめる。
 
あぁ、そうか。
この人は謝る以外何も出来ないんだ。
 
夜はいつも知らぬ間に明けた。
朝になると、
昨日泣いたことさえ忘れてしまったかのように
笑顔でおはようと言い合う。
 
終わりのないループに
疲れたことさえ忘れるくらい。
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