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【プロローグ】クロノスゲートとは

【4】召喚時空管制官

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えーどうも、召喚時空管制室 管制官リクルスです。
ここはまあ、異世界間を移動する人やモノや獣をそれぞれ正しいルートに誘導する施設で~まあそんなに難しい仕事でもない退屈なところだから、見ていく価値もないかと思うけど良かったら見ていってね。

まず人ね、人間だったりエルフだったりホビットだったりするわ。
召喚される意思のある人もない人も、とりあえず入界審査官のいる関所に一度降ろすの。
そこで面接して、本当に適正な処理の元召喚されたかを審査するの。
適正なら晴れて異世界に転生できるし、ダメなら元の世界に送還されるわ。

異世界間ではモノだけの召喚ってあまりないけど、人が持って世界を移動するときにたまに移動中落としちゃったりするんだけど、そういう場合も申請が無ければ大体は元の世界に召喚されるわね。

獣って言うのは主に召喚獣。大体は義務付けられている召喚クラスごとの指定召喚獣証明書を首とかにぶら下げてるので、違法なモノを持っていないかを調べる探査機だけ通して召喚者の元に送るの。もちろんどれかに引っかかったら強制送還になるわ。

召喚獣も大きく分けて3種類あって
【幻獣】生まれつき神聖な力を持つ、または後天的に身に付けた獣のこと。各世界指定の魔術機関によって指定召喚獣の登録が義務付けられているが、一部の言語理解が可能な高等種は(神格を持つものもあり)直接登録に来られる場合もある。
【魔獣】魔力を持つ何者かによってモンスター化した何かで基本的に意思疎通は困難な者が多く、作成者または魔力提供元による登録が義務付けられている。
【野獣】異世界から失礼するゾ~ その召喚、違法スギィ! 召喚獣登録しちゃっていいっすか(特に何の力も持たない野生の獣)

大体こんな感じで仕分けする感じ。
たま~に過剰な魔力で召喚されて召喚スピードが速すぎて仕分けしきれなかったり、異常な魔力質量の召喚獣は普通に通しちゃうと通過した世界に深刻な時空振を起こす危険性があるので、慎重にルート指定をしたりするわね。

もしそういったイレギュラーで時空間トラブルが起こった場合に、審査官や監視官に対応の指示をお願いするのもこの管制塔の大事な役割よ。
まあ審査官の中にもちょっとボーっとする事のあるルルエとか、監視官でも口が悪くて神格のある相手にもタメ口で話すトートって奴もいるし、誰に指示を出すかどうかも管制官の手腕が問われるんだよね。
それでも誰でも畏れて嫌がる主神クラスの検挙に関しては、結局何でも嫌がらずに受けるトートが回されたりもするんだけどね。

なんにせよ、大体見れば簡単に判断できる簡単な仕事だから楽な仕事よね。
審査官の仕事とか毎日喋りっぱなしで大変だと思うわ。
もうほんといつもは退屈で、逆になんか事件でも起こってくれないかな~なんて不謹慎な事を考えちゃったりもするわね。
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