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第2章 米沢真凛 - うまくいくようにするための魔法
第19話 日野先生のチアリーディング講座・上
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「……チアリーディングは他のスポーツの応援がメインでしたが、競技としてのチアリーディングが一九八〇年代に誕生して、日本では三十年以上前から広く認知されるようになりました。歴史については色々喋ると時間がなくなるからこの辺にして、清水君、チアダンスとチアリーディングの基本的な違いってわかるかな?」
説明が終わると、日野先生の視線は僕へ向けられた。そこで僕は、幼い頃にテレビで偶然目にした高校野球のワンシーンを思い出した。
応援のすさまじい熱量を肌で感じて、どこかでその素晴らしさを説いたことがある。だけど、細かいことは思い出せないままだ。
いつもは日野先生に指されても余裕で答えられる僕だけど、ここは素直に「わかりません」と首を横に振らざるを得なかった。
「まぁ、わからないのも当然かもね。チアダンスとチアリーディングは『応援する』ことが基本なのは一緒だよ。だけど、チアダンスは飽くまでチアリーディングのダンス部分に特化したもので、チアリーディングはこれから説明する様々な要素が加わるの。チアダンスとチアリーディングの双方とも身体能力と技術力を要するし、チアリーディングはさらに大変だけど、どちらも楽しい競技であることには違いないよ。現に私だって小さい頃からやっていて、大学でも続けていたからね」
日野先生は笑顔を浮かべて、チアダンスとチアリーディングの違いについて話してくれた。
僕は日野先生の体を色眼鏡なしで見てみる。やましい目で見るわけではなく、筋トレをしていた自分からの目線でだ。
日々忙しい身でありながらも、日野先生の体は引き締まった体つきをしていた。腹筋と太もも、二の腕、たわわな胸、豊かなヒップラインは長い間トレーニングを続けていたことの証左だった。
「それじゃあ小泉さん、さっき私が少しだけ説明した様々な要素について説明できるかな?」
日野先生の視線が小泉さんに向けられる。チアのユニフォームを身にまとっている小泉さんは動揺することなく立ち上がり、先生の問いかけにはっきりとした声で答える。
「はい! チアリーディングはチアダンスと違って、スタンツがあることです」
「スタンツってさっき練習していたものですよね?」
「そうだね。小泉さんが話してくれたスタンツはいわゆる組体操のことね。説明会の時に聞いた一年生も居るかもしれないけど、小学校と中学校の時に組体操をやったことがある子、居る?」
先生の問いかけに、多くの部員たちが手を挙げた。実を言うと、小学校の高学年の時の運動会で披露したことがある。
しかし、そんなことをさせるのは教師の実績欲しさに児童を利用しているだけだ、と批判する保護者が居て、その保護者がSNSを使ってそのことに対する文句を書き連ねた。
その結果、翌年の運動会では組体操が廃止された。なお、その投稿に対して有名な漫画家がSNS上で拡散していたらしく、学校に抗議が殺到したのも付け加えておく。
僕の事情はさておき、皆の様子を見て日野先生は感心したからなのかしきりにうなずいていた。
「清水君も含めて結構居るね。チアリーディングはスタンツと呼ばれる組体操だけじゃなくて、タンブリングと呼ばれる床体操やジャンプなどを組み合わせた総合的な演技全体を指すの。ここまではわかったかな?」
「はい!」
「それじゃあ具体的にどんな動きがあるのかだけど、清水君には実際に見てもらったほうがいいか。佐藤さんと春風ちゃん、涼風ちゃん、そして丹羽さん、ちょっと前に来てもらえる?」
先生の一声とともに、肩甲骨のあたりまであるセミロングとレフトサイドアップが目立つ上級生と腰まであるロングストレートをなびかせた上級生、男勝りな雰囲気のウルフカットをした上級生と編み込みを織り交ぜたポニーテールをなびかせた上級生が日野先生の傍に並んだ。
並んでくれたのは良いものの、誰が誰なのかと考えていたその時だった。
「あ、あの! 先輩たちのことが気になるんですね……!」
すると、僕の隣に座っていた子が唐突に声をかけてきた。
先ほどはその姿をはっきりと捉えることができなかった彼女をよく見ると、背丈は小泉さんとほぼ同じで、髪型は正面に立っているセミロングの上級生にも似ていた。しかし、体つきはほぼ同じ身長の小泉さんと比べるとほぼ変わらなかった。
ここ最近知り合った女子の大抵がナイスバディだったこともあって、言い方は少し悪いかもしれないが彼女の体形はむしろ新鮮さすら感じた。
「君は一体……?」
「わ、私ですか? 一年五組の久保田莉穂と申します。私はもともと内気で、そんな自分を変えたくてチアリーディング部に入りました。あ、あなたが噂の清水君ですか?」
「え? 噂のって……」
久保田さんはうなずいてから小泉さんをちらりと見る。
「カノちゃん……いえ、奏音ちゃんから聞きました。あれだけ緊張していた高橋さんがセンターとしての役目を果たせたのはあなたの応援があったからだって」
「好きな漫画から少しセリフを借りただけなんだけどね」
「そうだとしてもすごいですよ。あ、とりあえず説明をしますね」
「うん、お願い」
僕たちは日野先生の隣に立つ先輩たちに視線を戻す。
「まず、セミロングとレフトサイドアップの人が佐藤眞耶先輩で、編み込みを混ぜたポニーテールの人は丹羽紗香先輩です。そして腰のあたりまである長い髪の人が西城春風先輩で、ウルフカットの人が西城涼風先輩です」
「なるほど……」
「初めましての人ばかりでなかなか覚えられないかもしれませんが、奏音ちゃんたちも最初の頃は特徴と一緒に教えてくれると思うのでゆっくり覚えていけば大丈夫ですよ」
「そうだね。教えてくれてありがとう、久保田さん」
「いえ、お役に立ててよかったです」
その時、僕たちがおしゃべりをしていると見ていた日野先生が目配せをした。おしゃべりをしないでね、とでも伝えたいのだろうか。僕たちはお互いうなずき合って、先生たちが並んでいるステージ側に顔を向けた。
日野先生の隣には高橋さんと米沢さんと同じ髪型をしていて、両手に青と白のポンポンを持った上級生が両手を腰に当てて待機していた。部員全員が沈黙してラケットでシャトルを打ち合う音が響く中、日野先生は丹羽さんと呼ばれている女性に声をかけた。
「それじゃあ、まずは腕の形を組み合わせて作るアームモーションね。丹羽さん、できるかしら?」
「わかりました。まずは両手をV字にして高く上げるのが『ハイブイ』で、下げるのが『ローブイ』です。真横にするのは『Tモーション』で、おなじみの左手を腰に当てて右手を突き上げるのが『パンチアップ』。胸の前で手を叩くのが『クラスプ』で、横や前に足を踏み出して姿勢を変えるのが『ランジ』です」
日野先生の合図を受けて、丹羽先輩は説明通りの動きを見せる。
最後にもう一度パンチアップを見せると、部員たちから惜しみない拍手が送られた。向こうで休憩しているバドミントン部の部員たちも僕たちを見ていたらしく、体育館内に拍手が響き渡った。
「丹羽さん、ありがとう。次はジャンプだけど、チアのジャンプ技で代表的なものは……高橋さん、わかるかな?」
高橋さんは日野先生に指名されると、すぐに「トゥタッチジャンプです」と答えた。日野先生は僕たちの座っている方向に向き直って、さらに説明を続ける。
「そうだね。トゥタッチジャンプはチアリーディングを代表するジャンプと言っても過言ではなく、競技会においても得点の対象となるんだよ。私も苦労したけど、地道に練習したお陰で……」
日野先生はそう話すと胸を揺らしながら飛び上がり、つま先を見事につかんでから両手を高く掲げ、それから地面へと着地した。日野先生の動きは素人の僕から見ても素晴らしいとしか言いようがなかった。
「体が覚えているから、ここまでできるんだよ」
笑いながら日野先生は話す。決めポーズとして片手を高く掲げるあたり、熟練した動きとしか言いようがなく、再び体育館に拍手が響き渡った。
「さて次はタンブリングだけど、マットは用意していた……、かな?」
日野先生が周りを見渡すと、僕の隣に座っている久保田さんが挙手をして「私と紫音さんが用意しました」と答えてくれた。前方を見ると、確かに跳び箱などで使うマットが敷かれていた。
「さすがだね、久保田さんたち。ひょっとして、練習をするつもりだったの?」
「いや、そんなことはないですよ」
日野先生が久保田さんをからかうような素振りで問いかけると、久保田さんは照れくさそうに笑顔を見せた。
「それじゃあ次はタンブリングを説明するから、清水君もしっかりと見ていてね」
「はい」
日野先生は笑みを浮かべた後、説明の続きを始めた。
説明が終わると、日野先生の視線は僕へ向けられた。そこで僕は、幼い頃にテレビで偶然目にした高校野球のワンシーンを思い出した。
応援のすさまじい熱量を肌で感じて、どこかでその素晴らしさを説いたことがある。だけど、細かいことは思い出せないままだ。
いつもは日野先生に指されても余裕で答えられる僕だけど、ここは素直に「わかりません」と首を横に振らざるを得なかった。
「まぁ、わからないのも当然かもね。チアダンスとチアリーディングは『応援する』ことが基本なのは一緒だよ。だけど、チアダンスは飽くまでチアリーディングのダンス部分に特化したもので、チアリーディングはこれから説明する様々な要素が加わるの。チアダンスとチアリーディングの双方とも身体能力と技術力を要するし、チアリーディングはさらに大変だけど、どちらも楽しい競技であることには違いないよ。現に私だって小さい頃からやっていて、大学でも続けていたからね」
日野先生は笑顔を浮かべて、チアダンスとチアリーディングの違いについて話してくれた。
僕は日野先生の体を色眼鏡なしで見てみる。やましい目で見るわけではなく、筋トレをしていた自分からの目線でだ。
日々忙しい身でありながらも、日野先生の体は引き締まった体つきをしていた。腹筋と太もも、二の腕、たわわな胸、豊かなヒップラインは長い間トレーニングを続けていたことの証左だった。
「それじゃあ小泉さん、さっき私が少しだけ説明した様々な要素について説明できるかな?」
日野先生の視線が小泉さんに向けられる。チアのユニフォームを身にまとっている小泉さんは動揺することなく立ち上がり、先生の問いかけにはっきりとした声で答える。
「はい! チアリーディングはチアダンスと違って、スタンツがあることです」
「スタンツってさっき練習していたものですよね?」
「そうだね。小泉さんが話してくれたスタンツはいわゆる組体操のことね。説明会の時に聞いた一年生も居るかもしれないけど、小学校と中学校の時に組体操をやったことがある子、居る?」
先生の問いかけに、多くの部員たちが手を挙げた。実を言うと、小学校の高学年の時の運動会で披露したことがある。
しかし、そんなことをさせるのは教師の実績欲しさに児童を利用しているだけだ、と批判する保護者が居て、その保護者がSNSを使ってそのことに対する文句を書き連ねた。
その結果、翌年の運動会では組体操が廃止された。なお、その投稿に対して有名な漫画家がSNS上で拡散していたらしく、学校に抗議が殺到したのも付け加えておく。
僕の事情はさておき、皆の様子を見て日野先生は感心したからなのかしきりにうなずいていた。
「清水君も含めて結構居るね。チアリーディングはスタンツと呼ばれる組体操だけじゃなくて、タンブリングと呼ばれる床体操やジャンプなどを組み合わせた総合的な演技全体を指すの。ここまではわかったかな?」
「はい!」
「それじゃあ具体的にどんな動きがあるのかだけど、清水君には実際に見てもらったほうがいいか。佐藤さんと春風ちゃん、涼風ちゃん、そして丹羽さん、ちょっと前に来てもらえる?」
先生の一声とともに、肩甲骨のあたりまであるセミロングとレフトサイドアップが目立つ上級生と腰まであるロングストレートをなびかせた上級生、男勝りな雰囲気のウルフカットをした上級生と編み込みを織り交ぜたポニーテールをなびかせた上級生が日野先生の傍に並んだ。
並んでくれたのは良いものの、誰が誰なのかと考えていたその時だった。
「あ、あの! 先輩たちのことが気になるんですね……!」
すると、僕の隣に座っていた子が唐突に声をかけてきた。
先ほどはその姿をはっきりと捉えることができなかった彼女をよく見ると、背丈は小泉さんとほぼ同じで、髪型は正面に立っているセミロングの上級生にも似ていた。しかし、体つきはほぼ同じ身長の小泉さんと比べるとほぼ変わらなかった。
ここ最近知り合った女子の大抵がナイスバディだったこともあって、言い方は少し悪いかもしれないが彼女の体形はむしろ新鮮さすら感じた。
「君は一体……?」
「わ、私ですか? 一年五組の久保田莉穂と申します。私はもともと内気で、そんな自分を変えたくてチアリーディング部に入りました。あ、あなたが噂の清水君ですか?」
「え? 噂のって……」
久保田さんはうなずいてから小泉さんをちらりと見る。
「カノちゃん……いえ、奏音ちゃんから聞きました。あれだけ緊張していた高橋さんがセンターとしての役目を果たせたのはあなたの応援があったからだって」
「好きな漫画から少しセリフを借りただけなんだけどね」
「そうだとしてもすごいですよ。あ、とりあえず説明をしますね」
「うん、お願い」
僕たちは日野先生の隣に立つ先輩たちに視線を戻す。
「まず、セミロングとレフトサイドアップの人が佐藤眞耶先輩で、編み込みを混ぜたポニーテールの人は丹羽紗香先輩です。そして腰のあたりまである長い髪の人が西城春風先輩で、ウルフカットの人が西城涼風先輩です」
「なるほど……」
「初めましての人ばかりでなかなか覚えられないかもしれませんが、奏音ちゃんたちも最初の頃は特徴と一緒に教えてくれると思うのでゆっくり覚えていけば大丈夫ですよ」
「そうだね。教えてくれてありがとう、久保田さん」
「いえ、お役に立ててよかったです」
その時、僕たちがおしゃべりをしていると見ていた日野先生が目配せをした。おしゃべりをしないでね、とでも伝えたいのだろうか。僕たちはお互いうなずき合って、先生たちが並んでいるステージ側に顔を向けた。
日野先生の隣には高橋さんと米沢さんと同じ髪型をしていて、両手に青と白のポンポンを持った上級生が両手を腰に当てて待機していた。部員全員が沈黙してラケットでシャトルを打ち合う音が響く中、日野先生は丹羽さんと呼ばれている女性に声をかけた。
「それじゃあ、まずは腕の形を組み合わせて作るアームモーションね。丹羽さん、できるかしら?」
「わかりました。まずは両手をV字にして高く上げるのが『ハイブイ』で、下げるのが『ローブイ』です。真横にするのは『Tモーション』で、おなじみの左手を腰に当てて右手を突き上げるのが『パンチアップ』。胸の前で手を叩くのが『クラスプ』で、横や前に足を踏み出して姿勢を変えるのが『ランジ』です」
日野先生の合図を受けて、丹羽先輩は説明通りの動きを見せる。
最後にもう一度パンチアップを見せると、部員たちから惜しみない拍手が送られた。向こうで休憩しているバドミントン部の部員たちも僕たちを見ていたらしく、体育館内に拍手が響き渡った。
「丹羽さん、ありがとう。次はジャンプだけど、チアのジャンプ技で代表的なものは……高橋さん、わかるかな?」
高橋さんは日野先生に指名されると、すぐに「トゥタッチジャンプです」と答えた。日野先生は僕たちの座っている方向に向き直って、さらに説明を続ける。
「そうだね。トゥタッチジャンプはチアリーディングを代表するジャンプと言っても過言ではなく、競技会においても得点の対象となるんだよ。私も苦労したけど、地道に練習したお陰で……」
日野先生はそう話すと胸を揺らしながら飛び上がり、つま先を見事につかんでから両手を高く掲げ、それから地面へと着地した。日野先生の動きは素人の僕から見ても素晴らしいとしか言いようがなかった。
「体が覚えているから、ここまでできるんだよ」
笑いながら日野先生は話す。決めポーズとして片手を高く掲げるあたり、熟練した動きとしか言いようがなく、再び体育館に拍手が響き渡った。
「さて次はタンブリングだけど、マットは用意していた……、かな?」
日野先生が周りを見渡すと、僕の隣に座っている久保田さんが挙手をして「私と紫音さんが用意しました」と答えてくれた。前方を見ると、確かに跳び箱などで使うマットが敷かれていた。
「さすがだね、久保田さんたち。ひょっとして、練習をするつもりだったの?」
「いや、そんなことはないですよ」
日野先生が久保田さんをからかうような素振りで問いかけると、久保田さんは照れくさそうに笑顔を見せた。
「それじゃあ次はタンブリングを説明するから、清水君もしっかりと見ていてね」
「はい」
日野先生は笑みを浮かべた後、説明の続きを始めた。
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