しゃぼん玉

をかや れいと

文字の大きさ
上 下
35 / 149

夢想

しおりを挟む
現実でないことはいつも
真白い天井を見るまで気がつかない

現実でないことをいつも
真白い天井を見て思い知る

息が首元を駆け上がってくる
あぁ、また、夢


手を触れた感触や
声を聞いた感覚
それら全てがすごくリアルで

本当のあなたはこんな温度をしてるのね
声はこんな風に空間を震わせて

どうか全てが夢じゃありませんように
夢の中で祈ってる

こんな風に笑う顔を近くで
こんな風に悲しむあなたをそばで
リアルじゃ絶対
あり得ないことづくしで

ありもしないシーンを抱きしめて
胸いっぱいにあなたを
私は、今日も眠る


夢を見るみたいに
この宛て先のない想いを遠くに

心の中にしまっても
溢れてしまう想いを夢の中に

どうか朝が明けないように
世界中で祈ってる人は何人くらいいるだろう


わたしがあなたと夢の中で会うように
あなたも夢の中で誰かと

あてのない想いを誰かに向けたりするの


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

優しく微笑んでくれる婚約者を手放した後悔

しゃーりん
恋愛
エルネストは12歳の時、2歳年下のオリビアと婚約した。 彼女は大人しく、エルネストの話をニコニコと聞いて相槌をうってくれる優しい子だった。 そんな彼女との穏やかな時間が好きだった。 なのに、学園に入ってからの俺は周りに影響されてしまったり、令嬢と親しくなってしまった。 その令嬢と結婚するためにオリビアとの婚約を解消してしまったことを後悔する男のお話です。

【完結】待ってください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ルチアは、誰もいなくなった家の中を見回した。 毎日家族の為に食事を作り、毎日家を清潔に保つ為に掃除をする。 だけど、ルチアを置いて夫は出て行ってしまった。 一枚の離婚届を机の上に置いて。 ルチアの流した涙が床にポタリと落ちた。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

処理中です...