しゃぼん玉

をかや れいと

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ずるさ

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私、私のズルさを知ってる

この人がどう言えば傷つくのかを
長い年月で関わった上でわかってて
あえてそういう
傷つく言い方を選択する時がある


こういう場にいる時に
どう立ち振る舞えば一番ベストかを
わかっててその手本通りに
自分を作って演じて見せたりする

あぁ、わかるよなんて言って
全然わからない意見に賛成したり
気にならない話題に突っ込んだり

自分のズルさを嫌ってくらいに
遠いどこかで、ちゃんと自分で見てる


あの人にいい顔して
この人にもいい顔して
ズルさから始まったそれらがいつしか
誰のためだったか、忘れて

どんどん本当の自分を見失う

あぁ、
こういう時はどうズルするんだったっけ
わからなくなる

立っていた場所、話していた言葉
その自分の表情すらも




私、私のズルさを知ってる

全部本当は覚えているのに
知らないふりをすること
わかっているのにわからないって

打算が打算になって
きっと
いつかものすごい

ボディーブローくるんでしょう

痛めつけられるの期待して
傷つくの待ってる

ズルいよ、私
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