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かさぶた
しおりを挟むきっと覚えてないんだろう
私はまだあの頃のことを忘れられずに
ひとりずっと立ち止まってる
きっとあなたはもうすっかり忘れて
あの時の約束とか
約束は忘れててもいいや
だとしてもきっと思い出ひとつ
覚えちゃいないんだろう
全部すっかり抜け落ちて
だからそんな風に笑えるんでしょう
「今じゃいい関係性だ」なんて
ズタボロになるまで喧嘩した日のこと
酒癖の悪い私のせいで
初めてあなたが泣いた日
二人の過ちのせいで
ずっと一緒にいようと約束した日
私の胸には
しっかりとかさぶたが残っていて
剥がそうとしたら
少しずつ血が滲んでしまう
もう大丈夫かなと思っても
どうしようもない
そうやってこのかさぶたと向き合って
ずっと生きてきた
それを見てもあなたはきっと
平気な顔して語りかけてくる
大丈夫か?なんていらない
なにかひとつだけでいい
思い出して
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