上 下
31 / 72

思わぬ真実。

しおりを挟む
「てかさ、なんでルイスいるの?
一週間のしゅっtじゃなかった。実家?かえるんじゃなかったっけ?
こんなに早くに帰って来ちゃっていいの?」

問い詰めると、ルイスは話したくなさそうな顔をして、ふて腐れたようにほっぺをぷくっと膨らませて目をそらす。

「なに拗ねてるんだよ。」

「だってさ、ノア?俺が帰って来たってゆうのに、全然嬉しそうじゃない。
俺が帰って来たこと、嬉しくないの?俺はノアに会えて、凄い嬉しかったのに。」

「いや、そうじゃないけど。」

実は結構嬉しいけど、でも心の奥底では残念に思ってます。

なんてことは、ルイスが悲しむから言えない。

ルイスがいると、おやつとか凄い制限されるから、たまにはいなくてもいいなって時はあるんだけどなあ。

でも、言えない。

「もういい。望み通り俺は戻るから。それでいいんだろ?俺はノアに会いたくて、少し時間が空いたから、会いに来たってゆうのに。ノアは嬉しくないんだ?」

「はあ?なんでそんな話になるわけ?もうルイスの考えてることが分からない。何が言いたいんだよ。」

「もういいよ。俺たち合わないのかもしれない。ちょっと頭冷やしてくるわ。なんで分かってくれないんだよ。こんなんじゃ、お前といることが苦痛になりそうだ。」

すると、外から声が掛かる。

「ルイス様。早くお越しになってください。殿下から急ぎで手紙が届いておりますよ。」

「……分かった。持って来てくれ。」

殿下?なんでルイスはルイス様って呼ばれてるんだ?

やっぱり俺、ルイスの事知らなさすぎる。

「………ノア、俺はこれからまた留守にするから。じゃあな」

手紙を机の上に置くと、いつもの行ってきますのキスもせずに行ってしまった。

なんであんなに怒ってるんだよ。

意味わかんない。

手紙………何が書いてあるんだろ。

気になる。いやいや、でもダメだ!!人のものを勝手に見るなってゆうし。
でも見たい。少しくらいなら良いよな?俺、ルイスの奥さん?だし?

多分、大丈夫だ。

うん。

長い葛藤の末、見ることに決めた。

チラッ

高価そうな紙だなあ。

とかなんとか思いつつ、中身を拝見した。

ーーーーーーーーーーー

そこには、ルイスのとんでもない秘密が書かれていた。

差し出し名は王になってるし、ルイスに当てて書いたんだよな?息子とか言ってるし、まじか。

ルイスって王族で多分皇太子だ。

俺のお腹にはルイスの子供がいる。

だからと言って、この秘密を知ってしまったからには、ルイスと結婚だなんて簡単には行きそうにない。

それに俺、自由が好きなんだ。

王族の仲間入りとかすれば、金銭面では自由になれるかもしれないけど、簡単には外に出れなくなるだろう。

この子には、許可もないと外に出れなくなるような思いはさせたくない。

ごめん。ルイス。

俺は居なくなるよ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愛を知らない僕は死んじゃう前に愛を知りたい

しおりんごん
BL
「そうか、ぼくは18さいでしんじゃうんだ。」 僕、ルティアーヌ・モーリスは いわゆる異世界転生をした元日本人だった   前世の記憶をたどり、、、思い出したことは、、、 ここはBL小説の世界だった そして僕は、誰からも愛されていない 悪役令息 学園の卒業パーティーで主人公を暗殺しようとして失敗した後 自分の中の魔力が暴走して 耐えきれなくなり、、、 誰とも関わりを持たなかった彼は 誰にも知られずに森の中で一人で 死んでしまう。 誰も話してくれない 誰も助けてくれない 誰も愛してくれない 、、、、、、、、、。 まぁ、いいか、、、前世と同じだ 「でも、、、ほんの少しでいいから、、、        、、、愛されてみたい。」 ※虐待・暴力表現があります (第一章 第二章の所々) ※主人公がかなりネガティブで病んでいます(第一章 第二章の所々) ※それでも超超超溺愛のストーリーです ※固定カプは後々決まると思いますが 今現在は主人公総受けの状況です ※虐待・暴力表現など、いろいろなきついシーンがある話には※をつけておきます ※第三章あたりからコメディ要素強めです ※所々シリアス展開があります

家を追い出されたのでツバメをやろうとしたら強面の乳兄弟に反対されて困っている

香歌奈
BL
ある日、突然、セレンは生まれ育った伯爵家を追い出された。 異母兄の婚約者に乱暴を働こうとした罪らしいが、全く身に覚えがない。なのに伯爵家当主となっている異母兄は家から締め出したばかりか、ヴァーレン伯爵家の籍まで抹消したと言う。 途方に暮れたセレンは、年の離れた乳兄弟ギーズを頼ることにした。ギーズは顔に大きな傷跡が残る強面の騎士。悪人からは恐れられ、女子供からは怯えられているという。でもセレンにとっては子守をしてくれた優しいお兄さん。ギーズの家に置いてもらう日々は昔のようで居心地がいい。とはいえ、いつまでも養ってもらうわけにはいかない。しかしお坊ちゃん育ちで手に職があるわけでもなく……。 「僕は女性ウケがいい。この顔を生かしてツバメをしようかな」「おい、待て。ツバメの意味がわかっているのか!」美貌の天然青年に振り回される強面騎士は、ついに実力行使に出る?!

そばにいてほしい。

15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。 そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。 ──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。 幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け 安心してください、ハピエンです。

偽物の運命〜αの幼馴染はβの俺を愛しすぎている〜

白兪
BL
楠涼夜はカッコよくて、優しくて、明るくて、みんなの人気者だ。 しかし、1つだけ欠点がある。 彼は何故か俺、中町幹斗のことを運命の番だと思い込んでいる。 俺は平々凡々なベータであり、決して運命なんて言葉は似合わない存在であるのに。 彼に何度言い聞かせても全く信じてもらえず、ずっと俺を運命の番のように扱ってくる。 どうしたら誤解は解けるんだ…? シリアス回も終盤はありそうですが、基本的にいちゃついてるだけのハッピーな作品になりそうです。 書き慣れてはいませんが、ヤンデレ要素を頑張って取り入れたいと思っているので、温かい目で見守ってくださると嬉しいです。

可愛くない僕は愛されない…はず

おがこは
BL
Ωらしくない見た目がコンプレックスな自己肯定感低めなΩ。痴漢から助けた女子高生をきっかけにその子の兄(α)に絆され愛されていく話。 押しが強いスパダリα ‪✕‬‪‪ 逃げるツンツンデレΩ ハッピーエンドです! 病んでる受けが好みです。 闇描写大好きです(*´`) ※まだアルファポリスに慣れてないため、同じ話を何回か更新するかもしれません。頑張って慣れていきます!感想もお待ちしております! また、当方最近忙しく、投稿頻度が不安定です。気長に待って頂けると嬉しいです(*^^*)

いつか愛してると言える日まで

なの
BL
幼馴染が大好きだった。 いつか愛してると言えると告白できると思ってた… でも彼には大好きな人がいた。 だから僕は君たち2人の幸せを祈ってる。いつまでも… 親に捨てられ施設で育った純平、大好きな彼には思い人がいた。 そんな中、問題が起こり… 2人の両片想い…純平は愛してるとちゃんと言葉で言える日は来るのか? オメガバースの世界観に独自の設定を加えています。 予告なしに暴力表現等があります。R18には※をつけます。ご自身の判断でお読み頂きたいと思います。 お読みいただきありがとうございました。 本編は完結いたしましたが、番外編に突入いたします。

なぜか第三王子と結婚することになりました

鳳来 悠
BL
第三王子が婚約破棄したらしい。そしておれに急に婚約話がやってきた。……そこまではいい。しかし何でその相手が王子なの!?会ったことなんて数えるほどしか───って、え、おれもよく知ってるやつ?身分偽ってたぁ!? こうして結婚せざるを得ない状況になりました…………。 金髪碧眼王子様×黒髪無自覚美人です ハッピーエンドにするつもり 長編とありますが、あまり長くはならないようにする予定です

実の弟が、運命の番だった。

いちの瀬
BL
「おれ、おっきくなったら、兄様と結婚する!」 ウィルとあの約束をしてから、 もう10年も経ってしまった。 約束は、もう3年も前に時効がきれている。 ウィルは、あの約束を覚えているだろうか? 覚えてるわけないか。 約束に縛られているのは、 僕だけだ。 ひたすら片思いの話です。 ハッピーエンドですが、エロ少なめなのでご注意ください 無理やり、暴力がちょこっとあります。苦手な方はご遠慮下さい 取り敢えず完結しましたが、気が向いたら番外編書きます。

処理中です...