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白き狼煙
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校庭で一連の練習を終えた後、俺達は桃井さんの住まいへ向かう。
Vの講師は勿論、桃井さん。
うーむ、流石大物V。
相変わらず参考になるし癒される……。
更にはVとは直接関係ないが、勉強は優が先生。
瑠璃さん曰く、『学生の本分は勉強』だそうな。
と、とほー。
優は説明上手なので、お陰様で数学以外はスルスルと頭に入っていく。
優曰く、『数学はセンス』だそうで、『ある程度勉強して、壁を感じたら解けそうな内容だけ解くのが良い』とのこと。
その解けない時間を使って、他の教科を強化した方が時間効率がいいらしいが。
流石、全国でも選りすぐりの秀才にして、我が軍師よ。
正直頼もしい。
……といった感じで、あっという間に充実した数日が過ぎ去る。
♢
後日とある夜の事。
学生寮に帰る途中、とある事件に出くわす……。
「じゃ、優、俺ちょっと買い物行ってくるわ」
「……ああ、最近物騒だから例の武器所持しとけよ?」
「分かってるって! お前は俺のオカンか!」
俺は優に見せる為に、制服のポケットから、例の銃とシールドを取り出す。
んで、この装備一式なんだけど、材質が何か分からないけど見た目のゴッツい感じと違い、スッゲー軽い。
多分プラスチックより軽いと思われ。
おそらく最新の軍のテクノロジーの結晶だと思われる。
けど、ホント材料は何なんだろうね? 不思議……止まらない。
「ほお……? 無紅君? 数学は少しは解けるようになったかな? ん?」
「せ、先生! 火照った頭冷やす為に、アイス買いたいのでコンビニダッシュしてきまっス!」
という事で、逃げるようにコンビニダッシュする俺。
というのも、買い物ついでにちょっと1人で考え事をしたかったわけで。
「……ありがとうございましたー!」
俺はレジ打ちの愛嬌の良い姉ちゃんの声を背に、コンビニを出る。
(……ん? はて? 今の声何処かで聞いた事あるような?)
一瞬考えたが、目の前のアイスの誘惑には当然勝てなかったわけでして。
俺は邪魔にならないコンビニの端の白壁に背を当て、棒アイスにかぶりつく。
ソーダの爽やかな風味と適度な氷の粒が冷やっこくて、うーん……超ウマイ!
ガリガリと氷をかみ砕く音がまた、何か知らんけど美味しく感じるのだ。
ある程度、頭も冷えて満足した。
さて、Vと勉強はこのまま続けるとして、問題は。
そう問題は、レッドサンに入隊するかどうかなんだよな。
アルカディアアドベンチャーのPTは皆入隊しちゃったし。
更には、優のお父さんを探す手伝いをしたいし、桃井さんと瑠璃さんの手伝いもしたいし。
よくよく考えたら、例の天使を探すことも考えると入隊一択なんだよなあ。
「……お、キミも休憩かい?」
とか考えていたら、隣で電子タバコを吸っている、やたらと愛嬌のある兄ちゃんに話しかけられる。
「ええ、ちょっと……」
……俺はふとその兄ちゃんを見る。
茶髪の気合の入ったオールバックに茶色の作業服、やたらとガタイがいいのは力仕事をしているからだろう。
顔は優し気で、何やら話しやすい雰囲気をまとっている……。
肌艶からして、年は二十歳前後だろうか?
顔と袖をまくった腕はこんがりと日焼けしている。
おそらく近くの駐車場に止まっているデカイ貨物車の主に違いないと予想。
(ん? てかこの声何か聞き覚えがあるような?)
「……あれ? この声もしかして無紅君……?」
(……あ、やっぱり知り合いだったか。でも、うーんこの人誰だっけなあ?)
俺は棒に残った最後のアイスの一欠けらをかみ砕きながら、記憶をたぐる……が思い出せない。
その俺の様子を見て、茶髪オールバック兄ちゃんは腰から何かを素早く取り出す。
「……俺、この戦いが終わったら、彼女とデートするんだ……」
オチャラけたセリフと共にトラックに向い、一刀の大きな青く光る刀? を正面に構える茶髪オールバック兄ちゃん。
(あ、あれ? も、もしかして、この人……アルカディアアドベンチャーのキマイラ戦で組んだ?)
「あっ! 貴方は、デートゼリフフラグの人ッ!」
人口太陽が明々と輝く深夜のコンビニに、俺の声が高らかに響き渡る。
「悪いけど細かい説明は後だ。トラックの影に隠れた強敵がいる……」
「えっ!」
(い、一体ど、何処に?)
どんなに目を凝らしてもソレらしき敵はいない。
「無紅君、悪いけど【インクリスドアタックパワー】を歌った後、危険だから後方に下がってくれないか? 時間ががない」
「あ、ハイ……」
俺は言われた通り、【インクリスドアタックパワー】を高らかに歌う。
俺の左目がエメラルドグリーンに輝き、その光はまるで天使の羽のように広がっていく。
すると不思議な事に、一刀の大きな青く光る刀は更に一回りほど、大きくなる!
「……なるほど、刻印が未完成でコレか末恐ろしいな」
何やらボソリと呟く、茶髪オールバック兄ちゃん。
と、今はそれどころじゃない。
俺は言われた通り、左手にシールドを展開し、素早く後方に下がる。
「では行くぞ! 蛇《じゃ》ッ!」
茶髪オールバック兄ちゃんは、謎の気合と共に、上段に構えていた青き刀を目にも止まらぬスピードで振り下ろす!
茶髪オールバック兄ちゃんの右目の光が怪しく浮かび上がる。
ソレは白い天使の羽を模し、刀にあっという間に絡みついて行く!
文字通り、黒き大蛇やムカデ、ヤスデなど、8匹のとぐろを巻いた大きくおぞましいソレらが、それぞれトラックに向い襲い掛かる!
「……ぐ、ぐわああああ!」
謎の悲鳴と共に、8匹の黒き生物に襲い掛かられた誰か。
そいつは真っ赤な血潮をまるで噴水のように吹き上げ、音無く地面に崩れる。
「ふむ、どうやらもう安全のようだな……」
茶髪オールバック兄ちゃんは戦闘態勢を崩し、武器を上着のポケットにしまい込む。
正直訳が分からないまま、戦闘を無事終える。
(てか、この人、つよっ! 相手が何者か知らないけど、瞬殺しちゃったよ!)
「え、えっと? ……あ、あの? お名前は?」
それはそうとして、正直名前が分からないと話しづらい。
「俺の名前は国津 力丸。社長とは遠縁の親戚だ」
「な、なるほど……」
(というか、今、力丸さんの右目に『天使の刻印』が浮かび上がらなかったか?)
「……無紅君、この男の返り血を良く見て見て?」
ポカンとしている俺に対し、説明を入れる力丸さん。
「あ、迷彩服に、胸のレッドサンのエンブレム」
星の大きさや数からして、曹長ってとこか……。
(曹長でコレって、他の階級が高い猛者だったらどうなっていたのだろうか?)
「その通り、コイツは透明になれる迷彩服を着ていたんだろう……」
なるほど、騙し打ち狙いってわけか。
「無紅君は『何故? 敵がいるのが分ったのかという顔をしている』ね?」
「……うっ!」
力丸さんの図星をついたトークにしこたま驚く、俺。
「最近学校の周囲が物騒だからね……」
「あ? もしかして、アレの粛清って力丸さん達が?」
「ご名答」
力丸さんは踵を返し、コンビニのレジ打ちのお姉さんに向かって投げキッスをする。
(な、なるほどね……)
おそらく、あのお姉さんが力丸さんに刻印を刻んだ天使なんだろう。
間違いない、キメラ戦で『……俺、この戦いが終わったら、彼女とデートするんだ……』の時に、隣でイチャコラしていたお姉さんだ。
「……ホラ、それはいいとして。無紅君、よく駐車場のアスファルトを見てごらん?」
「え……? あっ!」
良く見ると、アスファルトには薄く石灰が散布されている。
ソノ中に浮かび上がる、無数の足跡。
コンビニの隅っこに見ると、成程空いた石灰の袋がいくつかあるね。
「あとね、コイツ以外の返り血の匂いがプンプンしているんだよね……」
「た、確かに……」
粛清された隊員とは別の、乾いた血液の匂いが若干漂っている……。
「敵がいるのが確定しているから、俺は、無紅君によってブーストされたクサナギブレードを振り下ろせばよかったってわけ」
「な、なるほど。その技、ホーミング性能付きって事ですね」
「ああ……」
力丸さんは、戦闘が終わったと言わんばかりに再び電子タバコに火を付ける。
そこから緩やかに立ち込める、白き煙……。
それはまるで勝どきを告げる狼煙のようで。
Vの講師は勿論、桃井さん。
うーむ、流石大物V。
相変わらず参考になるし癒される……。
更にはVとは直接関係ないが、勉強は優が先生。
瑠璃さん曰く、『学生の本分は勉強』だそうな。
と、とほー。
優は説明上手なので、お陰様で数学以外はスルスルと頭に入っていく。
優曰く、『数学はセンス』だそうで、『ある程度勉強して、壁を感じたら解けそうな内容だけ解くのが良い』とのこと。
その解けない時間を使って、他の教科を強化した方が時間効率がいいらしいが。
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「じゃ、優、俺ちょっと買い物行ってくるわ」
「……ああ、最近物騒だから例の武器所持しとけよ?」
「分かってるって! お前は俺のオカンか!」
俺は優に見せる為に、制服のポケットから、例の銃とシールドを取り出す。
んで、この装備一式なんだけど、材質が何か分からないけど見た目のゴッツい感じと違い、スッゲー軽い。
多分プラスチックより軽いと思われ。
おそらく最新の軍のテクノロジーの結晶だと思われる。
けど、ホント材料は何なんだろうね? 不思議……止まらない。
「ほお……? 無紅君? 数学は少しは解けるようになったかな? ん?」
「せ、先生! 火照った頭冷やす為に、アイス買いたいのでコンビニダッシュしてきまっス!」
という事で、逃げるようにコンビニダッシュする俺。
というのも、買い物ついでにちょっと1人で考え事をしたかったわけで。
「……ありがとうございましたー!」
俺はレジ打ちの愛嬌の良い姉ちゃんの声を背に、コンビニを出る。
(……ん? はて? 今の声何処かで聞いた事あるような?)
一瞬考えたが、目の前のアイスの誘惑には当然勝てなかったわけでして。
俺は邪魔にならないコンビニの端の白壁に背を当て、棒アイスにかぶりつく。
ソーダの爽やかな風味と適度な氷の粒が冷やっこくて、うーん……超ウマイ!
ガリガリと氷をかみ砕く音がまた、何か知らんけど美味しく感じるのだ。
ある程度、頭も冷えて満足した。
さて、Vと勉強はこのまま続けるとして、問題は。
そう問題は、レッドサンに入隊するかどうかなんだよな。
アルカディアアドベンチャーのPTは皆入隊しちゃったし。
更には、優のお父さんを探す手伝いをしたいし、桃井さんと瑠璃さんの手伝いもしたいし。
よくよく考えたら、例の天使を探すことも考えると入隊一択なんだよなあ。
「……お、キミも休憩かい?」
とか考えていたら、隣で電子タバコを吸っている、やたらと愛嬌のある兄ちゃんに話しかけられる。
「ええ、ちょっと……」
……俺はふとその兄ちゃんを見る。
茶髪の気合の入ったオールバックに茶色の作業服、やたらとガタイがいいのは力仕事をしているからだろう。
顔は優し気で、何やら話しやすい雰囲気をまとっている……。
肌艶からして、年は二十歳前後だろうか?
顔と袖をまくった腕はこんがりと日焼けしている。
おそらく近くの駐車場に止まっているデカイ貨物車の主に違いないと予想。
(ん? てかこの声何か聞き覚えがあるような?)
「……あれ? この声もしかして無紅君……?」
(……あ、やっぱり知り合いだったか。でも、うーんこの人誰だっけなあ?)
俺は棒に残った最後のアイスの一欠けらをかみ砕きながら、記憶をたぐる……が思い出せない。
その俺の様子を見て、茶髪オールバック兄ちゃんは腰から何かを素早く取り出す。
「……俺、この戦いが終わったら、彼女とデートするんだ……」
オチャラけたセリフと共にトラックに向い、一刀の大きな青く光る刀? を正面に構える茶髪オールバック兄ちゃん。
(あ、あれ? も、もしかして、この人……アルカディアアドベンチャーのキマイラ戦で組んだ?)
「あっ! 貴方は、デートゼリフフラグの人ッ!」
人口太陽が明々と輝く深夜のコンビニに、俺の声が高らかに響き渡る。
「悪いけど細かい説明は後だ。トラックの影に隠れた強敵がいる……」
「えっ!」
(い、一体ど、何処に?)
どんなに目を凝らしてもソレらしき敵はいない。
「無紅君、悪いけど【インクリスドアタックパワー】を歌った後、危険だから後方に下がってくれないか? 時間ががない」
「あ、ハイ……」
俺は言われた通り、【インクリスドアタックパワー】を高らかに歌う。
俺の左目がエメラルドグリーンに輝き、その光はまるで天使の羽のように広がっていく。
すると不思議な事に、一刀の大きな青く光る刀は更に一回りほど、大きくなる!
「……なるほど、刻印が未完成でコレか末恐ろしいな」
何やらボソリと呟く、茶髪オールバック兄ちゃん。
と、今はそれどころじゃない。
俺は言われた通り、左手にシールドを展開し、素早く後方に下がる。
「では行くぞ! 蛇《じゃ》ッ!」
茶髪オールバック兄ちゃんは、謎の気合と共に、上段に構えていた青き刀を目にも止まらぬスピードで振り下ろす!
茶髪オールバック兄ちゃんの右目の光が怪しく浮かび上がる。
ソレは白い天使の羽を模し、刀にあっという間に絡みついて行く!
文字通り、黒き大蛇やムカデ、ヤスデなど、8匹のとぐろを巻いた大きくおぞましいソレらが、それぞれトラックに向い襲い掛かる!
「……ぐ、ぐわああああ!」
謎の悲鳴と共に、8匹の黒き生物に襲い掛かられた誰か。
そいつは真っ赤な血潮をまるで噴水のように吹き上げ、音無く地面に崩れる。
「ふむ、どうやらもう安全のようだな……」
茶髪オールバック兄ちゃんは戦闘態勢を崩し、武器を上着のポケットにしまい込む。
正直訳が分からないまま、戦闘を無事終える。
(てか、この人、つよっ! 相手が何者か知らないけど、瞬殺しちゃったよ!)
「え、えっと? ……あ、あの? お名前は?」
それはそうとして、正直名前が分からないと話しづらい。
「俺の名前は国津 力丸。社長とは遠縁の親戚だ」
「な、なるほど……」
(というか、今、力丸さんの右目に『天使の刻印』が浮かび上がらなかったか?)
「……無紅君、この男の返り血を良く見て見て?」
ポカンとしている俺に対し、説明を入れる力丸さん。
「あ、迷彩服に、胸のレッドサンのエンブレム」
星の大きさや数からして、曹長ってとこか……。
(曹長でコレって、他の階級が高い猛者だったらどうなっていたのだろうか?)
「その通り、コイツは透明になれる迷彩服を着ていたんだろう……」
なるほど、騙し打ち狙いってわけか。
「無紅君は『何故? 敵がいるのが分ったのかという顔をしている』ね?」
「……うっ!」
力丸さんの図星をついたトークにしこたま驚く、俺。
「最近学校の周囲が物騒だからね……」
「あ? もしかして、アレの粛清って力丸さん達が?」
「ご名答」
力丸さんは踵を返し、コンビニのレジ打ちのお姉さんに向かって投げキッスをする。
(な、なるほどね……)
おそらく、あのお姉さんが力丸さんに刻印を刻んだ天使なんだろう。
間違いない、キメラ戦で『……俺、この戦いが終わったら、彼女とデートするんだ……』の時に、隣でイチャコラしていたお姉さんだ。
「……ホラ、それはいいとして。無紅君、よく駐車場のアスファルトを見てごらん?」
「え……? あっ!」
良く見ると、アスファルトには薄く石灰が散布されている。
ソノ中に浮かび上がる、無数の足跡。
コンビニの隅っこに見ると、成程空いた石灰の袋がいくつかあるね。
「あとね、コイツ以外の返り血の匂いがプンプンしているんだよね……」
「た、確かに……」
粛清された隊員とは別の、乾いた血液の匂いが若干漂っている……。
「敵がいるのが確定しているから、俺は、無紅君によってブーストされたクサナギブレードを振り下ろせばよかったってわけ」
「な、なるほど。その技、ホーミング性能付きって事ですね」
「ああ……」
力丸さんは、戦闘が終わったと言わんばかりに再び電子タバコに火を付ける。
そこから緩やかに立ち込める、白き煙……。
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