28 / 40
第3章 佐藤眞耶 - 球技大会の前に
第28話 リラックスしてくださいね
しおりを挟む
「到着~!」
「朝早くからだというのに、利用している人が居るんだね」
「親御さんの姿が見えるから、小学校の児童みたいね」
佐藤先輩が着替えてからアリーナに入ると、卓球のラケットで小さなボールを打ち返す音やバスケットボールをドリブルする音が響いていた。
「結構な数の子供たちがいるな」
「当然よ。何せ週末だからね」
僕の独り言を米沢さんは軽く受け流す。チアをやっているときは情熱的な応援を繰り広げる彼女だけど、新体操部の部室を掃除したときと同じように普段は冷静で落ち着いた印象がある。チアをやっているときは明るい表情を見せる高橋さんも、米沢さん同様だった。二人の違いはお互いの髪の色と顔つきだけで、横に並ぶとまるで双子の姉妹のように見えた。
「アタシたちのスペース、あるかしら」
「大丈夫ですよ、奏音ちゃん。仕切りの向こう側からボールを弾ませる男が聞こえるでしょ」
「ホントね。そうなると、窓際に向かえば行けばいいのかしら」
「ですね。行きましょう」
佐藤先輩の合図とともに、僕たちは仕切りの向こう側へと向かう。
バスケットボールのコートの半分はすでに小学生たちが使っていて、親御さんが小学生たちを見守っていた。
「まずは何から始めようか?」
「何はなくとも、ストレッチですね。といっても、いつも部活でやっているものではなくて軽めのものにしましょう」
先輩がそう話すと、僕たち五人はコートの半分のスペースで丸くなってからストレッチを始めた。その間も小学生たちの活気溢れる声が響いてくる。
「それじゃあ、誰から先にシュート練習をしますか?」
ストレッチを終えてから、真っ先に声をかけたのはリーダーである佐藤先輩だった。五人が一様に考え込む中、真っ先に手を挙げたのはポニーテールとヘアバンドが眩しい米沢さんだった。
「私が手本を見せますね」
「真凛ちゃん、お願いできるかしら」
「任せてください。体育の授業ではいつも決めていますから」
「だからといって、ダンクはなしで頼むわ。ここの体育館、ダンクなどのゴールに負荷のかかる行為は禁止だって注意書きがあるから。それに、小学生もいるからね」
「分かっているわ、奏音。無茶はしないから」
米沢さんは小泉さんに笑顔で答えた。
佐藤先輩は軽く手を叩くと、僕たちに対して一列に並ぶよう指示を出した。
「それでは、一本ずつ投げて次の子に渡すという形にしましょう。それに、今の時間は小学生とその親御さんも一緒に使っていますから、五人が一通りシュートしたらいったんほかの人たちに譲りましょう」
「ハイッ!」
僕たちがコートのセンターラインに一列に並ぶと、真っ先に米沢さんがボールを強く床に叩きつけた。そこから一気にボールを床に叩きつけてからまっすぐ走り、流れるようにシュートを決めた。
「おー……」
その瞬間、僕たちの隣でバスケットボールの練習をしていた小学生やその親御さんからのまばらな拍手が鳴り響いた。米沢さんの動きは、見ていて艶っぽさすら感じさせるほどだった。
「どうだった? 私のシュートは」
息を切らせながら米沢さんが僕の背後から声をかけてきた。僕の目の前では、高橋さんが米沢さんにも劣らぬ動きでゴールポストの中にボールを沈めていた。
「見事だったよ」
僕がそう答えると、小泉さんはほかの二人に比べるとちょっとぎこちないながらもゴールを決めた。ボールはリングにはじき返されたみたいで、ちょっと残念そうな表情をしていたけど。
佐藤先輩はさすが文武両道というべきか、小泉さんよりはスムーズな動きであっと言う間にシュートを決めた。
「優汰君、あなたの番ですよ」
佐藤先輩は僕に声をかけると、パスする要領でバスケットボールを僕に渡した。
「リラックスしてくださいね。そうすれば、上手くいきますから」
佐藤先輩に励まされると、僕は緊張を和らげるために深呼吸をする。
シュートのやり方は頭の中に入っている。ボールを受け取ったらドリブルして、フリースローラインに入ってシュートを放てばいいだろう。余計な力を入れずに、二歩目のステップは力強く、ボールをリングに置くイメージで決めればいい。
彼女たちの前、否、小学生たちが練習している中で決まるのだろうか。いや、決めて見せる。僕を見下していた柚希はもう居ないのだから。
頭の中で動きをシミュレートして、ドリブルをしながら前へと進む。先ほどのシミュレーション同様の動きを見せると、ボールはゴールポストの中に吸い込まれていった。最初は失敗することを覚悟していたが、うまくシュートを決めることができるなんて思わなかった。
ボールを拾い上げてから、僕は窓際で待機している先輩たちの元へと向かう。先輩たちは笑顔で僕を出迎えてくれた。
「優汰君、自信がないと話していた割に良く出来ましたね」
「はい。頭の中ではどのように動けばいいのかわかっていたので、すんなりと行けました」
「くすっ、ペーパー試験は得意だけど苦手意識が強いと思っていたから心配していましたけど、上手じゃないですか」
「いや、まぁ、その……」
途端に顔が赤くなる。
そうなるのも無理はない。今、僕の周りにはSクラスの美少女が四人もいる。そして、その誰もが器量良し、性格良しだ。性悪な子なんて一人もいない。僕が頭の中で考えた動きと合致した動きを見せることができたのは、周りの環境が違うからだろう。
すると、僕の左脇には、佐藤先輩より先にシュートを決めた小泉さんがやってきた。小泉さんは猫のような目を半開きにしてから笑顔を見せて、僕に話しかけてきた。
「いつもアンタは体育の時間になると憂鬱な顔で臨んでいるのに、今日は上手くいったじゃない? ん?」
「いや、偶然だよ。小泉さんはどうだった?」
「アタシはちょっとゴールポストギリギリではじき返されたわ。ちょっと力んだのかな」
「そんなことないよ。たまたまだよ、たまたま」
「そう?」
「そうだよ。佐藤先輩もシュートを決めたじゃないか。だから気にすることないよ」
「ありがとう、そう言ってくれて」
小泉さんはそう話すと、顔を少し真っ赤にして少しだけうつむく。
僕たちがシュート練習をしていたコートでは、さっきまで別のコートで練習をしていた小学生のグループが室内靴を鳴らしながら軽く汗を流していた。ふと向こう側のコートを見ると、誰も使っていない様子が見て取れた。
「そちらに移って、今度はディフェンスを想定した練習をしましょうか」
佐藤先輩がそう話すと、僕たちは無言でうなずいて荷物を手にして移動を始めた。
「朝早くからだというのに、利用している人が居るんだね」
「親御さんの姿が見えるから、小学校の児童みたいね」
佐藤先輩が着替えてからアリーナに入ると、卓球のラケットで小さなボールを打ち返す音やバスケットボールをドリブルする音が響いていた。
「結構な数の子供たちがいるな」
「当然よ。何せ週末だからね」
僕の独り言を米沢さんは軽く受け流す。チアをやっているときは情熱的な応援を繰り広げる彼女だけど、新体操部の部室を掃除したときと同じように普段は冷静で落ち着いた印象がある。チアをやっているときは明るい表情を見せる高橋さんも、米沢さん同様だった。二人の違いはお互いの髪の色と顔つきだけで、横に並ぶとまるで双子の姉妹のように見えた。
「アタシたちのスペース、あるかしら」
「大丈夫ですよ、奏音ちゃん。仕切りの向こう側からボールを弾ませる男が聞こえるでしょ」
「ホントね。そうなると、窓際に向かえば行けばいいのかしら」
「ですね。行きましょう」
佐藤先輩の合図とともに、僕たちは仕切りの向こう側へと向かう。
バスケットボールのコートの半分はすでに小学生たちが使っていて、親御さんが小学生たちを見守っていた。
「まずは何から始めようか?」
「何はなくとも、ストレッチですね。といっても、いつも部活でやっているものではなくて軽めのものにしましょう」
先輩がそう話すと、僕たち五人はコートの半分のスペースで丸くなってからストレッチを始めた。その間も小学生たちの活気溢れる声が響いてくる。
「それじゃあ、誰から先にシュート練習をしますか?」
ストレッチを終えてから、真っ先に声をかけたのはリーダーである佐藤先輩だった。五人が一様に考え込む中、真っ先に手を挙げたのはポニーテールとヘアバンドが眩しい米沢さんだった。
「私が手本を見せますね」
「真凛ちゃん、お願いできるかしら」
「任せてください。体育の授業ではいつも決めていますから」
「だからといって、ダンクはなしで頼むわ。ここの体育館、ダンクなどのゴールに負荷のかかる行為は禁止だって注意書きがあるから。それに、小学生もいるからね」
「分かっているわ、奏音。無茶はしないから」
米沢さんは小泉さんに笑顔で答えた。
佐藤先輩は軽く手を叩くと、僕たちに対して一列に並ぶよう指示を出した。
「それでは、一本ずつ投げて次の子に渡すという形にしましょう。それに、今の時間は小学生とその親御さんも一緒に使っていますから、五人が一通りシュートしたらいったんほかの人たちに譲りましょう」
「ハイッ!」
僕たちがコートのセンターラインに一列に並ぶと、真っ先に米沢さんがボールを強く床に叩きつけた。そこから一気にボールを床に叩きつけてからまっすぐ走り、流れるようにシュートを決めた。
「おー……」
その瞬間、僕たちの隣でバスケットボールの練習をしていた小学生やその親御さんからのまばらな拍手が鳴り響いた。米沢さんの動きは、見ていて艶っぽさすら感じさせるほどだった。
「どうだった? 私のシュートは」
息を切らせながら米沢さんが僕の背後から声をかけてきた。僕の目の前では、高橋さんが米沢さんにも劣らぬ動きでゴールポストの中にボールを沈めていた。
「見事だったよ」
僕がそう答えると、小泉さんはほかの二人に比べるとちょっとぎこちないながらもゴールを決めた。ボールはリングにはじき返されたみたいで、ちょっと残念そうな表情をしていたけど。
佐藤先輩はさすが文武両道というべきか、小泉さんよりはスムーズな動きであっと言う間にシュートを決めた。
「優汰君、あなたの番ですよ」
佐藤先輩は僕に声をかけると、パスする要領でバスケットボールを僕に渡した。
「リラックスしてくださいね。そうすれば、上手くいきますから」
佐藤先輩に励まされると、僕は緊張を和らげるために深呼吸をする。
シュートのやり方は頭の中に入っている。ボールを受け取ったらドリブルして、フリースローラインに入ってシュートを放てばいいだろう。余計な力を入れずに、二歩目のステップは力強く、ボールをリングに置くイメージで決めればいい。
彼女たちの前、否、小学生たちが練習している中で決まるのだろうか。いや、決めて見せる。僕を見下していた柚希はもう居ないのだから。
頭の中で動きをシミュレートして、ドリブルをしながら前へと進む。先ほどのシミュレーション同様の動きを見せると、ボールはゴールポストの中に吸い込まれていった。最初は失敗することを覚悟していたが、うまくシュートを決めることができるなんて思わなかった。
ボールを拾い上げてから、僕は窓際で待機している先輩たちの元へと向かう。先輩たちは笑顔で僕を出迎えてくれた。
「優汰君、自信がないと話していた割に良く出来ましたね」
「はい。頭の中ではどのように動けばいいのかわかっていたので、すんなりと行けました」
「くすっ、ペーパー試験は得意だけど苦手意識が強いと思っていたから心配していましたけど、上手じゃないですか」
「いや、まぁ、その……」
途端に顔が赤くなる。
そうなるのも無理はない。今、僕の周りにはSクラスの美少女が四人もいる。そして、その誰もが器量良し、性格良しだ。性悪な子なんて一人もいない。僕が頭の中で考えた動きと合致した動きを見せることができたのは、周りの環境が違うからだろう。
すると、僕の左脇には、佐藤先輩より先にシュートを決めた小泉さんがやってきた。小泉さんは猫のような目を半開きにしてから笑顔を見せて、僕に話しかけてきた。
「いつもアンタは体育の時間になると憂鬱な顔で臨んでいるのに、今日は上手くいったじゃない? ん?」
「いや、偶然だよ。小泉さんはどうだった?」
「アタシはちょっとゴールポストギリギリではじき返されたわ。ちょっと力んだのかな」
「そんなことないよ。たまたまだよ、たまたま」
「そう?」
「そうだよ。佐藤先輩もシュートを決めたじゃないか。だから気にすることないよ」
「ありがとう、そう言ってくれて」
小泉さんはそう話すと、顔を少し真っ赤にして少しだけうつむく。
僕たちがシュート練習をしていたコートでは、さっきまで別のコートで練習をしていた小学生のグループが室内靴を鳴らしながら軽く汗を流していた。ふと向こう側のコートを見ると、誰も使っていない様子が見て取れた。
「そちらに移って、今度はディフェンスを想定した練習をしましょうか」
佐藤先輩がそう話すと、僕たちは無言でうなずいて荷物を手にして移動を始めた。
10
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
陽キャグループを追放されたので、ひとりで気ままに大学生活を送ることにしたんだが……なぜか、ぼっちになってから毎日美女たちが話しかけてくる。
電脳ピエロ
恋愛
藤堂 薫は大学で共に行動している陽キャグループの男子2人、大熊 快児と蜂羽 強太から理不尽に追い出されてしまう。
ひとりで気ままに大学生活を送ることを決める薫だったが、薫が以前関わっていた陽キャグループの女子2人、七瀬 瑠奈と宮波 美緒は男子2人が理不尽に薫を追放した事実を知り、彼らと縁を切って薫と積極的に関わろうとしてくる。
しかも、なぜか今まで関わりのなかった同じ大学の美女たちが寄ってくるようになり……。
薫を上手く追放したはずなのにグループの女子全員から縁を切られる性格最悪な男子2人。彼らは瑠奈や美緒を呼び戻そうとするがことごとく無視され、それからも散々な目にあって行くことになる。
やがて自分たちが女子たちと関われていたのは薫のおかげだと気が付き、グループに戻ってくれと言うがもう遅い。薫は居心地のいいグループで楽しく大学生活を送っているのだから。
幼馴染は何故か俺の顔を隠したがる
れおん
恋愛
世間一般に陰キャと呼ばれる主人公、齋藤晴翔こと高校2年生。幼馴染の西城香織とは十数年来の付き合いである。
そんな幼馴染は、昔から俺の顔をやたらと隠したがる。髪の毛は基本伸ばしたままにされ、四六時中一緒に居るせいで、友達もろくに居なかった。
一夫多妻が許されるこの世界で、徐々に晴翔の魅力に気づき始める周囲と、なんとか隠し通そうとする幼馴染の攻防が続いていく。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる