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mom
しおりを挟むその生きてきた
道筋を詳しくは知らないけど
でも
お母さんは誰よりも強いことを知ってる
びっくりするぐらいの細い身体で
いろんなものを我慢して
いろんなものを乗り越えてきたこと
私は知ってる
大人になればなるほど
親のありがたみがわかるというけど
ありがたみがわかって
Uターンしてしまうところまできてしまった
母が元気でいることが
当たり前になってくる
洗濯機に入れておけば
脱ぎ捨てた服でも
いい匂いをさせて戻してくれること
お腹が空いたといえば
美味しいご飯が出てくること
たまに帰る日には
大好物ばかり作ってくれること
ほんのひと昔前は
当たり前じゃなかったそれらが
不器用な身体で
なんでも出来てしまうから
当たり前になってしまう
母の優しさを感じられること
辛いといえば助けてくれること
偉大さを知ってて
その大変さや面倒な気持ちを
短かな生きてきた道のりで理解した上で
感謝を忘れる距離にいる
無償の愛を受け取って
優しくされてはじめて
自分の情けなさを知るよ
そんな風に言えばきっと
そんなこと
何も思わなくていいと言ってくれる
それもすべてわかって
生まれてこれた奇跡に感謝する
きっと私があなたの元に生まれたのは
必然だったと思わせて
ありがとうが言えない距離になればなるほど
ありがとうが募るよ
いつか言わせて
帰った時には、旅立つ前には
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