31 / 40
第4章 小泉奏音 - ユータは、ユータよ
第31話 教えてあげる
しおりを挟む
公園の中にある体育館で佐藤先輩たちと一緒になって汗を流した日の夜のことだった。
明後日の授業に備えて予習をしていると、机に置いてあったスマホが突然震えだした。誰からだろうとスマホの画面を見ると、小泉さんのイニシャルが表示されていた。
小泉さんからだと知った僕はスマホをスタンドに乗せて、スピーカーモードにして通話に応じた。
「もしもし、小泉さん?」
「ユータ、今日はお疲れ様。今日は頑張ったわね」
「まぁ、ね。今まで動けなかったのが嘘のようだよ」
電話の向こうで会話している小泉さんは疲労の色を見せるどころか、むしろ元気いっぱいだった。ただ、この時間に電話をしてくるのはちょっと珍しい。
「それで、夜分遅くにどうして通話してきたんだ?」
「突然で悪いんだけど、明日の朝六時にアタシの家の近くにある公園まで来てもらえるかしら?」
「えっ?」
佐藤先輩たちと汗を流したばかりだというのに、明日の朝の早いうちに動き始めるなんてよほど体力が有り余っているのだろうか。小泉さんは見た目とは違ってチアリーディング部に所属している体育会系女子だから、無理もない話だけど。
それと、日曜のこの時間帯は母さんがちょうど目を覚ます頃だ。どうして早朝の時間帯に少し遠くのある公園へ向かわなければならないのだろうか。
「第一、僕は小泉さんの家なんて知らないし……」
「アタシはユータの家を知っているわよ。そうでなければ、ユータの家には来ないわよ。それにね、こないだ中学の卒業アルバムを見たのよ。ユータの顔写真、覇気がなかったわよ」
「そ、そうなんだ……」
図星だった。
卒業アルバムの顔写真を撮った時は、ちょうど進路で柚希と僕が揉めていたからだ。僕は中心部にあるナンバースクールへ行きたいと思って勉強をしていたのに、柚希は英語科のある高校に行きたいと言い出して聞かなかった。
最終的には今通っている学校の普通科に入ったものの、僕と柚希は別々のクラスに振り分けられた。そうでなければ小泉さんとも出会うことがなかったし、柚希にサヨナラされた翌日に高橋さんとキスすることもなかった。全ては結果オーライだ。
自分のことはさておき、まずは小泉さんの家の近くはいったいどこなのか聞いてみよう。
「それはそうと、小泉さんの家の近くにある公園ってどこ?」
「通話が終わったら場所をメッセで送るわ」
「了解。そこに向かえばいいのか」
「そういうこと。それじゃあ突然で悪いけど、明日の朝六時に集合ね。汗を拭くためのタオルを忘れないでね。遅刻したら許さないわよ! Good night, Yuta.」
そう話すと通話を終わらせ、スマホの画面はまた素っ気ない画面に戻った。
こないだ一緒に勉強した時もそうだけど、小泉さんとはどこかで会ったような気がする。はるか昔から僕のことを知っているとしたら、いつ彼女と出会ったのだろう。ただ、それすら今の僕には全く思い出せない。
ただ、そのことばかり気にするわけにもいかない。早く目に明日の準備をしておかねば。
僕は運動してもいいような格好を用意すると、その日はすぐ眠りに就いた。
その日見た夢は、あの子に応援の素晴らしさを説いて励ました夢だった。
◇
翌朝、朝五時半にタイマーをセットしなおしてからすぐに目を覚まして運動着に着替えた。ショルダーバッグに貴重品を入れ、洗面所からタオルを一枚持ちだすと、幸いにも目を覚ましたばかりの母に出くわした。
「あら、朝早くからどこに行くの?」
「ちょっと近くの公園まで行こうかな、と」
そう話すと、母さんがやたら感心した様子で何度もうなずいた。昨日買いだめしたスポーツドリンクをひとつ手にすると、母さんに「行ってきます」とひと声かけてから家を飛び出した。
陽が昇ったとはいえ夏の盛りの時期に比べると薄暗く、朝晩は少し涼しさすら感じるようになった。もう少しすれば、街路樹も色づいて葉っぱを落とすだろう。
メッセアプリに送られてきた場所を頼りに歩いていくと、目的地の前にたどり着いた。
公園の入り口には、見慣れたスポーツバッグを手にしていて、肋骨のあたりまでふわりとした髪をたなびかせている女の子が佇んでいた。左右非対称の柄と胸元のあたりに「Victory」と刻まれているノースリーブのシャツとボックスプリーツのスカートに身を包み、太ももからはスパッツが見え隠れしていた。そして、引き締まった足元はスポーティーなソックスとランニングシューズに覆われていた。
一瞬誰なのかと思ったが、猫のような目つきから小泉さんだとすぐに気づいた。もちろん、フルーツ系のボディソープの残り香もかすかに漂っていた。
「おはよう、小泉さん」
「おはよう」
小泉さんは笑顔を浮かべて、僕に向かって手を振る。
「この格好って、ひょっとしてディスカウントストアで売っている……」
「That’s right. 学校のユニフォームで来るのもまずいと思って、買っておいたの。似合うかな?」
立ち上がってから左右に軽くひねってスカートをヒラヒラさせると、暗色系のスパッツが見え隠れした。
「いいじゃないか、似合うよ」
「T..., Thank you... いつまでここでおしゃべりしているわけにもいかないから、中に入りましょうか」
小泉さんに導かれるようにして、公園の中に入る。木陰の隙間からは、涼しげな朝の風が吹き抜ける。
朝早くというだけあって、ランニングをしている人しか通りかからない。
ベンチに到着すると、小泉さんはバッグのファスナーを開けて中にあるものを漁りだした。
「それで、朝早く呼び出して何をするつもりなんだ?」
「ちょっと待って、今準備するから」
僕が問いかける間、小泉さんはスポーツバッグの中から様々なものを取り出して木製のテーブルの上に並べた。バッグから取り出されたものは青と白のリボンで作られたポンポンとスマホ、ワイヤレススピーカー、タオル、マイボトルだった。ポンポンはわかるけど、ワイヤレススピーカーは一体何に使うのだろうか。
一通りの荷物を出し終わると、小泉さんは僕の立っている方向を向いた。
「……今日はユータにアームモーションとチアダンスを少しだけ教えてあげようかなと思って、朝早く呼び出したの」
「あ、アームモーションとチアダンス? これまた一体どうして?」
「実はね、アンタにリホの手伝いをしてもらおうかなと思っているの。リホって分かるかな」
「五組の子……だよな」
「そう。悪くないでしょ?」
僕に向かって色目を使うと、小泉さんはさらに説明を重ねる。
「リホは内気な子だから、うまく説明できないかもしれないじゃない? そこでアンタの出番ってわけ」
「ぼ、僕が? マネージャーなのに?」
「ええ、そうよ。それと同時にチア部の部員、でしょ?」
「それはそうだけど……」
「本当ならばアタシが一緒にやってもいいけど、ユータがリホのサポートをしたほうが心強いじゃない。ある程度人に教えられるように、これからアタシがみっちりと教えてあげる。悪くないでしょ?」
何が何だか分からずに戸惑う僕に対して、小泉さんが白い歯を浮かべて笑顔を見せる。
朝の太陽と重なって、その笑顔がまぶしく見える。
「……そう、だね」
「じゃあ決まり! そうなったら、まずはストレッチね。それが終わったらアームモーションをやってもらうわよ。ついてきなさい、ユータ!」
そう言い放つと、小泉さんは真っ先にストレッチを始めた。僕も小泉さんに続いて、少しずつ体を伸ばしていった。
明後日の授業に備えて予習をしていると、机に置いてあったスマホが突然震えだした。誰からだろうとスマホの画面を見ると、小泉さんのイニシャルが表示されていた。
小泉さんからだと知った僕はスマホをスタンドに乗せて、スピーカーモードにして通話に応じた。
「もしもし、小泉さん?」
「ユータ、今日はお疲れ様。今日は頑張ったわね」
「まぁ、ね。今まで動けなかったのが嘘のようだよ」
電話の向こうで会話している小泉さんは疲労の色を見せるどころか、むしろ元気いっぱいだった。ただ、この時間に電話をしてくるのはちょっと珍しい。
「それで、夜分遅くにどうして通話してきたんだ?」
「突然で悪いんだけど、明日の朝六時にアタシの家の近くにある公園まで来てもらえるかしら?」
「えっ?」
佐藤先輩たちと汗を流したばかりだというのに、明日の朝の早いうちに動き始めるなんてよほど体力が有り余っているのだろうか。小泉さんは見た目とは違ってチアリーディング部に所属している体育会系女子だから、無理もない話だけど。
それと、日曜のこの時間帯は母さんがちょうど目を覚ます頃だ。どうして早朝の時間帯に少し遠くのある公園へ向かわなければならないのだろうか。
「第一、僕は小泉さんの家なんて知らないし……」
「アタシはユータの家を知っているわよ。そうでなければ、ユータの家には来ないわよ。それにね、こないだ中学の卒業アルバムを見たのよ。ユータの顔写真、覇気がなかったわよ」
「そ、そうなんだ……」
図星だった。
卒業アルバムの顔写真を撮った時は、ちょうど進路で柚希と僕が揉めていたからだ。僕は中心部にあるナンバースクールへ行きたいと思って勉強をしていたのに、柚希は英語科のある高校に行きたいと言い出して聞かなかった。
最終的には今通っている学校の普通科に入ったものの、僕と柚希は別々のクラスに振り分けられた。そうでなければ小泉さんとも出会うことがなかったし、柚希にサヨナラされた翌日に高橋さんとキスすることもなかった。全ては結果オーライだ。
自分のことはさておき、まずは小泉さんの家の近くはいったいどこなのか聞いてみよう。
「それはそうと、小泉さんの家の近くにある公園ってどこ?」
「通話が終わったら場所をメッセで送るわ」
「了解。そこに向かえばいいのか」
「そういうこと。それじゃあ突然で悪いけど、明日の朝六時に集合ね。汗を拭くためのタオルを忘れないでね。遅刻したら許さないわよ! Good night, Yuta.」
そう話すと通話を終わらせ、スマホの画面はまた素っ気ない画面に戻った。
こないだ一緒に勉強した時もそうだけど、小泉さんとはどこかで会ったような気がする。はるか昔から僕のことを知っているとしたら、いつ彼女と出会ったのだろう。ただ、それすら今の僕には全く思い出せない。
ただ、そのことばかり気にするわけにもいかない。早く目に明日の準備をしておかねば。
僕は運動してもいいような格好を用意すると、その日はすぐ眠りに就いた。
その日見た夢は、あの子に応援の素晴らしさを説いて励ました夢だった。
◇
翌朝、朝五時半にタイマーをセットしなおしてからすぐに目を覚まして運動着に着替えた。ショルダーバッグに貴重品を入れ、洗面所からタオルを一枚持ちだすと、幸いにも目を覚ましたばかりの母に出くわした。
「あら、朝早くからどこに行くの?」
「ちょっと近くの公園まで行こうかな、と」
そう話すと、母さんがやたら感心した様子で何度もうなずいた。昨日買いだめしたスポーツドリンクをひとつ手にすると、母さんに「行ってきます」とひと声かけてから家を飛び出した。
陽が昇ったとはいえ夏の盛りの時期に比べると薄暗く、朝晩は少し涼しさすら感じるようになった。もう少しすれば、街路樹も色づいて葉っぱを落とすだろう。
メッセアプリに送られてきた場所を頼りに歩いていくと、目的地の前にたどり着いた。
公園の入り口には、見慣れたスポーツバッグを手にしていて、肋骨のあたりまでふわりとした髪をたなびかせている女の子が佇んでいた。左右非対称の柄と胸元のあたりに「Victory」と刻まれているノースリーブのシャツとボックスプリーツのスカートに身を包み、太ももからはスパッツが見え隠れしていた。そして、引き締まった足元はスポーティーなソックスとランニングシューズに覆われていた。
一瞬誰なのかと思ったが、猫のような目つきから小泉さんだとすぐに気づいた。もちろん、フルーツ系のボディソープの残り香もかすかに漂っていた。
「おはよう、小泉さん」
「おはよう」
小泉さんは笑顔を浮かべて、僕に向かって手を振る。
「この格好って、ひょっとしてディスカウントストアで売っている……」
「That’s right. 学校のユニフォームで来るのもまずいと思って、買っておいたの。似合うかな?」
立ち上がってから左右に軽くひねってスカートをヒラヒラさせると、暗色系のスパッツが見え隠れした。
「いいじゃないか、似合うよ」
「T..., Thank you... いつまでここでおしゃべりしているわけにもいかないから、中に入りましょうか」
小泉さんに導かれるようにして、公園の中に入る。木陰の隙間からは、涼しげな朝の風が吹き抜ける。
朝早くというだけあって、ランニングをしている人しか通りかからない。
ベンチに到着すると、小泉さんはバッグのファスナーを開けて中にあるものを漁りだした。
「それで、朝早く呼び出して何をするつもりなんだ?」
「ちょっと待って、今準備するから」
僕が問いかける間、小泉さんはスポーツバッグの中から様々なものを取り出して木製のテーブルの上に並べた。バッグから取り出されたものは青と白のリボンで作られたポンポンとスマホ、ワイヤレススピーカー、タオル、マイボトルだった。ポンポンはわかるけど、ワイヤレススピーカーは一体何に使うのだろうか。
一通りの荷物を出し終わると、小泉さんは僕の立っている方向を向いた。
「……今日はユータにアームモーションとチアダンスを少しだけ教えてあげようかなと思って、朝早く呼び出したの」
「あ、アームモーションとチアダンス? これまた一体どうして?」
「実はね、アンタにリホの手伝いをしてもらおうかなと思っているの。リホって分かるかな」
「五組の子……だよな」
「そう。悪くないでしょ?」
僕に向かって色目を使うと、小泉さんはさらに説明を重ねる。
「リホは内気な子だから、うまく説明できないかもしれないじゃない? そこでアンタの出番ってわけ」
「ぼ、僕が? マネージャーなのに?」
「ええ、そうよ。それと同時にチア部の部員、でしょ?」
「それはそうだけど……」
「本当ならばアタシが一緒にやってもいいけど、ユータがリホのサポートをしたほうが心強いじゃない。ある程度人に教えられるように、これからアタシがみっちりと教えてあげる。悪くないでしょ?」
何が何だか分からずに戸惑う僕に対して、小泉さんが白い歯を浮かべて笑顔を見せる。
朝の太陽と重なって、その笑顔がまぶしく見える。
「……そう、だね」
「じゃあ決まり! そうなったら、まずはストレッチね。それが終わったらアームモーションをやってもらうわよ。ついてきなさい、ユータ!」
そう言い放つと、小泉さんは真っ先にストレッチを始めた。僕も小泉さんに続いて、少しずつ体を伸ばしていった。
10
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる