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1.安住の地
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「○○様、おはようございます。昨夜はゆっくりお休みになれましたでしょうか?」
「ああ、いつも快適だよ。また来るね」
「ありがとうございます。ぜひお待ち致しております。お気をつけて、いってらっしゃいませ」
ーー朝。
自身の眠気など微塵も感じさせぬよう、一日の活力になれるような笑顔で挨拶とお見送りを。
「こんにちは、いらっしゃいませ。チェックインでいらっしゃいますでしょうか」
「予約していた○○です」
「○○様、ご予約ありがとうございます。ご予約内容を確認いたしますので恐れ入りますが、フルネームをお伺いしてもよろしいでしょうか」
ーー午後。
同姓同名の方さえ間違わぬよう、細心の注意を払いながらご予約に感謝しチェックインを。
『はい、フロントでございます』
『すみません、自動販売機はありますか?』
『はい、ございます。四階と十階、エレベーターを降りて左手に、コインランドリーと同じお部屋にございます』
『分かりました』
『おやすみなさいませ』
ーー夜。
日中より静かとはいえ、次の日の用意や予約確認等を行いながら、時には対面、時には内線で変わらない笑顔をもって応対を。
私……安住礼は、職業・ホテリエ。
ビジネスホテルのフロント業務を担っている。
学校もホテルやブライダル関係に進学し、今の職場を希望して採用された。
入社の決め手は、ビジネスホテルでありながら、その価格帯以上のサービスを追求していた会社だったからだ。
シティやハイクラスのホテルと違い、人件費や備品、部屋の広さ。
様々な費用を抑えてその価格を実現するビジネスホテル。
通常スタッフと顧客のやり取りはチェックイン、チェックアウトに加え貸出物や問い合わせだけで終わる。
近年様々なグループが業界に参入し、それぞれが切磋琢磨している状況ではあるのだが、その中でも私の勤める会社は、現場の意見を取り入れる仕組みが従業員主体で継承されており、それが役員、社長クラスにも確実に伝わる。
マニュアルも独自のもので、現場のスタッフの意見を吸い上げて年々アップデートしているのだ。
お客様と接する時間というのは同業他社と変わらないが、おかげ様で雑誌やWEBのアンケート、調査機関等の接客面での評価がひときわ目立つ。
それに慢心することなく、現場の私たちは誇りを持って日々ひとりひとりのお客様と向き合っている。
仕事は大変で時には辛いこともあるが、それでも楽しくやりがいがある。
そう、天職だと私は感じているのだ。
幼い頃から旅番組や雑誌に触れ、旅そのものが好きであった……が。
職業というものを意識した時に、その旅の手伝いをするホテルにも興味が湧いた。
非日常の演出。
それはもちろん、他の職業でも適うが、私にはホテルが合っていると感じた。
そしてその直感は、的中。
私の笑顔で、お客様が笑顔になるのが好きだ。
私の調べた、実際体験したお店の情報でお客様がよろこんでくれるのが好きだ。
私と一緒に働く仲間で、常連のお客様のお話をうかがうのが好きだ。
繁忙期で忙しい時、仲間が気を利かせて自然と手伝ってくれるのが嬉しい。
旅の工程の中で相手を喜ばせることと、仲間と連携して仕事をする。
この二点が、とても私に合っていた。
ただ、一つだけ接客業に勤める上での欠点がある。
それは、育った境遇もあるのだろうが、極度の人見知りなのだ。
楽しいが、辛い。
初めは何とも言えない感覚だった。
そして現在三十歳となる私が、この十年のホテリエ生活でどう昇華したのか。
それは、『極振り』することーー。
◆
「今八時でしょ? 予約したお店は十時開店だから、コーヒー飲みながら事前情報収集しなければ」
今日は新作ゲームの発売日。
対して私は、絶賛夜勤五日目明け。
この業界に至った経緯をコーヒーを飲みながら振り返りつつ、新作ゲームの情報をネットで集めることにする。
私の仕事と人見知りの折り合い方法は、プライベートでなるべく一人になること、だ。
元々ゲームや漫画が好きなこともあり、私には一人の時間が必要不可欠だった。
それは、好きだが得意ではない『人と接すること』のエネルギーを仕事で使う代わりに、プライベートはなるべく一人になることで、充電するといった具合だ。
もちろん同僚や、数少ない友人と食事に行くこともあるが、多くて月一。
夜勤次第では生活リズムがかみ合わないこともあり、三か月人と遊ばないこともザラだ。
自分から連絡することはほとんどないが、連絡がくれば必ず返すので、限られた人とだけ交流するスタイル。
これが中々、わるくない。
だれかから見れば、寂しいかもしれない。そんな生活スタイルも、仕事で日々たくさんの人と対面する私にとって、心地よい。
「旅、かぁ」
気付けば仕事に打ち込み過ぎていた。
自分の旅は、ずいぶんと後回しにしてきた。
「たまには、どこか行こうか」
そんなに多く連休をとることは仕事柄できないが、近場であればゆっくり出来るだろう。
「それにしても……、疲れやすくなったなぁ」
眠い。
ひたすらに、眠い。
二十代前半は、夜勤があっても元気に過ごせていたものだ。
だが、今は休みともなれば一日が寝て終わる日も少なくない。
当然、夜勤期間中はいけない事と思いつつも多めのカフェイン摂取が欠かせない。
「理想のホテル、かぁ」
今の職場は好きだ。
会社も、同僚も。
ただ、年齢を重ねるごとに自分の理想を追求するには、自分でホテルを持つということも選択肢に入るようになった。
日々感じたこと全てが、会社に反映される訳ではない。
費用の面で見送られた意見も、小規模のホテルであれば可能なものもあった。
(あれを出来るようにするには、うーん。全三十室以内? 夜勤は一クール三日で、なるべく疲れが残らないシフトにして……)
一人の時間が多いと、思考する時間も増えるもの。
妄想を捗らせながらも、現実に戻ると土地や建物、消耗品に食材……。
ホテルを個人経営するには経験や伝手が足りないと痛感し、また日々に戻る。
どうしたもんかなぁ。
今はその時ではないのだと自分に言い聞かせながら、ゲームの情報に目を通す。
(プレイヤーは冒険者となってクエストやストーリーを進め、時には仲間とのイベント。寄り道要素でハウジングや採取。収集要素も盛りだくさん系RPGか)
オンラインゲームでありそうな要素も詰まった、王道RPG(オフゲー)といった感じだ。
中々私の好みのゲームである。
「お、良い時間」
妄想しつつゲーム情報を集めていると、お店に着けば十時を過ぎる時間となった。
はやる気持ちを抑えて、少し足早に向かう。
「う~~、きもちわるい」
新しいゲームが手に入ると、きっと誰もがウキウキするだろう。
それは私も同じ……なのだが。
「今日なんでこんなに眠い? んだ……?」
眠気が限界突破したのか、どうもきもちわるい。
お腹が空いているのも理由かもしれない。
「帰ったら少し寝るし、今食べてもなぁ」
ゲームを手にした私は一目散に帰宅している。
お腹が空いているとはいえ、寝る直前にご飯を食べるのもためらわれるのだ。
「寝たら治るか……」
きっと、年齢のせい!
うちの会社は基本残業も少ないし、三シフト制なので連勤も少なめだ。
いわゆるホワイトと呼んでも差し支えない。
年齢のせい……だよなぁ。
自宅のドアを目前にし、そう軽く結論付け、落ち込んだのがいけなかったのだろうか。
自宅のドアを開けた私は、目の前に倒れ込むような形で意識を手放した。
「ああ、いつも快適だよ。また来るね」
「ありがとうございます。ぜひお待ち致しております。お気をつけて、いってらっしゃいませ」
ーー朝。
自身の眠気など微塵も感じさせぬよう、一日の活力になれるような笑顔で挨拶とお見送りを。
「こんにちは、いらっしゃいませ。チェックインでいらっしゃいますでしょうか」
「予約していた○○です」
「○○様、ご予約ありがとうございます。ご予約内容を確認いたしますので恐れ入りますが、フルネームをお伺いしてもよろしいでしょうか」
ーー午後。
同姓同名の方さえ間違わぬよう、細心の注意を払いながらご予約に感謝しチェックインを。
『はい、フロントでございます』
『すみません、自動販売機はありますか?』
『はい、ございます。四階と十階、エレベーターを降りて左手に、コインランドリーと同じお部屋にございます』
『分かりました』
『おやすみなさいませ』
ーー夜。
日中より静かとはいえ、次の日の用意や予約確認等を行いながら、時には対面、時には内線で変わらない笑顔をもって応対を。
私……安住礼は、職業・ホテリエ。
ビジネスホテルのフロント業務を担っている。
学校もホテルやブライダル関係に進学し、今の職場を希望して採用された。
入社の決め手は、ビジネスホテルでありながら、その価格帯以上のサービスを追求していた会社だったからだ。
シティやハイクラスのホテルと違い、人件費や備品、部屋の広さ。
様々な費用を抑えてその価格を実現するビジネスホテル。
通常スタッフと顧客のやり取りはチェックイン、チェックアウトに加え貸出物や問い合わせだけで終わる。
近年様々なグループが業界に参入し、それぞれが切磋琢磨している状況ではあるのだが、その中でも私の勤める会社は、現場の意見を取り入れる仕組みが従業員主体で継承されており、それが役員、社長クラスにも確実に伝わる。
マニュアルも独自のもので、現場のスタッフの意見を吸い上げて年々アップデートしているのだ。
お客様と接する時間というのは同業他社と変わらないが、おかげ様で雑誌やWEBのアンケート、調査機関等の接客面での評価がひときわ目立つ。
それに慢心することなく、現場の私たちは誇りを持って日々ひとりひとりのお客様と向き合っている。
仕事は大変で時には辛いこともあるが、それでも楽しくやりがいがある。
そう、天職だと私は感じているのだ。
幼い頃から旅番組や雑誌に触れ、旅そのものが好きであった……が。
職業というものを意識した時に、その旅の手伝いをするホテルにも興味が湧いた。
非日常の演出。
それはもちろん、他の職業でも適うが、私にはホテルが合っていると感じた。
そしてその直感は、的中。
私の笑顔で、お客様が笑顔になるのが好きだ。
私の調べた、実際体験したお店の情報でお客様がよろこんでくれるのが好きだ。
私と一緒に働く仲間で、常連のお客様のお話をうかがうのが好きだ。
繁忙期で忙しい時、仲間が気を利かせて自然と手伝ってくれるのが嬉しい。
旅の工程の中で相手を喜ばせることと、仲間と連携して仕事をする。
この二点が、とても私に合っていた。
ただ、一つだけ接客業に勤める上での欠点がある。
それは、育った境遇もあるのだろうが、極度の人見知りなのだ。
楽しいが、辛い。
初めは何とも言えない感覚だった。
そして現在三十歳となる私が、この十年のホテリエ生活でどう昇華したのか。
それは、『極振り』することーー。
◆
「今八時でしょ? 予約したお店は十時開店だから、コーヒー飲みながら事前情報収集しなければ」
今日は新作ゲームの発売日。
対して私は、絶賛夜勤五日目明け。
この業界に至った経緯をコーヒーを飲みながら振り返りつつ、新作ゲームの情報をネットで集めることにする。
私の仕事と人見知りの折り合い方法は、プライベートでなるべく一人になること、だ。
元々ゲームや漫画が好きなこともあり、私には一人の時間が必要不可欠だった。
それは、好きだが得意ではない『人と接すること』のエネルギーを仕事で使う代わりに、プライベートはなるべく一人になることで、充電するといった具合だ。
もちろん同僚や、数少ない友人と食事に行くこともあるが、多くて月一。
夜勤次第では生活リズムがかみ合わないこともあり、三か月人と遊ばないこともザラだ。
自分から連絡することはほとんどないが、連絡がくれば必ず返すので、限られた人とだけ交流するスタイル。
これが中々、わるくない。
だれかから見れば、寂しいかもしれない。そんな生活スタイルも、仕事で日々たくさんの人と対面する私にとって、心地よい。
「旅、かぁ」
気付けば仕事に打ち込み過ぎていた。
自分の旅は、ずいぶんと後回しにしてきた。
「たまには、どこか行こうか」
そんなに多く連休をとることは仕事柄できないが、近場であればゆっくり出来るだろう。
「それにしても……、疲れやすくなったなぁ」
眠い。
ひたすらに、眠い。
二十代前半は、夜勤があっても元気に過ごせていたものだ。
だが、今は休みともなれば一日が寝て終わる日も少なくない。
当然、夜勤期間中はいけない事と思いつつも多めのカフェイン摂取が欠かせない。
「理想のホテル、かぁ」
今の職場は好きだ。
会社も、同僚も。
ただ、年齢を重ねるごとに自分の理想を追求するには、自分でホテルを持つということも選択肢に入るようになった。
日々感じたこと全てが、会社に反映される訳ではない。
費用の面で見送られた意見も、小規模のホテルであれば可能なものもあった。
(あれを出来るようにするには、うーん。全三十室以内? 夜勤は一クール三日で、なるべく疲れが残らないシフトにして……)
一人の時間が多いと、思考する時間も増えるもの。
妄想を捗らせながらも、現実に戻ると土地や建物、消耗品に食材……。
ホテルを個人経営するには経験や伝手が足りないと痛感し、また日々に戻る。
どうしたもんかなぁ。
今はその時ではないのだと自分に言い聞かせながら、ゲームの情報に目を通す。
(プレイヤーは冒険者となってクエストやストーリーを進め、時には仲間とのイベント。寄り道要素でハウジングや採取。収集要素も盛りだくさん系RPGか)
オンラインゲームでありそうな要素も詰まった、王道RPG(オフゲー)といった感じだ。
中々私の好みのゲームである。
「お、良い時間」
妄想しつつゲーム情報を集めていると、お店に着けば十時を過ぎる時間となった。
はやる気持ちを抑えて、少し足早に向かう。
「う~~、きもちわるい」
新しいゲームが手に入ると、きっと誰もがウキウキするだろう。
それは私も同じ……なのだが。
「今日なんでこんなに眠い? んだ……?」
眠気が限界突破したのか、どうもきもちわるい。
お腹が空いているのも理由かもしれない。
「帰ったら少し寝るし、今食べてもなぁ」
ゲームを手にした私は一目散に帰宅している。
お腹が空いているとはいえ、寝る直前にご飯を食べるのもためらわれるのだ。
「寝たら治るか……」
きっと、年齢のせい!
うちの会社は基本残業も少ないし、三シフト制なので連勤も少なめだ。
いわゆるホワイトと呼んでも差し支えない。
年齢のせい……だよなぁ。
自宅のドアを目前にし、そう軽く結論付け、落ち込んだのがいけなかったのだろうか。
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