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第零章 プロローグ
#1 転生
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※お読みになる前に
この度は当小説をお選びいただきありがとうございます。
お読みになる前に小説の紹介文と作品一覧から「私の作品を読む前に」をご一読いただきますようお願い申し上げます。
また、処女作となります。
つたない部分もあるかと思いますが温かく見守っていただけると幸いです。
これらを理解し納得された方だけ先へ読み進めてください。
長くなりましたが、どうぞ異世界如何様冒険記をお楽しみください。
―――*―――*―――
「はぁー・・・まさかこんなことになるとはなぁ・・・」
僕は小高い丘の上でため息をついていた。周りには見渡す限り丘の下を一本の道が続いているだけである。
どうしてこんなことになったのか。
それは2時間ほど前のこと・・・
――――――――――――
「すまんのう。まさか、あそこで事故が起こるとは考えてなかったんじゃよ」
今、僕の前で白髪のおじいさんが頭を下げている。
僕、新名 葵は学校からの帰り道で工事現場の足場の崩壊事故に巻き込まれた。その時、体が勝手に隣に居た老人を突き飛ばしていた。なんで突き飛ばしたのかはわからない。僕自身が逃げようとして突き飛ばしてしまったのかもしれないし、どうやっても助からないと悟って他人を助ける行動をしたのかもしれない。可能性としては前者だろうが後者だったら人としては良かったのかもしれない。
まあ、重要なのは僕がそこで死んでしまったということだろう。普通ならそこで記憶がなくなり再び目覚めることはない。ただ、僕の場合は突き飛ばした相手が悪かった(?)。僕が突き飛ばして救った老人は創造神だったのだ。
はじめそれを知ったとき僕は土下座した。だって、悪気はなかったとしても突き飛ばしてしまったんだし、相手が誰であれ謝るべきだよね。そしたら、創造神様から謝られた。何でも本当は僕はあそこはぎりぎりで回避して生きているはずだったんだって。だけど、創造神様を突き飛ばしたことによって未来が変わってしまった。
創造神様も未来をよく確認せずにあそこにいて僕が死んでしまったから残りの人生を地球じゃない他のところで過ごさせてもらえるらしい。
「違う世界に行くにあたって何かしてほしいことはないかの?」
「そうですね・・・これから行く世界はどんなところか教えていただけませんか?」
「それぐらいだったら別に頼まれんでも教えてやるぞい。おぬしがこれから行くのはいわゆるファンタジー世界じゃな。文化レベルは地球と比べるとだいぶ落ちるが、なんせ地球とは違う発展の仕方をしておるからのう。一概にこの時代ぐらいとはいえん。少なくとも中世盛期ぐらいの文化レベルはどの分野でもあるはずじゃ。魔法が存在する関係で科学だけは少し例外ではあるの。
あとはそうだのう・・・生き物が地球より凶暴じゃの。まあ、殺されんようにおぬしの体をいじるし大丈夫じゃとは思うが。後はおぬしの鞄の中身を向こうでも使えるように変えといたからの後で確認してくれ。一通りの武器も入れていたがの、これは使うことはないであろう。さて、これくらいかのぅ」
「あの、僕にも魔法というのは使えるものなのでしょうか」
「使えるはずじゃぞ。鞄の中にあった電気で動くものは魔力で動くように変えてあるしの」
「鞄を内容量無限にしてもらえますか」
「いいぞ。ついでにおぬしの部屋にあったものの複製も入れておいてやろう。そのほうがいろいろ便利であろうしの」
「ありがとうございます。図々しいようですがあともう一ついいですか?」
「別にあと数個ぐらいなら特に負担なしで付けられるから気にせんでよいぞ」
「では知識が欲しいです」
「知識とはどんなものだ?」
「何でも理解できるようにしてもらいたいのです」
「なるほどのう・・・」
「無理でしょうか?」
「無理ではないが、どうしたものかの・・・」
創造神様が難しい顔をしている。やはり難しいのであろうか。
それから数分後。難しい顔から元に戻った創造神様から僕がリクエストした能力について説明を受けた。鞄の中にスマホとパソコンが入っていたのでそれで調べられるようにしてくれたらしい。ついでに僕ともリンクされていて頭に思い浮かべれば調べられる状態なのだとか。通常の人間ではそれに耐えられないので追加で体をいじったらしい。・・・いじられたこと自体気づかなかったけど。
「そろそろ時間じゃの。おぬしが新たな世界で楽しく過ごせることをわしは願っておる。困ったら連絡せい。いつでも待っておるからの」
こうして僕は異世界へと転移した。
この度は当小説をお選びいただきありがとうございます。
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また、処女作となります。
つたない部分もあるかと思いますが温かく見守っていただけると幸いです。
これらを理解し納得された方だけ先へ読み進めてください。
長くなりましたが、どうぞ異世界如何様冒険記をお楽しみください。
―――*―――*―――
「はぁー・・・まさかこんなことになるとはなぁ・・・」
僕は小高い丘の上でため息をついていた。周りには見渡す限り丘の下を一本の道が続いているだけである。
どうしてこんなことになったのか。
それは2時間ほど前のこと・・・
――――――――――――
「すまんのう。まさか、あそこで事故が起こるとは考えてなかったんじゃよ」
今、僕の前で白髪のおじいさんが頭を下げている。
僕、新名 葵は学校からの帰り道で工事現場の足場の崩壊事故に巻き込まれた。その時、体が勝手に隣に居た老人を突き飛ばしていた。なんで突き飛ばしたのかはわからない。僕自身が逃げようとして突き飛ばしてしまったのかもしれないし、どうやっても助からないと悟って他人を助ける行動をしたのかもしれない。可能性としては前者だろうが後者だったら人としては良かったのかもしれない。
まあ、重要なのは僕がそこで死んでしまったということだろう。普通ならそこで記憶がなくなり再び目覚めることはない。ただ、僕の場合は突き飛ばした相手が悪かった(?)。僕が突き飛ばして救った老人は創造神だったのだ。
はじめそれを知ったとき僕は土下座した。だって、悪気はなかったとしても突き飛ばしてしまったんだし、相手が誰であれ謝るべきだよね。そしたら、創造神様から謝られた。何でも本当は僕はあそこはぎりぎりで回避して生きているはずだったんだって。だけど、創造神様を突き飛ばしたことによって未来が変わってしまった。
創造神様も未来をよく確認せずにあそこにいて僕が死んでしまったから残りの人生を地球じゃない他のところで過ごさせてもらえるらしい。
「違う世界に行くにあたって何かしてほしいことはないかの?」
「そうですね・・・これから行く世界はどんなところか教えていただけませんか?」
「それぐらいだったら別に頼まれんでも教えてやるぞい。おぬしがこれから行くのはいわゆるファンタジー世界じゃな。文化レベルは地球と比べるとだいぶ落ちるが、なんせ地球とは違う発展の仕方をしておるからのう。一概にこの時代ぐらいとはいえん。少なくとも中世盛期ぐらいの文化レベルはどの分野でもあるはずじゃ。魔法が存在する関係で科学だけは少し例外ではあるの。
あとはそうだのう・・・生き物が地球より凶暴じゃの。まあ、殺されんようにおぬしの体をいじるし大丈夫じゃとは思うが。後はおぬしの鞄の中身を向こうでも使えるように変えといたからの後で確認してくれ。一通りの武器も入れていたがの、これは使うことはないであろう。さて、これくらいかのぅ」
「あの、僕にも魔法というのは使えるものなのでしょうか」
「使えるはずじゃぞ。鞄の中にあった電気で動くものは魔力で動くように変えてあるしの」
「鞄を内容量無限にしてもらえますか」
「いいぞ。ついでにおぬしの部屋にあったものの複製も入れておいてやろう。そのほうがいろいろ便利であろうしの」
「ありがとうございます。図々しいようですがあともう一ついいですか?」
「別にあと数個ぐらいなら特に負担なしで付けられるから気にせんでよいぞ」
「では知識が欲しいです」
「知識とはどんなものだ?」
「何でも理解できるようにしてもらいたいのです」
「なるほどのう・・・」
「無理でしょうか?」
「無理ではないが、どうしたものかの・・・」
創造神様が難しい顔をしている。やはり難しいのであろうか。
それから数分後。難しい顔から元に戻った創造神様から僕がリクエストした能力について説明を受けた。鞄の中にスマホとパソコンが入っていたのでそれで調べられるようにしてくれたらしい。ついでに僕ともリンクされていて頭に思い浮かべれば調べられる状態なのだとか。通常の人間ではそれに耐えられないので追加で体をいじったらしい。・・・いじられたこと自体気づかなかったけど。
「そろそろ時間じゃの。おぬしが新たな世界で楽しく過ごせることをわしは願っておる。困ったら連絡せい。いつでも待っておるからの」
こうして僕は異世界へと転移した。
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