異世界弓師~作るおっさんと、射るエルフ~

蒼乃ロゼ

文字の大きさ
上 下
46 / 57
異世界と弓作り

四十六話 ナガテ弦、完成!(仮)

しおりを挟む
 谷間にはぎざぎざと口を合わせた縦長の入り口がふっくらと膨らんでいた。茶色がかった濃いピンク色の肉を円を描くように中指が撫でる。神父の屹立から垂れ落ちた透明の粘液がクレイグの腹に落ちていった。目の端にちらりと見える神父の横顔。その情欲に濡れた青い眼と視線が合った瞬間、クレイグの興奮は最高潮に達し、触れられてもいない肉竿がびくびくと戦慄いて数滴の精液をその腹に散らした。それにすら気づかないほどにクレイグは固唾を飲んで、眼前の凄まじくいやらしい光景に夢中になっていた。

 神父の指と入れ替わりに、赤い手が肉に指を食い込ませて谷間を押し広げると、焦らすようにゆっくりとその顔が寄せられていく。紫色の長い舌がくすぐるように盛り上がった肉をちろちろと舐め、息づく肉門は分泌された甘い匂いのする唾液でぬらぬらと光る。

「あっ、ああ……っ」
「……っ!」

 ぬちゅ、と濡れた音と共に舌先が蕾の中へと潜り込んでいく。それは行きつ戻りつ、前後し、身をくねらせながら神父の奥へ奥へと飲み込まれていく。異形の舌はどこまでも長く、根元へ行くほど太くなっていた。クレイグの目の前で繰り広げられる原始的な本能に訴えかける光景。じゅぷじゅぷと音を立てて出入りする接合部から雫が飛び散る。クレイグの荒い息が神父の太腿を湿らせた。

 その時、クレイグの腕を後ろ手に拘束していた細い何かがするすると解けて行った。視界の端を通り過ぎて行く細い何か。赤い蛇を思わせるそれは異形の細い尻尾だった。それは神父の内腿や張り詰めた会陰をくすぐりながら、重力に逆らって腹にへばりつく屹立の根元に巻き付いた。陰嚢がくびり出され、ぱんぱんに張る。

「クレイグ、少し手伝ってくれるかな? 面白いものを見せてあげよう」
「えっ……」

 一旦舌を巻き取った異形が頭上で喉を鳴らした。どうする? と可笑しげに問いかける金の瞳。手伝う――目の前の白い尻に目をやると、肉の谷間に濡れた蕾が閉じ切れない口を戦慄かせていた。クレイグは生唾を飲み込み、ようやく自由になった腕を持ち上げる。

「……っ」

 目の前の大きな尻肉に指を埋めさせ、鷲掴むことでクレイグは異形に答えた。汗ばんだみっちりとした弾力のある肉が掌に吸い付く。クレイグは感嘆の熱い溜め息をついた。目の前で蹂躙されていたこの肉に触れてみたかったのだ。夢中になって尻肉を揉みしだくクレイグに、異形は共犯者の笑みを目に滲ませた。

 思うさま肉を堪能した後、異形は手を神父の屹立に這わせるように指示した。他人の勃起した性器をまじまじと見るのも触れるのも、もちろん初めてだ。自分よりも立派な肉棒に恐る恐る手を伸ばす。指を這わせるとそれはびくりと波打ち、自らの腹に力強く打ち付けた。敏感な反応に思わず笑い、全体を掌で包み込む。かすかに抱いていた嫌悪感はどこかに消え失せた。手の中の神父の屹立は、熱く、固く、脈打っていた。

「クレイグ……っ」
「……気持ちいいですか、神父様」

 先端からたらたらと滴り落ちる粘液を全体的にまぶし、上下に扱くと、快楽と羞恥に歪んだ神父の顔が脚の間から逆さまに見えた。こんなことに巻き込んでおいて今更何を恥ずかしがっているのか、とクレイグの胸をむらむらと強い感情の炎が舐めていく。何度か扱いた後、指示通り臍まで反り返る屹立を強引に尻の間から引き出し、掴んだまま固定する。こちらを向いた鈴口が苦しげにぱくぱくと開閉し、涎を垂らした。根元と陰嚢を縊られ、下を向かされさぞ苦しかろうと思いつつも、心の中は怒りが転化した嗜虐の喜びに満ちていた。

「お前の大好きなものをあげようね。いつもこれをあげると涙を流して喜ぶものな。嬉しいだろう?」
「……はい、ありがとうございます……」

 神父はすぐに察したのか、苦しげに答える。何が起こるのか想像もつかないクレイグは黙ったまま、屹立の根元に巻き付く赤い尻尾の動きを観察していた。細い先端が鈴口をしきりに擦り始める。

「んっ、ん……ん」

 敏感な亀頭をぬるぬると撫で回され、神父は腰だけ高く上げたまま、顔をクレイグの脚の付け根に伏せた。神父の先走りでぬらぬらと濡れ光った細い尻尾が引き伸ばされ、獲物に狙いを定める蛇のように先端を擡げてゆらゆらと揺れた。

「うわっ……!」
「ひ、ああああっ!」

 ずぷぷ、と先端が鈴口の中へと潜り込んで行く。予想だにしなかった光景に思わずクレイグは驚愕の声をあげ、神父は内腿を震わせ甘い悲鳴をあげた。幾ら尻尾としては細いとは言え、子供の小指程度は太さがあろう。それが行きつ戻りつを繰り返しながら肉竿の中へ中へと入り込んで行くのだ。屹立を掴むクレイグの指に、肉筒越しに尻尾が進んで行くのが分かる。裏筋が尻尾の形のままにもこもこと盛り上がって行くのが恐ろしくも――いやらしい。

「……すげえ」

 生唾を飲み込み、尻尾が突き立てられた真っ赤に充血した亀頭をまじまじと見つめた。時折素早く引き出したりと、緩急をつけながら尻尾は身体の奥へと突き進む。その度に、神父はすすり泣き、身を震わせ、クレイグの身体にしがみつく。だが、手の中の屹立は一向に萎える様子はなかった。痛みよりも気持ち良さが勝っている証拠だ。

「あっ、ああっ……!」

 神父の甘い悲鳴と共に頭上が翳り、紫色の舌が雄膣へと入り込んで行くのが見えた。尻と尿道から身体の中を犯され、神父は息も絶え絶えにクレイグの身体にしがみつき、涙ながらに喘いでいた。冷たい銀の首飾りと小さな二つの尖りが腹に当たっていることに気付き、クレイグは神父の身体を乗せたまま、擦りつけるように腰を動かした。

「あ、んんっ、クレイグ……」

 神父が思い出したように、放置されていたクレイグの雄竿に舌を滑らせたが、身を灼く強烈な性感に震え、顔を押し付けるに留まってしまう。想像を絶したいやらしい光景に興奮しきったクレイグは、空いた手で神父の太腿を鷲掴み、鼻と言わず口と言わず、腰を振って己の肉竿を神父の顔中に擦り付けた。こちらからは見えないが、今頃アーベル神父の顔は自分の先走りでぬるぬると濡れているのだろう。そう思うとぞくぞくと何かが背筋を走り抜けていった。

 爛々と見開かれた目。三日月型に釣り上がった口元。クレイグが自覚なしに浮かべている嗜虐的な笑みを、異形は蕾を蹂躙しながら満足気に眺め、金の瞳を細めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

天才ピアニストでヴァイオリニストの二刀流の俺が死んだと思ったら異世界に飛ばされたので,世界最高の音楽を異世界で奏でてみた結果

yuraaaaaaa
ファンタジー
 国際ショパンコンクール日本人初優勝。若手ピアニストの頂点に立った斎藤奏。世界中でリサイタルに呼ばれ,ワールドツアーの移動中の飛行機で突如事故に遭い墜落し死亡した。はずだった。目覚めるとそこは知らない場所で知らない土地だった。夢なのか? 現実なのか? 右手には相棒のヴァイオリンケースとヴァイオリンが……  知らない生物に追いかけられ見たこともない人に助けられた。命の恩人達に俺はお礼として音楽を奏でた。この世界では俺が奏でる楽器も音楽も知らないようだった。俺の音楽に引き寄せられ現れたのは伝説の生物黒竜。俺は突然黒竜と契約を交わす事に。黒竜と行動を共にし,街へと到着する。    街のとある酒場の端っこになんと,ピアノを見つける。聞くと伝説の冒険者が残した遺物だという。俺はピアノの存在を知らない世界でピアノを演奏をする。久々に弾いたピアノの音に俺は魂が震えた。異世界✖クラシック音楽という異色の冒険物語が今始まる。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 この作品は,小説家になろう,カクヨムにも掲載しています。

目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し

gari@七柚カリン
ファンタジー
 突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。  知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。  正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。  過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。  一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。  父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!  地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……  ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!  どうする? どうなる? 召喚勇者。  ※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。  

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います

長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。 しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。 途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。 しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。 「ミストルティン。アブソープション!」 『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』 「やった! これでまた便利になるな」   これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。 ~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

処理中です...