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第一章 ネウイの町
#5 ザーシャ、ラーシャと出会う
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「さて・・・と、無事に宿も取れたことだし冒険者ギルドに行ってみるか」
僕たちはさっきのところまで戻ってきた。まだ日暮れまで時間がある。今日のうちにできることはしておくべきであろう。ナビによるとここを曲がった裏路地を突っ切っていくのが一番近いようだ。
『―――!』
しばらく進むと、どこからか言い争う声が聞こえてきた。声を頼りに辿っていくと路地の引っ込んだところで4人が言い争いをしていた。うち二人はガラの悪い男で、もう片方は僕と同じぐらいに見える女の子二人。話の内容から予想するに借金の返済を巡るトラブルらしい。
「話が違うわ!大銀貨3枚だったはずよ!」
「借金には利息っつうもんがあんのよ。嬢ちゃんたちには理解できないかもしれんがな」
「それでも大銀貨6枚はありえないわ!」
「なんだぁ?そんなルールねぇし。利息が払えんならその体で払ってもらってもいいぜぇ」
男たちが卑劣な目で女の子たちを見ながら、ぎゃはははと下品に笑う。それに対して女の子たちは悔しさで唇をかんでいる。なんなんだ、これは。まあ、利息が暴利は百歩譲っていいだろう。地球でも普通にあることだし。ないと金貸しもやっていけないだろうし。ただ、利息が契約と違うだの体で払うだの、こんなことをしてゆるされるのか?
「レナ、ここではこんなことが許されているのか?」
「ううん。利息のことは法がないから何も言えないけど、借金を形にわいせつな行為を求めることは禁止されていたはずだよ」
「そうなのか。じゃあ少しばかり助けてあげるとしますか。レナはここにいて」
「やだ。絶対についてく」
「危険だぞ。ここにいたほうがいいんじゃないか?」
「大丈夫。お兄ちゃんが一緒だから。だめ?」
レナが上目遣いをしてくる。・・・かわいい。・・・じゃなくて!理由が理由になってない!僕がいるからってなんだ!確かにレナに指一本触れさせないつもりだったけど。それでもどうなんだ?一応、義理の兄妹となったとはいえ、今日会ったばっかりの人間に全幅の信頼を寄せるのはどうかと思うぞ。
「分かった、分かった。絶対に離れるなよ」
とか言いつつも許可してしまう僕は甘いのだろうか?
「うん!分かった!ずっとそばにいるね」
「じゃあ、行くぞ」
▼△▼△▼△▼△▼△▼△
「あのー、少しいいですか?」
「ああ?なんだお前らは?」
「通りすがりの旅人ですよ。まあ、そんなことよりも借金の形にそういう行為を求めるのは違法だったと思いますが、あなたたちは罰を受ける覚悟がおありで?」
「あんだ、兄ちゃん。やるのか?」
「そのきれーな嬢ちゃん置いてけば許してやるぜ」
男たちが嫌らしい笑みを浮かべる。
「そういうのはいいからかかってこい」
僕がキレ気味にいうと男たちは同時に襲い掛かってきた。はじめに前にいた男の股間に蹴りをいれるとそいつは蹲《うずくま》って動けなくなる。後ろにいた奴には後頭部に手刀を入れて意識を奪う。その間にさっきの男が話を聞けるほどに回復していたので大銀貨3枚を渡しながら、これ以上僕らに構うようなら容赦はしない。と言ってやったら、男はすごい勢いで首を振った。
「さっさと消えろ」
「はいぃぃ!」
男はもう一人を抱えてすごい勢いで走り去っていった。
「さて、君たち大丈夫かい?」
「え、ええ。大丈夫よ」
「あの・・・助けて、くれて、ありがとう、ございました」
「そうか、怪我がなくてよかった。一応、自己紹介をしておくと僕は葵で、こっちは妹のレナね」
「レナです。よろしくお願いします」
改めて女の子たちを見ると双子のようで姿、顔、髪の色がそっくり、というか僕には同じにしか見えない・・・一応髪の長さが違うのと見た感じの性格の差で判別できるけど。ロングの女の子は活発そうで、もう一人の女の子は髪は肩のあたりまででおとなしそうに見える。さっき、言い合いをしていたのはロングの子だ。
「とりあえず、ここじゃなんだから少し移動しようか」
ということで僕らは表通りに移動したところにあるカフェに来た。
「改めてさっきは助けてくれてありがとう。あたしはザーシャで、こっちは妹のラーシャよ」
「ラーシャです。よろしくお願いします」
ロングの活発そうな子が姉のザーシャで、短めの髪をした女の子が妹でラーシャというらしい。ザーシャはさっきとあまり印象が変わらないが、ラーシャの方は少しまともに話せるようになった。人見知りらしく、知らない人と話すのは苦手なのだそうだ。
「最初に言いたくないならいいけどなんであんなことになってたの?」
「ああ、あたしたちは孤児院の出でね。それで成人したから施設を出ることになったんだけど、出てすぐのころは全くお金が稼げなくてね。それで借金することになっちゃたんだけど、どこも貸してくれなかったの。まあ孤児だし、成人したばかりのどこ誰かもわからないあたしたちに貸してなんてくれないのがふつうなんだけどさ。それからあたしたちは冒険者として生活できるようになってコツコツお金を貯めて今日返済する日だったんだけど、とんだ目にあったわ」
この世界では成人は15歳であり、目の前の二人は見た目、地球で17歳ぐらいだと思われるがいかんせん、こっちは一年が455日、15か月であるので見た目で判断することができない。
「お二人は今何歳なんですか?」
ナイス、レナ。僕には女の子の年齢を聞くなんてできないからね。何て言われることか。
「二人とも17よ。見ればわかると思うけど双子でね、これまでいつも一緒に過ごしてきたわ」
こっちの人は成長が遅いのだろうか?
「二人とも僕と同い年だったのか。見た目から同じぐらいだろうなぁとは思ってたけど」
「そうだったの!?」
「見た目と雰囲気から私たちより年上だと思っていました」
「そんなに大人に見えるかね?」
「見えるよ。特にさっきは怒ってたから特に。というかお兄ちゃん、さっきのやりすぎじゃない?」
「そうか?ああいう輩は痛い目を見ないと分からないからあれぐらいでちょうどいいか、むしろ優しかった方だと思うぞ」
「そっそう・・・」
レナたちが多少ひきつった顔をしているが、これで懲りずにもう一度こういうことがあると思うのでもう少し厳しくしてやればよかったと今後悔している。これを言うと何を言われるかわかったもんじゃないので口にはしないが・・・。
「それで?ザーシャたちはこれからどうするの?」
「とりあえず冒険者ギルドにいって依頼を探してこの町を離れるわ。このままここにいたらあいつらにどんな目にあわされるのか分かったもんじゃないから」
「それなら私たちも一緒に行っていいですか?私たちはこれから登録しようと思ってて」
「そうなの?じゃあ一緒に行きましょうか。ああ、ついでっていうのはあれだけど私たちとパーティー組んでもらえないかしら。さっきの感じを見てるとレナはどうかわからないいけど、アオイは相当な手練れでしょ?」
「うん、まあ、そうなのかな?」
「何で疑問形なの」
「自信がないから、だね」
なんてったって今まで日本の安全な環境にいた高校生ですから。
こうして僕はザーシャ、ラーシャと出会った。
―――*―――*―――
更新履歴
2021/11/22
葵、ラーシャ、ザーシャの年齢を16から17に変更
僕たちはさっきのところまで戻ってきた。まだ日暮れまで時間がある。今日のうちにできることはしておくべきであろう。ナビによるとここを曲がった裏路地を突っ切っていくのが一番近いようだ。
『―――!』
しばらく進むと、どこからか言い争う声が聞こえてきた。声を頼りに辿っていくと路地の引っ込んだところで4人が言い争いをしていた。うち二人はガラの悪い男で、もう片方は僕と同じぐらいに見える女の子二人。話の内容から予想するに借金の返済を巡るトラブルらしい。
「話が違うわ!大銀貨3枚だったはずよ!」
「借金には利息っつうもんがあんのよ。嬢ちゃんたちには理解できないかもしれんがな」
「それでも大銀貨6枚はありえないわ!」
「なんだぁ?そんなルールねぇし。利息が払えんならその体で払ってもらってもいいぜぇ」
男たちが卑劣な目で女の子たちを見ながら、ぎゃはははと下品に笑う。それに対して女の子たちは悔しさで唇をかんでいる。なんなんだ、これは。まあ、利息が暴利は百歩譲っていいだろう。地球でも普通にあることだし。ないと金貸しもやっていけないだろうし。ただ、利息が契約と違うだの体で払うだの、こんなことをしてゆるされるのか?
「レナ、ここではこんなことが許されているのか?」
「ううん。利息のことは法がないから何も言えないけど、借金を形にわいせつな行為を求めることは禁止されていたはずだよ」
「そうなのか。じゃあ少しばかり助けてあげるとしますか。レナはここにいて」
「やだ。絶対についてく」
「危険だぞ。ここにいたほうがいいんじゃないか?」
「大丈夫。お兄ちゃんが一緒だから。だめ?」
レナが上目遣いをしてくる。・・・かわいい。・・・じゃなくて!理由が理由になってない!僕がいるからってなんだ!確かにレナに指一本触れさせないつもりだったけど。それでもどうなんだ?一応、義理の兄妹となったとはいえ、今日会ったばっかりの人間に全幅の信頼を寄せるのはどうかと思うぞ。
「分かった、分かった。絶対に離れるなよ」
とか言いつつも許可してしまう僕は甘いのだろうか?
「うん!分かった!ずっとそばにいるね」
「じゃあ、行くぞ」
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「あのー、少しいいですか?」
「ああ?なんだお前らは?」
「通りすがりの旅人ですよ。まあ、そんなことよりも借金の形にそういう行為を求めるのは違法だったと思いますが、あなたたちは罰を受ける覚悟がおありで?」
「あんだ、兄ちゃん。やるのか?」
「そのきれーな嬢ちゃん置いてけば許してやるぜ」
男たちが嫌らしい笑みを浮かべる。
「そういうのはいいからかかってこい」
僕がキレ気味にいうと男たちは同時に襲い掛かってきた。はじめに前にいた男の股間に蹴りをいれるとそいつは蹲《うずくま》って動けなくなる。後ろにいた奴には後頭部に手刀を入れて意識を奪う。その間にさっきの男が話を聞けるほどに回復していたので大銀貨3枚を渡しながら、これ以上僕らに構うようなら容赦はしない。と言ってやったら、男はすごい勢いで首を振った。
「さっさと消えろ」
「はいぃぃ!」
男はもう一人を抱えてすごい勢いで走り去っていった。
「さて、君たち大丈夫かい?」
「え、ええ。大丈夫よ」
「あの・・・助けて、くれて、ありがとう、ございました」
「そうか、怪我がなくてよかった。一応、自己紹介をしておくと僕は葵で、こっちは妹のレナね」
「レナです。よろしくお願いします」
改めて女の子たちを見ると双子のようで姿、顔、髪の色がそっくり、というか僕には同じにしか見えない・・・一応髪の長さが違うのと見た感じの性格の差で判別できるけど。ロングの女の子は活発そうで、もう一人の女の子は髪は肩のあたりまででおとなしそうに見える。さっき、言い合いをしていたのはロングの子だ。
「とりあえず、ここじゃなんだから少し移動しようか」
ということで僕らは表通りに移動したところにあるカフェに来た。
「改めてさっきは助けてくれてありがとう。あたしはザーシャで、こっちは妹のラーシャよ」
「ラーシャです。よろしくお願いします」
ロングの活発そうな子が姉のザーシャで、短めの髪をした女の子が妹でラーシャというらしい。ザーシャはさっきとあまり印象が変わらないが、ラーシャの方は少しまともに話せるようになった。人見知りらしく、知らない人と話すのは苦手なのだそうだ。
「最初に言いたくないならいいけどなんであんなことになってたの?」
「ああ、あたしたちは孤児院の出でね。それで成人したから施設を出ることになったんだけど、出てすぐのころは全くお金が稼げなくてね。それで借金することになっちゃたんだけど、どこも貸してくれなかったの。まあ孤児だし、成人したばかりのどこ誰かもわからないあたしたちに貸してなんてくれないのがふつうなんだけどさ。それからあたしたちは冒険者として生活できるようになってコツコツお金を貯めて今日返済する日だったんだけど、とんだ目にあったわ」
この世界では成人は15歳であり、目の前の二人は見た目、地球で17歳ぐらいだと思われるがいかんせん、こっちは一年が455日、15か月であるので見た目で判断することができない。
「お二人は今何歳なんですか?」
ナイス、レナ。僕には女の子の年齢を聞くなんてできないからね。何て言われることか。
「二人とも17よ。見ればわかると思うけど双子でね、これまでいつも一緒に過ごしてきたわ」
こっちの人は成長が遅いのだろうか?
「二人とも僕と同い年だったのか。見た目から同じぐらいだろうなぁとは思ってたけど」
「そうだったの!?」
「見た目と雰囲気から私たちより年上だと思っていました」
「そんなに大人に見えるかね?」
「見えるよ。特にさっきは怒ってたから特に。というかお兄ちゃん、さっきのやりすぎじゃない?」
「そうか?ああいう輩は痛い目を見ないと分からないからあれぐらいでちょうどいいか、むしろ優しかった方だと思うぞ」
「そっそう・・・」
レナたちが多少ひきつった顔をしているが、これで懲りずにもう一度こういうことがあると思うのでもう少し厳しくしてやればよかったと今後悔している。これを言うと何を言われるかわかったもんじゃないので口にはしないが・・・。
「それで?ザーシャたちはこれからどうするの?」
「とりあえず冒険者ギルドにいって依頼を探してこの町を離れるわ。このままここにいたらあいつらにどんな目にあわされるのか分かったもんじゃないから」
「それなら私たちも一緒に行っていいですか?私たちはこれから登録しようと思ってて」
「そうなの?じゃあ一緒に行きましょうか。ああ、ついでっていうのはあれだけど私たちとパーティー組んでもらえないかしら。さっきの感じを見てるとレナはどうかわからないいけど、アオイは相当な手練れでしょ?」
「うん、まあ、そうなのかな?」
「何で疑問形なの」
「自信がないから、だね」
なんてったって今まで日本の安全な環境にいた高校生ですから。
こうして僕はザーシャ、ラーシャと出会った。
―――*―――*―――
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2021/11/22
葵、ラーシャ、ザーシャの年齢を16から17に変更
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