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考え事
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暑い。突然の暑さを感じた。ああ、目が覚めたのか。母が階段を上がって来る音がする。
しょうが無い、狸寝入りしていよう。
母がクーラーを着けようとエアコンを見た。
「きゃあああ!何これー。カビが繁殖してるじゃない!」うるさいなと、思いながらもあえて知らないフリをした。
「ちょっと、起きなさいよ。」
ゆさゆさと身体を揺さぶられる。鬱陶しい。
「何?」今起きたばかりという雰囲気を醸し出す。
我ながら、いい演技だ。
手伝いなさい。と言われしぶしぶ付き合った。
確かに、カビが繁殖している。
歯ブラシでごしごしこすった。一通り終わったので、「手を洗うから。」と言い訳をして、家に上がった。すると、台所の洗い物の山をみつけてしまった。嫌な物を見てしまった。
本当、仕方ないな。
周りの温度は高いのに、水だけが冷たい。
母がなかなか帰って来ない私に腹をたて家にどかどか上がる。私を見つけるやいなや
「あんたはアイロンでもしてなさい!」と、
怒鳴る。いつの間にか消えている、洗い物はどこにいったのかね。分かる?まぁいいや。
布にアイロンを当てる。
皺が綺麗に延びていく。
あの人の皺もこれで延ばせたらいいのに、何てくだらない事を考えた。私もまだまだ子供だな
ああ、理不尽だ。面倒くさい。
確か子供は自由だなんて誰かいっていたな。馬鹿みたい。
何朦朧してんの。大人のほうが自由に決まってんじゃん。と、ツッコミたい。だって大人は、
お金がある。会社は自分の意志で辞めることが出来る。
好きなところに行ける。好きなものが買える。
羨ましい。本当に、
早く自由になりたい。
ジジッと布が焦げる音がする。
しまった。
あぁ、後で何て言い訳しようかなぁ。何て考えながら、私は母の呼ぶ声に返事した。
あとがき
↓
↓
↓
小さな頃に考えていた事を小説にしました。
嫌な気分になったらすいません。
読んでくれて本当にありがとうございます!
しょうが無い、狸寝入りしていよう。
母がクーラーを着けようとエアコンを見た。
「きゃあああ!何これー。カビが繁殖してるじゃない!」うるさいなと、思いながらもあえて知らないフリをした。
「ちょっと、起きなさいよ。」
ゆさゆさと身体を揺さぶられる。鬱陶しい。
「何?」今起きたばかりという雰囲気を醸し出す。
我ながら、いい演技だ。
手伝いなさい。と言われしぶしぶ付き合った。
確かに、カビが繁殖している。
歯ブラシでごしごしこすった。一通り終わったので、「手を洗うから。」と言い訳をして、家に上がった。すると、台所の洗い物の山をみつけてしまった。嫌な物を見てしまった。
本当、仕方ないな。
周りの温度は高いのに、水だけが冷たい。
母がなかなか帰って来ない私に腹をたて家にどかどか上がる。私を見つけるやいなや
「あんたはアイロンでもしてなさい!」と、
怒鳴る。いつの間にか消えている、洗い物はどこにいったのかね。分かる?まぁいいや。
布にアイロンを当てる。
皺が綺麗に延びていく。
あの人の皺もこれで延ばせたらいいのに、何てくだらない事を考えた。私もまだまだ子供だな
ああ、理不尽だ。面倒くさい。
確か子供は自由だなんて誰かいっていたな。馬鹿みたい。
何朦朧してんの。大人のほうが自由に決まってんじゃん。と、ツッコミたい。だって大人は、
お金がある。会社は自分の意志で辞めることが出来る。
好きなところに行ける。好きなものが買える。
羨ましい。本当に、
早く自由になりたい。
ジジッと布が焦げる音がする。
しまった。
あぁ、後で何て言い訳しようかなぁ。何て考えながら、私は母の呼ぶ声に返事した。
あとがき
↓
↓
↓
小さな頃に考えていた事を小説にしました。
嫌な気分になったらすいません。
読んでくれて本当にありがとうございます!
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