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ちいさいわたし
しおりを挟むいろいろと駄々をこねるのは
私の心がちいさいからだよ
あなたよりも何年も早く生まれたのに
大きな心なんて持ち合わせていない
生きていく年数が増えるほど
使い古した石けんみたいに
どんどんどんどんちいさくなって
堅くなって、乾いて
だから、
わがままなんて可愛いものじゃない
もう泡も出ない
本当はもっといろんなことを受けとめて
笑って、いいよって
言ってあげれたらいいのにって思うけど
私の心はちいさいから
何にも受け止めてあげられない
笑ってもあげられない
不安の泡は一度出たら
どんどんどんどん膨らんで
私の身体を離れて
世界中を埋め尽くしていくの
弾けた泡の先に
もうあなたは居ないんじゃないかって
なるべく大きくならないうちに
ボロボロ泣いて
シャボン玉みたいな泡、わっていく
泣くたびにまたちいさくなる
いつかきっと泡も涙も出なくなる
ちいさい心の、ちいさいわたし
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