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想い出は美しくなんてない。

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「   い、いるよ?   」

取り敢えず開き直ることにした。

「   え?いる…のか?
       どんな男なんだ?   」

とにかく綾の事を言おう。
んで乗り切ろう。

「   すっげぇ優しくて、かっこよくて
      いつもはボサボサなのに
      仕事の時はオールバックにしてて
      コーヒー好きとか言うくせに
      入れるミルクの量が殺人級で、
      自分は靴下脱ぎっぱなしにする  
      くせに、俺が脱ぎっぱなしだと
      注意するって言うめっちゃ自己中 
      で…   」

あーやばい。
俺、自分で考えてたよりも、
綾の事、好きだったみたいだ。

思い出したら止まらなくて、
涙も止まらなくて、

すげぇ悲しい。




結構美しく終われたと思ったのにな
全然美しくなんてなかった。
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感想 12

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