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ただのえろ/あいしてるの免罪符
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*受けのサトル視点
===============
「サトル、愛してるよ」
「~~~っ、あ・あっ・・・!」
智太の指が俺のペニスの根本をぐっと握る。俺は射精出来ずに苦しくって涙が出た。最近の智太は自由さに拍車が掛かっててちょっとヤバいかもしれない。
愛してる、って言えば何でも許されるって思ってるんじゃないだろーか・・・。
達したいのにイケなくて、苦しくって背中を反らす。
じたばた両手でシーツを仰いでみても、掴めるもののない空を切って腕の変な筋肉がひきつる。
一応体は多少鍛えてると言ってもセックスでつく筋力って全然違う場所なんだよな。ぴきっと筋が浮いてつった時みたいに腕がうまく動かせない。
智太は俺の体を好き勝手に揺さぶって、正常位から上体を起こして下から突き上げ始めた。
頭を持ち上げて確認すると、智太の腕の筋も盛り上がってて「はぁ」と呼吸しながら笑ってた。
両手首を掴まれたと思ったらひっぱられて、背筋を伸ばしながら上半身が上げさせられる。
ただし俺の腹筋はついていけないから、頭を反らしてピンと延ばすので精一杯。「あっ、はあ、」むげに抱かれる感覚は懸命で、ふいに呼吸を失敗してぴゅるると精液が飛び快楽を得てしまった。
「っぁ、あん・・・っ!」
下から突き上げられる感覚で何度かそのまま精子を飛ばす。飛んだ精子はすぐ落ちて腹に着地、ぬるぬるがヘソの下へ伸びていって、なぜか少し安心した。
これで俺ってもうおっさんって言われちゃうような年齢だから、下手をすれば性欲も沸かない瞬間もあるんだけど。アナルイキ出来るようになってて良かったと今では思ったりする。
でなければきっととっくに智太には飽きられていただろうし、なんなら付き合うこともあり得なかったと思うから。
「サトル女の子じゃん」
ふわりと柔らかい男の声がなだめるみたいに発せられると、何も言えなくなって息を飲んだ。嬉しいんだけどこっぱずかしいのと、妙な高揚感とで、「やめて、」って弱った声を出してしまった。
智太は弱ってる俺を見るのが好きなのか、「なんで~?」と甘ったるい声を出す。そんで遊ぶみたいにガツガツ腰を突きだして、「めすいき?」なんて覚えたての単語で責め立ててくるから羞恥心はもっと煽られる。
「っへんなことば、つかうな」
「変じゃないよ。さとる、メスイキしてるんでしょ?」
「し、てないっ・・・」
「そうなの?」
「して、ない・・・!」
どうにか否定の声を出しながら、びくんびくんと下半身が震える。
智太の言うとおりたぶんコレはメスイキってやつなんだけど、まさかそうとは言い難くって認めたくない。
耳が熱いままアナルに挿さったペニスを感じて、自分の意志とは関係なく性欲に溺れていく。
ああ~~~気持ちいい、って言えたら少しは気が紛れるのか?口をつぐむと「んんっ、ふぅっ・・・」と鼻から快感が漏れていく。
「サトル、愛してる」
智太なりのサービスなのか、最近は色んな体位で色んな場所で行為をしてる。
壁に押しつけられてとか、いわゆる立ちバックとか、騎乗位、からのふたりして仰向けになったまま繋がったりとか。
智太が仰向けに寝て、俺の体も沿うように仰向けにされて、ピストンしやすいようにエム字に足を開く。それでいて尻に力を入れて筋肉で智太のペニスを締め付けてみる。
智太が腰を動かせばずぷずぷとアナルに入ってきて、いつもと違う場所に当たってゾクゾクした。背後から羽交い締めにされるみたいな重たい愛に、寝てても立ちくらみを起こしそう。
「サトル。愛してる」
「うん・・・、」
トロトロとふわふわの脳裏に智太からの愛が囁かれて、もうなんでもいっかって気持ちになる。
おっさんの年齢になっても愛してもらえるのが信じられなくて。智太との恋愛は長く続かないんだろうと考えては寂しくなる。
智太の生ぬるい舌が耳に差し込まれて、「ぅっ、んぅ・・・」ゾクゾクしながら、智太の荒くなる呼吸がもうすぐ達するんだなと理解しながら。
信じられないくらい強く締め付けられる腕に心地よさを覚えてしまって、いっそこのまま締め殺してくれないかな、なんて妙なことを考えた。
俺ってホントはけっこう愛が重い。そんなの絶対に知られたくは無いんだけど。
「サトルのアナルとろとろ」
智太はアナルに生で出したらしく、射精した後の内部に指を入れられて、ずぷずぷと音を立てられながら甘い声でピロートーク。
「また・・・、ごむはぁ?」
「わすれちった」
「嘘つけよぉ、生はホントに無理だってば・・・」
「えーだってサトルの中に出したいんだもん。」
「ばか、びょーきになっても知らないぞ・・・」
「おれのこと考えてくれてんじゃん?サトルって優しいね」
「ちがうよ・・・、俺だってやだかんな」
俺ってホントはけっこう愛が重い。そんなの絶対に知られたくは無いんだけど。
「俺はいっしょにびょーきになっても良いけどね」
「おれはぜったいにやだ」
「え~~~~」
病気になったら困るだろ。ふたりして病気になったらどうするつもりだ?もし俺が病気になっちゃったら、俺の人生の責任をとってほしい。
そんなこと言ったらきっと、智太はビックリして逃げちゃうかもなぁ。
智太はぎゅうっと俺を抱きしめて、「でも中出ししちゃう」と甘えた声で言った。
サトルとなら一緒に病気になっても良いよ、って言ってるように聞こえた。
俺は愛が重いタイプだけど、智太も意外と重いよね。でも智太はきっともっと軽い気持ちで言ってるんだろうな。思いついたまま、その瞬間瞬間で喋ってる。だから智太の言葉は軽くて明るくて楽しい。
再来年くらいにはもう全然違うこと言ってそうだな。
「サトル。愛してる」
智太の言う愛してるが軽く聞こえる。それは愛情表現というよりも、ごめんって謝る意味が強い言葉に聞こえた。
あいしてるとごめんなさいってよく似てる。
智太の『愛してる』は多分ただの免罪符なんだろうなぁ、とは思うけど、今だけはそれでも良いからちゃんと受け止めたいって思う。
こんなに幸せそうな智太の言葉は、きっとそのうち聞けなくなっちゃうだろうから。幸せの味をしっかり覚えておこうと思う。
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「サトル、愛してるよ」
「~~~っ、あ・あっ・・・!」
智太の指が俺のペニスの根本をぐっと握る。俺は射精出来ずに苦しくって涙が出た。最近の智太は自由さに拍車が掛かっててちょっとヤバいかもしれない。
愛してる、って言えば何でも許されるって思ってるんじゃないだろーか・・・。
達したいのにイケなくて、苦しくって背中を反らす。
じたばた両手でシーツを仰いでみても、掴めるもののない空を切って腕の変な筋肉がひきつる。
一応体は多少鍛えてると言ってもセックスでつく筋力って全然違う場所なんだよな。ぴきっと筋が浮いてつった時みたいに腕がうまく動かせない。
智太は俺の体を好き勝手に揺さぶって、正常位から上体を起こして下から突き上げ始めた。
頭を持ち上げて確認すると、智太の腕の筋も盛り上がってて「はぁ」と呼吸しながら笑ってた。
両手首を掴まれたと思ったらひっぱられて、背筋を伸ばしながら上半身が上げさせられる。
ただし俺の腹筋はついていけないから、頭を反らしてピンと延ばすので精一杯。「あっ、はあ、」むげに抱かれる感覚は懸命で、ふいに呼吸を失敗してぴゅるると精液が飛び快楽を得てしまった。
「っぁ、あん・・・っ!」
下から突き上げられる感覚で何度かそのまま精子を飛ばす。飛んだ精子はすぐ落ちて腹に着地、ぬるぬるがヘソの下へ伸びていって、なぜか少し安心した。
これで俺ってもうおっさんって言われちゃうような年齢だから、下手をすれば性欲も沸かない瞬間もあるんだけど。アナルイキ出来るようになってて良かったと今では思ったりする。
でなければきっととっくに智太には飽きられていただろうし、なんなら付き合うこともあり得なかったと思うから。
「サトル女の子じゃん」
ふわりと柔らかい男の声がなだめるみたいに発せられると、何も言えなくなって息を飲んだ。嬉しいんだけどこっぱずかしいのと、妙な高揚感とで、「やめて、」って弱った声を出してしまった。
智太は弱ってる俺を見るのが好きなのか、「なんで~?」と甘ったるい声を出す。そんで遊ぶみたいにガツガツ腰を突きだして、「めすいき?」なんて覚えたての単語で責め立ててくるから羞恥心はもっと煽られる。
「っへんなことば、つかうな」
「変じゃないよ。さとる、メスイキしてるんでしょ?」
「し、てないっ・・・」
「そうなの?」
「して、ない・・・!」
どうにか否定の声を出しながら、びくんびくんと下半身が震える。
智太の言うとおりたぶんコレはメスイキってやつなんだけど、まさかそうとは言い難くって認めたくない。
耳が熱いままアナルに挿さったペニスを感じて、自分の意志とは関係なく性欲に溺れていく。
ああ~~~気持ちいい、って言えたら少しは気が紛れるのか?口をつぐむと「んんっ、ふぅっ・・・」と鼻から快感が漏れていく。
「サトル、愛してる」
智太なりのサービスなのか、最近は色んな体位で色んな場所で行為をしてる。
壁に押しつけられてとか、いわゆる立ちバックとか、騎乗位、からのふたりして仰向けになったまま繋がったりとか。
智太が仰向けに寝て、俺の体も沿うように仰向けにされて、ピストンしやすいようにエム字に足を開く。それでいて尻に力を入れて筋肉で智太のペニスを締め付けてみる。
智太が腰を動かせばずぷずぷとアナルに入ってきて、いつもと違う場所に当たってゾクゾクした。背後から羽交い締めにされるみたいな重たい愛に、寝てても立ちくらみを起こしそう。
「サトル。愛してる」
「うん・・・、」
トロトロとふわふわの脳裏に智太からの愛が囁かれて、もうなんでもいっかって気持ちになる。
おっさんの年齢になっても愛してもらえるのが信じられなくて。智太との恋愛は長く続かないんだろうと考えては寂しくなる。
智太の生ぬるい舌が耳に差し込まれて、「ぅっ、んぅ・・・」ゾクゾクしながら、智太の荒くなる呼吸がもうすぐ達するんだなと理解しながら。
信じられないくらい強く締め付けられる腕に心地よさを覚えてしまって、いっそこのまま締め殺してくれないかな、なんて妙なことを考えた。
俺ってホントはけっこう愛が重い。そんなの絶対に知られたくは無いんだけど。
「サトルのアナルとろとろ」
智太はアナルに生で出したらしく、射精した後の内部に指を入れられて、ずぷずぷと音を立てられながら甘い声でピロートーク。
「また・・・、ごむはぁ?」
「わすれちった」
「嘘つけよぉ、生はホントに無理だってば・・・」
「えーだってサトルの中に出したいんだもん。」
「ばか、びょーきになっても知らないぞ・・・」
「おれのこと考えてくれてんじゃん?サトルって優しいね」
「ちがうよ・・・、俺だってやだかんな」
俺ってホントはけっこう愛が重い。そんなの絶対に知られたくは無いんだけど。
「俺はいっしょにびょーきになっても良いけどね」
「おれはぜったいにやだ」
「え~~~~」
病気になったら困るだろ。ふたりして病気になったらどうするつもりだ?もし俺が病気になっちゃったら、俺の人生の責任をとってほしい。
そんなこと言ったらきっと、智太はビックリして逃げちゃうかもなぁ。
智太はぎゅうっと俺を抱きしめて、「でも中出ししちゃう」と甘えた声で言った。
サトルとなら一緒に病気になっても良いよ、って言ってるように聞こえた。
俺は愛が重いタイプだけど、智太も意外と重いよね。でも智太はきっともっと軽い気持ちで言ってるんだろうな。思いついたまま、その瞬間瞬間で喋ってる。だから智太の言葉は軽くて明るくて楽しい。
再来年くらいにはもう全然違うこと言ってそうだな。
「サトル。愛してる」
智太の言う愛してるが軽く聞こえる。それは愛情表現というよりも、ごめんって謝る意味が強い言葉に聞こえた。
あいしてるとごめんなさいってよく似てる。
智太の『愛してる』は多分ただの免罪符なんだろうなぁ、とは思うけど、今だけはそれでも良いからちゃんと受け止めたいって思う。
こんなに幸せそうな智太の言葉は、きっとそのうち聞けなくなっちゃうだろうから。幸せの味をしっかり覚えておこうと思う。
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