異世界転職先がダンジョンな訳だが?

そーまこーた

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健全黒字経営目指します!

こちらはそうなんですか

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※別視点で48話のリプレイです。
区切りの都合で非常に短いです。すいません。

ーーーーーー


第50話 こちらはそうなんですか



に触ると気持ちいいよなあ。ほら、もっと触ってやるぞ?」

 生で触ってやろうとズルリと一気にズボンと下着を引き下ろした。プルンと飛び出たチンポはまだ勃ち始めで先走りは少し滲む程度だ。昨日は服を散々汚してしまったから、今日は早めに脱がしてやる。

「今日はドロドロになる前に出てこれて良かったなー。」

 クイッと色が薄めで慎ましやかなチンポをてのひらに納め、さらに芯を持たせるようにしごく。
 直接的な刺激はすぐに現れ、ひくつく鈴口からはトロリと先走りが流れ始めた。

「うアッ、あ、あ、擦らないでっ、だめ、アッ、はっ、」

 コウの好きなカリに引っ掛けるような緩急をつけたしごきに、ベッドに押さえつけた身体がビクビク跳ね、いやらしく媚びるよう腰を突き出す。

「コウの感度上昇はどんだけ鍛えられてんだ。処女ってのはやっぱウソなんじゃねえの?なあ?」

 言葉にも反応したのかコウのチンポがドクドク脈打ち、ダラダラと溢れる先走りが俺のてのひらを汚す。
 アチラには魔法はないと言っていたが、淫術いんじゅつでも植え込まれてるじゃないかと思う程快楽に弱い。ここまで開発されるにはどれくらい仕込まれたんだろうか。に触れられたのだろうか。
 
 乳首に軽く歯をたて吸い付いた。

「イィああッ!!」

 コウは歯をたてられた刺激でピュルルッとてのひらの中で軽くイッてしまう。
 しかし軽くイッただけのせいで、まだ腰が刺激を求めヘコついていた。

「…くっそエロ。」

 そのエロさに俺のチンポもガチガチに勃ち上がる。
 少しだけ欲が出た。先だけでもこのエロい身体にハメてヨがらせてやりたい。ドロドロにして俺を欲しがらせたい。
 てのひらの白濁をチンポからケツに向かって塗り込めた。

「…ヤ、ヤダッ!!ケツだめッ!!」

 まだ固く閉じた穴を解すように皺に指を這わせたところで、コウが射精の快楽から降りてきた。
 流石にケツには抵抗があったのか、先程の媚びる動きはなりを潜め必死に身体を捩ってケツへの侵入を拒もうとした。

 ーーー俺はその時まだ浮かれてた。
 
「や、ヤめ!こんなっ…はぁっ…、初めてだかっ…ら!こんな事するの、レオさんが初めてだからぁ!!」

 コウはイヤイヤと被りを振って必死に胸を叩いてきた。初心で可愛いヤツだとケツ穴を撫でながら顔を覗き込むと、

「…っ、!!」

 泣いていた。
 号泣ではなく、
 怒りではなく、
 
 諦めたように表情を無くしてポロポロと涙を溢していた。

 …初めて、かよ。…くそ、なんで、そんな顔してんだよ…。俺は、…俺はバカだ…。

「はああ…、ちくしょう…。ヤる気なのにヤれねえ…。初めては卑怯だろ…。」

 すっかり毒気を抜かれ脱力した。
 さっきまで拘束していた手を離してやり、手近くにあった髪をクシャリと混ぜてやった。

「…卑怯の意味わかりません。あと重いので助けてください…。」

 コウは俺の突然の心変わりに目を白黒させていたが、いつもの真面目口調でどけと言ってきた。

「ん、ああ、悪りぃ。」

 ゴロリとコウの横にずれ、俺の図体に押されて落ちないようベッドの中央へ抱き寄せた。
 しかしコウは腕枕に慣れないようで少し居心地が悪そうに身じろいだ。

 …はあ、なんだよ、その反応。
 どんだけ商人のだったんだ、こいつは。


「…そんな泣かせるつもりじゃなかった。もっとドロドロに甘やかして、俺を欲しがるくらい良くしてやりたかった。」

 これは本心だった。コウを甘やかして俺だけを欲しがらせたかった。もう今更だが…。

 まだ少し涙が残るコウの額にそっとキスした。異世界のコウには伝わらないだろうが、額へのキスは慈愛だ。貴方に慈しみを送る。


 …が、伝わらなかった!
 空気も何も読まない驚きの質問がコウから出てきた。

「…レオさん、あの、こんな時に聞くのはなんですけど、こちらは同性同士でも恋愛は普通?すぐエッチな事する?」

 とんでもなく当たり前な質問に少し面食らった。いくらなんでも今それなのか?処女の上に恋愛も処女なのか?異世界の商人は恋愛禁止の法でもあるのか?…いや、ありそうだな。
 しかし先っきまでのしおらしさは何処に…。
 と言うか何故この空気でそんな質問に至ったのか…。
 まあ、気になったら聞きたいタイプっぽいからな。

「好きなヤツと恋愛すんの当たり前だろ…って、もしかして、コウの世界は性別で縛りがあるのか…?」

 …これ、もしかして異世界の常識擦り合わせか?
 まさかと思うが、あっちは…、ハシグ国(※南方の人族国家。隣国)と同じ異性婚の世界?
 俺は、のか…?

 ススッと下げられたズボンを何気ない振りで元に戻すコウ。

「…そっかー!俺の世界と違ったナー!アハハハー…って言いづらいんですが、あっちだと異性とお付き合いするのが普通で、同性は少数派だから…。こう言う行為もそんなね…。」

 まさかの同性拒否の世界。
 は?ウソだろ?
 …コウは男に、に興味がない?


チリリッ

 また胸を焼く
 だが、やっと正体がわかった。
 …真っ向勝負してやろうじゃねえか。

「あっちの普通、か。でもコウは縛りねえだろ?」

「いやいや、俺、男とは…、」

。あっちじゃどうか知らんが、忌避感があったらもっと嫌悪丸出しで拒むだろ?」

 コウの世界の常識なんて知ったこったねえ。
 コウ、俺を見ろ。もっと俺を求めろ。
 もっと俺に、笑いかけてくれ…。

 底意地が悪い、そんなのはわかっていた。
 だが今を逃したらコウは二度と振り返らない。俺の腕の中から幸運の兎より早く跳ね去っていく。
 縋るようにコウの返事を待つが、コウは無言に居た堪れず目を逸らした。
 また少し泣きそうな顔で。

 …はあ、ちくしょう。勝負に負けちまった…。

「…あー、だからそんな顔すんな。」

 泣きそうな顔を見てられなくて、ぐいっと胸に引き寄せ抱きしめる。

 幸運の兎が飛び去って行く前にせめて伝えよう。

「…コウがどう思ってようが、コウは俺の大事なヤツ。一目惚れだ。そんだけ。」

 一目惚れ、だよ。
 目が覚めるような美人じゃないが、愛想笑いの合間に見せる素の笑顔が愛嬌あってストンと落ちた。
 あと今までのは嫉妬だ。ま、嫉妬はさっき気づいたがな。
 はあ、気張って名まで捧げたのにこんな告白情けねえな。童貞かよ。

 …せめて、ただの護衛に戻る前に、

「我があるじよ、口付ける事をどうかお許しください。」

 小さく祈るようにキスした。
 少しだけ許してくれよ?


 柔らかな舌が甘えるように絡んだ。
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