しゃぼん玉

をかや れいと

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夜のひとりごと

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一人きり

夜に抱える頭の重さは

しんとした部屋で
冷たい空気で
頭が縮んでしまいそうになる

ぼんやりとした瞳の向こうに
私はゆっくりと連れられて行く

冷えた空気が臓器を冷やして
ぐるぐると音が鳴ってしまう

お腹の中に私の細胞は
うずくまっているんでしょう

遠のいていく意識の中で
ある景色が見える

肩の力を抜いて深呼吸をすると
忘れてしまいそうになる

鮮やかな草原と背の高い木
心地の良い風が吹いて
見上げた空が青くて

そんな居心地の良い風景を
きっといつか忘れてしまう

1人の夜は残酷だ

こんな風に様々なことに
思いを馳せてもきっと
誰も救ってはくれない

夜は長い
部屋の中で冷え込む空気は
いつも以上に冷たい

口の中で飲み込んだ空気を
吐き出すのは遠い後になる

息が薄くなる
喉がきゅんとする

私は私を忘れてまた長い夜を眠る

タバコに火をつけたら
もう後は朝になるのを待って

きっとお腹も元通り重たくなった
頭はからっぽになって

また朝がくるよ
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