再創世記 ~その特徴は「天使の血筋」に当てはまらない~

タカナデス

文字の大きさ
上 下
116 / 174
第3章

*6 森の家でピクニック・後編

しおりを挟む




「あ………うん。なんか今日さ、皆の話聞いてて…皆、将来のために動いてて…けど俺は何もしてなくて…そう思ったらなんか焦っちゃってさ。けど俺何していいのかわかんないし、だからどう動けばいいのかもわかんないし……」

アグニの悩みを聞いた時、俺は腹が立った。

「お前、自分がどれだけ恵まれた環境にいるのかわかってないだろ。」

「…え?」

アグニは本当に理解していないっぽかった。なんで少しも価値を理解していない人に、こんな恵まれた環境が与えられてるんだ。

我が家は金儲けで爵位を得た。長い歴史の中でやっと最近になって実力が認められて子爵位を得た。俺は父にこの話を聞いた時、すごくほっとしたことを覚えてる。

帝国に男爵位はうじゃうじゃといる。少し金があれば得られるからだ。だから男爵位ってのは基本、貴族の中じゃ平民とそう変わらない位置づけにされる。最底辺だ。

俺の家はそこから脱した。
ごまんといる他の家とは、もう違う。

そして目指す先の遥か彼方……前を見てもその輪郭すら見えない位置に公爵位はいる。大公がいる。天使の血筋がいる。

子爵位を得たばかりの俺の家が一切の間違いを犯さず、規律を守り、他家との繋がりを厚くし、その上でいくつもの功績を残し帝国のために身を奉じても………

公爵位など……あと何世代後に得られるのだろうな………

 なぁアグニ知ってるか?
 お前がいるのはそういう場所なんだよ。

だから、全てを持てる環境にいるにもかかわらずそんなにも能天気なことが気に喰わない。その能天気さこそが俺たちのような男爵・子爵位にはない「貴族らしさ」だ。


これは俺の持論だが、①男爵・子爵位、②伯爵・侯爵、③公爵・天使の血筋 の3つに人を分類したとき、②は優しく心の余裕があって、男爵子爵位おれらの持ってない「貴族らしさ」がある人間が多い。アグニのこの能天気さは②のそれによく似ている。コルネリウスの穏やかさなんか典型的だ。

態度だけで、俺よりもであると叩きつけられる。

「………ありがとう、カール。本当に、ありがとう。」

 ほら。
 そういう素直なところが……
 敵わないと見せつけるんだ。

「……いや、ごめん。生意気言った。」

 いいさ。
 なら俺もそういう態度を身に付けてやるよ
 アグニやコルネリウスの態度を真似てやる

「ははっ全然!本当にありがとう。」

「…………あぁ。」







・・・







『どうしたんだいアグニ? それと……カールかな?』

会った瞬間、冷や汗が出た。

誰もがこの人との繋がりを欲しがる。けれど誰よりも、直接個人的には会いたくない人物。恐ろしいのだ。見られているだけで動きが鈍くなってしまう。まるでヘビに睨まれているように。

『もちろんいいとも。 カール、面を上げなさい。』

直接のお声がかかる。俺は急いで定型文を口にした。

「天空の神々のお導きにより得たこの出会いに感謝申し上げます。……お初にお目にかかります。ダグラス・ブラウンの第一子、カール・ブラウンと申します。宰相閣下におかれましては・・・」

『ここは非公式の場だ。そんな堅苦しくなくていい。会話をするのは初めてだったね、カール。もちろん君のことはよく知ってるよ。』


 よく知っている?俺を?


      ・

      ・

      ・



さっき言った持論の話だ。

②の伯爵や侯爵位はいかにも「貴族らしい」人が多い。一番平民が望む姿を取っている。そして男爵子爵位おれらはその余裕を…豊かさを渇望しているがゆえに余裕を見せられない。

では……③の公爵位や天使の血筋は?

彼らは家系全てが「貴族」。純血中の純血。
品格と誇りを食べて育ったような真の貴族だ。

そして彼らは言葉を間違えない。

一挙手一投足を何十人に見られ続ける人生を送ってきた彼らが間違えることは

そんな彼らからも畏れられ、天空神・皇帝陛下を除く世界最高位に在らせられるシャルト公爵閣下が、不確かな情報や間違いをいうわけがない。

つまり………



ブラウン家や子爵である父ではなく、俺を。

 俺の事は全て調べつくしたってことか……

やましいことは何一つしていない。けれど、嫌な汗をかく。アグニと直接関わる人間だから調べたのだろう。逆にどうしてそこまでアグニを大切にしているのかがわからない。


「公爵、」

この世で最も美しいと言われる女性は、穏やかな笑顔のまま階段を降りてきた。それほどお会いしたこともないのに、知っている人物が一人増えただけで心から安心した。そちらにすがりたくなった。この時の俺は、自分の挨拶が酷すぎたことに気づけないほどてんぱっていた。

「やっぱり好青年ね。アグニはたまに年寄りみたいな態度を取るから…この家には若さが足りないのよね。」

「えぇぇぇ嘘だ嘘だ!俺だってまだまだ若いよ?!」

「その否定の仕方がすでに年寄りよ。」

『この屋敷で1番若いのは私だからな。』

 ん?どういうことだ?
 今公爵家で流行ってる冗談か?

もちろんこの中で一番お年を召しているのは宰相閣下だ。たぶん見た目が若い順に年を取っているってギャグなのかな?

そんなことを考えていたら、アグニが俺にまっすぐ視線を向けた。

「で、最年長のシリウスさんはいつまで隠れてるつもりなんだ?」

 ん?急になんだ?俺……の後ろ?

俺は後ろを振り返った。けど誰もいない。俺はアグニの様子を伺うように視線を前に向けると…

次の瞬間、空間が揺らいだ。

 なっ!なんだ?!!

『へぇ…アグニはもうこの程度なら気づけるんだね。』

「帰り道歩きだったからな、全身に身体強化かけて結構神経研ぎ澄ましてた。そのおかげですぐ気づけたよ。」

アグニは当たり前のように話しかける。宰相閣下もシーラ様も驚いてない。

 人……がいるのか?!

揺らいだ空間を凝視していると光が見えた。そして、それが光ではく髪の色だと知ったのは、輝く瞳の存在を認識した後だった。

俺の左手に付けている芸石から軽い電流が流れた。

「っ!!!!!!!」

 芸石の反応が遅い!遅すぎる!!
 これは…!!!

俺は身体中に芸石を付けている。というかほとんどの貴族はそんなもんだ。俺の付けている芸石の一つに「一定の芸素量が急に俺の身体に近づいたら手に軽く電流が流れ、その存在を教えてくれる」ってものがある。一定の芸素量…つまり芸獣や、芸を用いている人が持つ独特の濃い芸素の塊のことだ。

ちょうど、今のような状況-背後からの接近-などに対応するための芸石だ。

それが、感知しなかった。どういうことか?

理由は、一つ。

感知用の芸石すらも欺けるほどの、高位の芸。透明化の芸「水曲」をできる限り周りの環境に近い状態まで馴染ませたってこと。

それを・・・アグニは気づいた?!!!!

後ろに立つ俺より少し背の高い御人は、俺の顔を覗き込んで笑った。今の俺の動揺を全て見抜いているらしい。

『カール、君と目を見て挨拶をするのは初めてだね?』

つまり目を合わせない状況で何度も会ったことがあるんだ。たぶん、今のような方法で。

ー感知用芸石そんなもの持ってても僕はいつでも君を殺せるよー

見たこともないほど美しい御人は、その事を伝えにきたのだ。


『カール。 明日、もしかして何か予定あるの?』

「よ、予定は…ございません。」

『ならばコルネリウスも誘ったらどうかな?』

公爵が俺の方を向いてそう提案した。暗に、コルネリウスはシリウス様のことを知っているのだと伝えたいのか。

「っわ、私が……僭越ながら私が…コルネリウス・リシュアールに手紙を届けておきます…」

『あぁ、よく気が利く子だ。君は本当に賢いな。手紙の内容は後でそこの者に聞いてくれ。』

「は、はっ!………あ…ありがとうございます……。」

 やはりこの答えで正解だったようだ。やばい……くらくらしてきた。芸素量が多いんだよ

この部屋の芸素量が馬鹿みたいに多い。公爵家の玄関ホールでも息をしづらいほどに天使の血筋のお3方が芸素を出している。これは・・・『牽制』。

「おい3人ともいい加減にしろよ。大人が寄ってたかったら怖いだろうが。」

アグニがお3方に怒りを示すように芸素を出した。

 馬鹿アグニ!
 お前まで芸素をまき散らすな!
 俺、そろそろ窒息するぞ!!

シリウス様はそれはそれは美しく、恐ろしく笑った。

『ははっ!確かにそうだよね。だってここには、』


『 化け物しかいないからね。 』


最上段に座るシリウス様の瞳が黄金に輝く。宰相閣下の黄緑の瞳も、シーラ様の青色の瞳も俺を射抜くように光輝く。獰猛な芸獣が目の前にいるみたいだ。

そして

振り返ったアグニの瞳は……一番上で嗤っている方と同じ色を纏っていた。

「っ!!!!!!!!!!!」

 え、まて……
 まてまてまてまてまてまて!!!
 今まで気にしてなかったが…… 
 アグニお前……!!!

 ・・・・・天使の血筋に似すぎてないか?!!!

そうだ。そうだよ!!!
今まで感じていた違和感!!!!

使

天使の血筋は異常なほど『うち』と『外』を分ける。同族保護的意識がとても強いのだ。だからこそ天使の血筋以外の、外部の人間がその『なか』に入るのは極めて難しい。もちろん中にはオープンな天使の血筋もいる。いるにはいるが………この3人が?ここまで守るか?

『カール、ブラウン子爵にきちんと今日のことを話して、了承を得てから明日また来てくれたまえ。彼も息子が大事だろうからね。』

つまり今日のこと…シリウス様のことは父には伝えてもいいってことだ。

「はっ…はい…………」

俺はアグニに連れていかれるように屋敷の外に出て、待っていた馬車に乗った。

「カールごめん。あんな急に天使の血筋が現れて……驚いた…よな…?」

 馬鹿野郎。驚いたよ。
 今でもガクガクだよ。
 さっきから腹も痛いし頭も痛いし手足は凍ってるよ。だがな、言っとくが半分はお前のせいだからな?

「あぁ。相当ビビった。けど、滅多に知り合う機会はない。ブラウン家を知ってもらう絶好の機会だ。」

 最後の意地だ。
 これくらいの強がりはさせてくれ。

「あはは!!もう十分お前の家は有名じゃないかよ。あ、すぐ執事を呼んでくる。んじゃ!」

「あっ、アグニ!!」

「ん?何?」

どうしてもこれだけは聞かなきゃならない。最後の確認だ。

「みんな……あの方々は皆、お前に優しくしてくれる……よな?」

「もちろん!公爵もシーラもシリウスも、なんだかんだ優しい。もう俺の、大切な家族だ。」

 ………やっぱりお前は 天使の血筋なのか…?

まだ何も確証はない。今のところなんの証拠もない。

髪の色なんか真逆だし、芸石も使っている。けれど…なぜだろう。そんな気がする。妙にこの考えが腑に落ちる。
そして、そんな想像だけで物凄い胸が高ぶる。

歴史が変わる…かもしれない。

未来が変わる…かもしれない。

アグニは天使の血筋………かもしれない。


「また明日!」

元気よく去っていくアグニの背中を見ながらそんなことを思った。まだ全てが「かもしれない」だ。けどこんな意味のわからない大層な夢をみるだけで、こんなにも楽しい。




・・・・・・






「カール、コル、今日来てくれてありがとな!またあとで寮で会おうぜ。」

夕方になり、この日のピクニックはお開きになった。寮に戻るのにあまり時間がないので、シリウス様とシーラ様とアグニは公爵邸へ、俺とコルネリウスは各自の家へ帰ることになった。

「カール、私このケーキと焼き菓子もっと欲しいわ。この味好きなの。」

シーラ様が余りの焼き菓子やケーキを御者の男に持って帰るように伝えている。それほどまでに気にいってくれたのか。担当のシェフに追加報酬だな。

「もちろんです!すぐに詰め合わせを公爵家に送らせていただきます。」

「まぁ嬉しい!ありがとう」

 や、やばい!!!!!
 シ、シーラ様が嬉しそうだ!!!!

貢ぎます貢ぎます。もういくらでも捧げます。

アグニとシーラ様の後ろでずっと笑顔を保たれているシリウス様へ目を向けると、シリウス様が視線に気づいて少し首を傾げられた。

『なんだい?どうしたの?』

「あ、いえっ!失礼しました……!」

『あ、じゃあせっかくだから僕の分のお菓子も送ってくれない?』

 えっ!うれしい………。

「あ、ありがとうございます!!では…宰相閣下とアグニのも合わせて4人分届けます。」

『わぁ、それは嬉しいね』

「いいのか?カール?」

アグニが心配そうな顔をする。けどこれは単純に嬉しいお話だ。何も心配することはない。

「あぁ、もちろん。アグニも是非食べてくれ。」

「おう!ありがとな!」


『じゃあ、そろそろ行こうか?』

シリウス様とシーラ様、そしてアグニが馬車へと乗って去っていった。俺とコルネリウスはその馬車を見送ってから各々の馬車に乗って家へと戻った。

 今日は大変だったな。
 けど、有意義な時間だった。

それに少しだけ天使の血筋に慣れれたかもしれない。これは今後の社交界ではポイントが大きい。これほどまでに深く公爵家と繋がれたのはブラウン家にとってもとても大きな成果で……


 いや、違うか。 

 メリット云々は抜きにして……
 普通に、楽しかったな

少し小っ恥ずかしい。思ってるよりも自分はまだ幼いのだ。単純に楽しかったと思ってしまう。

 寮に戻ったらアグニに、また誘ってくれと伝えよう。


こうして俺の、穏やかでない週末が過ぎていった。




しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

女神様の使い、5歳からやってます

めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。 「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」 女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに? 優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕! 基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。 戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

(改訂版)帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!

黒猫
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。 ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。 観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中… ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。 それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。 帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく… さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

(短編)いずれ追放される悪役令嬢に生まれ変わったけど、原作補正を頼りに生きます。

七辻ゆゆ
ファンタジー
婚約破棄からの追放される悪役令嬢に生まれ変わったと気づいて、シャーロットは王妃様の前で屁をこいた。なのに王子の婚約者になってしまう。どうやら強固な強制力が働いていて、どうあがいてもヒロインをいじめ、王子に婚約を破棄され追放……あれ、待てよ? だったら、私、その日まで不死身なのでは?

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

処理中です...