異世界転職先がダンジョンな訳だが?

そーまこーた

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健全黒字経営目指します!

尚、こちらの様子は

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今話は別視点での回想です。
ほんのりクズいです。

ーーーーーーーーー

第94話 尚、こちらの様子は




§


「探しましたよ! 師匠!」

 屋敷から出ると神官兵の制服をキッチリ着込んだ覆面が走り寄ってきた。ヤツと目が合うと、いつものスルッと解ける感覚に詰めていた息が抜ける。やれやれ、だ。

「師匠、昨晩はどちらにお泊りか?」

 「レオナルドんち。熊やった時に会った土使いのごついヤツ。」

「ああ、あの御仁の…。師匠、レオナルド殿には一晩の宿の感謝の祈りを捧げたのですか?」

「祈りなんてそんなモンするワケねえだろ。バァカ。」

「師匠、慈悲を頂いたなら感謝をせねばいけません。神は全てを見ておられるのですから。」

「はー、朝っぱらからうっせえんだよぉ。ガチャガチャ虫(※こちらの蝉の一種。口煩いの例えに用いられる)かっての。」

 雑魚野郎が朝から師匠、師匠と鬱陶しい。背徳紋がなきゃぶった斬ってやりたい気分だ。はあ、師匠って呼ばれんならコウに呼ばれてえ。

「あっ! 師匠、どこへ、」

「朝メシぃ。食ったら宿で寝るからよ、オメエは祈りでも集会でも勝手にしろや。」

 あーだこーだとギャアギャア騒がしいバカ雑魚を無視して、朝メシを調達しにいちへ足を向けた。
 馴染みの屋台で適当に朝メシをつまみ、そのままいちを突っ切って街の裏門へぶらぶらと歩いていく。

「よー、ケン。今日は裏門かぁ? 朝イチからご苦労なこった。」

「エイトールさん、おはようございます。いつもの鍛錬ですかい?」

 相も変わらず厳つい顔のケンが今日の裏門担当だった。コイツは厳つい顔の割には人好きするヤツで、リオガの門番の中じゃナンパ野郎のマイクの次によく話をする。おかげで裏門は顔パスもいいとこ、行き先も戻りも聞かれねえ。

「軽い腹ごなしさ。ほらよ。」

 鞄から先程露店で買ったサフルの実を取り出してケンにぽいっと投げた。

「賄賂だ。休憩にでも食いな。」

「ははは、こりゃお高い賄賂だ。有り難くいただきまっせ。」

 ケンに見送られ裏門を抜ける。
 出るとすぐに崩れた塀に囲まれた石畳と建物の土台がある。ここははるか昔、リオガがまだ要塞だった頃、恐ろしく強い魔法使いが詰めていた戦場観測台の跡地らしい。いまは建物は取り壊され土台以外何もない廃墟だ。
 ただ、ここは未だ塀の内側に結界が残ってるらしく、ちょっと派手に魔法を使っても塀の外には全く響かない特殊な場所だった。

 軽く腕立てやらで体をほぐし、鞄から剣を取り出し腰につける。
 目を閉じ息を吸いあの雑魚野郎をイメージする。

「…まず2本。」


 攻め手を何度も変え剣をふるう。ヤツの剣筋を熱の膜を瞬間的に薄く纏いぬるりと紙一重に逸らす。だが発狂した雑魚野郎は無駄に強い。単騎なら負ける全く気はしねえが、クソ戦場の敵でカチあったら戦さの神にツバ吐いてる。本能で動くヤツにゃ油断すると一瞬喰われちまう。…油断、か。

「………。」

 突然集中が途切れてしまった。
 何故か昨夜の情事が頭をよぎってしまったからだ。

「はー、やべえな。」

 抜いた剣を納めよっこいせと土台に腰掛ける。
 鞄から水分補給がてらサフルの実を取り出し齧り付く。乾いた体に心地よい甘酸っぱい味が口に広がった。

 昨夜は久しぶりに興奮した。
 レオナルドの野郎が一緒だったって言うのは気に食わないが、あんなにセックスで盛り上がったのはいつ振りか。

 ーーーコウ。

 最初森で見た時は箱入りシーカーのお坊ちゃん程度にしか見てなかった。見た目も背丈が小さいから可愛らしいくらいで、おっ勃つような美人ってワケじゃ無かった。だが、あの特定の恋人を作らねえレオナルドのド執着っぷりに、味見くらいはいいかとふざけ半分で口説いてみる気になった。…まあ、その時揉んだ小さなケツは結構好みだったせいもある。勿論、可愛く笑顔で素気無くお断りされたが。

 レオナルドの野郎にはその内会うだろと適当に飲みの約束をして別れたが、思ったよりすぐリオガの斡旋所で再会した。
 隠れるように引っ付いていた坊ちゃんシーカーが森であった時よりレオナルドの野郎と親密そうにしてから、煽りがてらふざけ半分で口説い…、てたら、あんまり喋らねえ癖にあのクルクル変わる表情やら珍しい黒い瞳にやられてた。
 アレは魔性の血でも入ってのかもしれん。そして年上って…。あんなアホみたいな罰則ありの契約もうっかり結ぶ程度に、ヤリてえ、めちゃくちゃヨガらせて泣かせてえ、と下半身が判断したね。宿に戻ってから馴染みの娼館にエロ薬を買いに行くくらいに。
 そこからは上手いくらいに事が運んで、…つーか、コウがノってくるとは思わなかった。下心ありありなオレとは違って無自覚だったが。、ってコウに甘えられた時のレオナルドのあのひでえツラは最高に笑えた。
 そしてレオナルドんちで飲み直しって言う据え膳待ち。酒とネジェラは覿面てきめんに効いて、あんな発情丸出しになるとは思わなかった。昼間の貞淑な令嬢サマ風から一転、魔性だ、魔性。逆にオレが騙されてんじゃねえかと不安になった。
 だがそれはに仕込まれたんだと、レオナルドが暗に漏らした。ホントは稚児あがりかやるせねえな、と頭の片隅で思いながらもあの娼も真っ青な色っぽい踊りと、これから味あうであろう稚児のねや仕込みに股間を膨らませた。

 が、まさかの

 『処女だった』とは…、


「最高だろ。そんなの。」


 あの時まではエロいお気にを寝取って悔しがるレオナルドを拝んでやるくらいだった。ひと晩のお遊び、具合が良けりゃたまにやれたら最高くらいのつもりだった。
 
 一気にした。

 コイツの『初めての男』になりたい。奥までオレを刻みつけて、別な男とヤっても初めての男のオレを思い出せばいい。オレを乞うてあの黒い瞳が蕩けたらいい。

 ーーーそして奪ってやった。

 エイトとオレの名を呼びながら初めてのセックスにヨガり泣くコウに、何度か暴発しそうになったが堪えて処女穴に俺を覚え込ませ、最後は女だったら孕むくらい小さなケツの中へぶちまけた。…抜いた時のあのトロ顔、最高だったな。
 その後はレオナルドに譲ってやったが…、アイツまさか結腸抜くとは…。まあ、最初に目をつけたのはヤツだからそっちの初くらいは譲るが。
 …あの後はまあ、ガキかよってくらいヤリまくった。多分、5、6発はヤった。途中から薬も抜けてたがヨガりっぱなしだったコウが悪い。あとあの巨根野郎が無駄に絶倫なのが悪い。

「しっかし、まさか起きたら全部忘れてるってねえよなぁ…。丸々ひと晩忘れるってよぉ…。」

 とんだ酒癖でびっくりした。あんまりにもな清々しい忘れっぷりに、昨晩が妖精の悪戯だったかと思ったくらいだ。
 …チッ、レオナルドがいなきゃ朝から思い出すまでひんひん啼かせてやったのに。まだふわトロな穴にみっちり押し込んで、オレの形になるまで動かずいじめてやるのもいいな。あの舌っ足らずにエイトの子種、ケツまんこに孕むくらい下さいって言わせて…、

「あー、ヤッベ。勃った。」

 いつの間かガン勃ちしてた。
 我ながらヤリまくった割に元気で困ったモンだ…。どうにも治る気配がないパンパンになったチンポを引っ張りだし、昨夜のエロいコウを思い出しながらサクッと一発抜いといた。
 今度ヤる時は真っ昼間からやりてえ。明るいとこでオレのがぐっぽりハマる所を見せつけて、そこがオレの場所だと今度こそ忘れさせねえようにしねえとな…。勿論、酒抜きで!

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