再創世記 ~その特徴は「天使の血筋」に当てはまらない~

タカナデス

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第3章

107 将来への焦り

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「で、今日はどうしたんだ?コル、パシフィオ。」

カールが座りながら2人に問いかけると、2人とも明るい笑顔で答えた。

『さっきまで軍部の演習を見せてもらってたんだ!』

「しかも第1部隊と第2部隊の武芸演習!!」

周りの子たちもわぁっと驚きの声をあげた。みんなが興味深そうな顔をした。カールが驚きと興味の入り混じった表情で聞いた。

「それはすごいな!どうだった?どんなことしてた?」

「凄かったぞ!なぁ、コルネリウス!」

『あぁ!重装備の盾持ち部隊と軽装備の特攻部隊と後方の芸撃部隊で分けられてて、互いの陣地にいる人質を無事に救出するって演習内容だったんだ。盾持ち部隊の迫力は凄かったなぁ!』

「特攻部隊の早さも尋常じゃなかった!芸も「今!」ってタイミングでちょうど出て!!もうずっと鳥肌だよ!!」

周りの学生が口々に羨ましがり、どんどん質問を重ねていく。それに対して興奮気味に返す2人を見て、今日見た演習ってのがどれだけ貴重なのかを知った。

「けど俺一番格好いいなって思ったの…実は最初のリオン隊長の士気上げなんだよな」

パシフィオが照れくさそうにコルネリウスに言い、それを聞いたコルネリウスが嬉しそうに笑った。

『それは嬉しいな!…けど僕も……我が兄ながらちょっと格好いいなって思っちゃった。ははっ』

そういえば前に挨拶したときに、コルネリウスのお兄さんのリオンさんは第2部隊の隊長だって言ってた。パシフィオの言葉を聞いて別の男子が「士気上げ」の意味を聞いた。

「士気上げってのはまぁ…これから戦うぞっていう時に、仲間を鼓舞して士気を高める言葉を叫ぶんだ。不思議なことにそれが上手くないと部隊のレベルが格段に落ちるんだよ。威厳も必要だけど、もちろん慕われてないとだめ。隊長自身のレベルも高くないと説得力がなくなる。めちゃくちゃ難しいんだよ。」

パシフィオが熱心に説明をする。コルのお兄さんはそれが上手くできる人なんだ。それは確かに……格好いいな。

「けどどうして演習を見に行ったんだ?」

俺の問いかけに2人は不思議そうな顔をした。というか皆がそんな顔をした。

『なんでって……将来、軍部に入りたいからだよ。軍部の様子を見て学ぶ機会があるならそりゃあ行くだろ?』

「アグニ、忘れてるかもしれないけど俺たちは軍部志望なんだ。将来のために今のうちに動いとかなきゃだからな!」

コルネリウスとパシフィオが揃って言う。

「え?もうそんなこと考えてるの?早くない?」

俺が周りを見ながら皆に聞くが、みんな首を横に振った。

「そんなことないぞ。皆それぞれ動いてる。なぁ、カール?」

「あぁ。まぁ俺は父の跡を継ぐから仕事の手伝いが全般だけどな。たまに会議や取引の場にも連れて行って欲しいって頼んで見せてもらうとか…」

カールが至極当たり前のように答えた。セシルも帝都技術部に就くために、自分で技術の勉強をして色々なものを造って先生に見てもらったりしてる。他の生徒も家業を継ぐものは父の手伝いをして、宮廷に入りたい者はなんとか手を使って話を聞きに行ったり少しでも知識や経験を取り入れようとしてる。

コンコンコン・・・

「失礼します。ピレニア様、お届け物がございます。」

「あ、そうだわ!」

1人の女子生徒が急いで立ち上がって荷物を受け取った。それは綺麗に包装された包みで、中を開けるとたくさんの焼き菓子が入っていた。

「これ…勉強の合間に皆さんでどうかと思って…。頭を使うので糖分補給でもと……」

その女子生徒が恥ずかしそうに笑う。バルバラはすぐに立ってそのお菓子を見ながら喜びの声をあげた。

「まぁ!これオートヴィル公国の首都のホテルで出されている焼き菓子では?!ホテル内のみの販売だったわよね??」

「さすがですバルバラ!昨日まで両親が仕事でオートヴィル公国に行ってましたの。そのお土産に買ってきてくれたんです!」

「私これ大好きなの!けど学院の授業もあるしなかなか行けないからあまり食べられなくて…嬉しいですわ!」

「まぁ!そういって頂けるなんて……持ってきてよかったです!」

女子2人が楽しそうに話しているのを聞きながら俺はバルバラに感心していた。

『バルバラ、よく知ってたね?有名なのかい?』

コルネリウスがバルバラに聞くと、バルバラが少し恥ずかしそうにしながら説明した。

「えぇ。最近とても評判の良いホテルです。帝都にも近いので、そのうち貴族の休養地として使われ始めるでしょう。……私、将来のために様々なホテルに泊まって少しでも学ぼうとしていて……その過程でここを知りましたわ。」

バルバラも将来はお父さんの跡を継いで帝国一と謳われるホテルの経営を行う。そのために同業他社の動きを見て、学べるところは学び、新しい案をお父さんに提出したりしているらしい。

俺はまたしてもショックを受けた。
みんな、もう将来のことを考えて動いてる。自分の将来だ、自分が動くしかない。当たり前だ。けど俺はそんなこと考えたことすらなった。

俺だけが何もしてない。まだ何も。

急に自分だけ置いていかれたように感じた。


父さんがいなくなった日みたいに、ぽつんと自分だけ。



   また 孤独ひとり ?






・・・







そこから先は、あまりよく覚えてない。
皆で試験の勉強をした。わからないところは教えてもらって、わかるところは人に教えて。無理に笑った。初めて、無理に笑った。平気を装って笑っていた。

なるほどこれが愛想笑いか。新しく学んだ。

こんなこと学びたくなかった。

「ごめんセシル。ちょっと…寄りたいとこあるから…帰りは1人で帰ってくれるか?」

みんなと別れ、セシルと馬車に乗るところで俺は急に意見を変えた。ちょっと今は…自分のことしか考えられない。たぶん会話を楽しめない。

「………うん、わかった。じゃあ…またね。」

セシルは特に何も言わず、ニコッと笑って馬車に乗った。

「うん、また!!」

俺もできる限り、いつものように笑って見送った。



「アグニ。」

みんなもう帰ったと思っていたから急に名前を呼ばれて少し驚いた。振り返ったら、真剣な顔のカールが立っていた。

「あ、カール。まだ帰ってなかったんだ…」

「あぁ。どこに行くんだ?もう夕方だ。馬車を使って移動するようにしろ。ほら、送ってくぞ?」

「あ、いや……実は行きたいとこはない。ゆっくり帰りたかっただけなんだ。」

「………そうか。」

俺の言葉を聞いたカールは、自分ちの御者に何かを伝え、またこちらに戻ってきた。

「公爵邸までな。一緒に歩こう。」

「………え?」

「歩くんだろ?一緒に歩こう。その代わりもし何かあったら護ってくれよ?俺、武芸はからきしだめなんだから。」

「え、あ、うん…それはもちろん……」

「よし。じゃあ、行こうか。大きい道しか通らんぞ。危険だからな。」

「あ、うん……」


先に歩いていくカールを急いで追いかけ、隣に並ぶ。

「で。何を悩んでるんだ?」

カールは俺の顔を見ることなく聞いた。

「なんでわかった?そんな顔に出てたか?」

「あぁ出てた。お前はもう少し笑顔を学ばなきゃだめだな。」

「そっか…ははっ。隠せてると思ってたのに。」

「お前にはまだ早いよ。俺たちが何年この貴族社会にいると思ってるんだ。」

「ははっ!!そっか。そうだな。」

俺とカールはずっと前を向いて歩いていた。周りを行きかうのは貴族ではなく市民。俺はともかく、カールの服は一目で高級品だとわかる。貴族に言いがかりを付けられたら市民に勝ち目はない。それを避けるためなのか、周りの達は一様に距離を取って歩いていく。

「んで、どうしたんだ?」

「あ………うん。なんか今日さ、皆の話聞いてて…皆、将来のために動いてて…けど俺は何もしてなくて…そう思ったらなんか焦っちゃってさ。けど俺何していいのかわかんないし、だからどう動けばいいのかもわかんないし……」

俺がぐちぐちと垂れ流しで言葉を発していると、カールがはっきりと俺の顔を見て言った。

「さっきから何言ってるんだ?」

「え??」


   え待って。
   どこから話聞いてなかったの…?
   え、俺今ずっと独り言してたの?
   嘘だろおい。


しかしカールは少し苛立ち気に言った。

「お前、自分がどれだけ恵まれた環境にいるのかわかってないだろ。」

「……え?」

どうやらちゃんと話は聞いてたようだ。よかった。けど言ってることはよくわからない。

「今お前は、どう動けばいいいのかわからないって言ったな?知ってたか?今お前はこの世で最も恵まれた環境にいると言っても過言ではない。同じ敷地には帝国の宰相閣下であるシャルト公爵がいらっしゃって、同じ家には帝国一貴族社会を知っているシーラ様がいらっしゃる。」

カールは強気な声で説明を続けた。

「財力や権力、名声を持つ人達が周りにいる。それだけのものを得て、維持する努力をしてきた人たちが近くにいるんだ。お前より人生経験を多く積んだ人たちが近くにいるんだ。こんなチャンスないだろ?!もっとお二人の話を聞いてみろよ。もっともっと人を見てみろ!」

そっか。確かにそうだ。

俺の近くには帝国のあらゆる情報を知るシャルト公爵と社交界を牛耳るシーラがいて、世界を教えてくれるシリウスがいる。そんな人たちがずっと近くにいる。その状況を特別良いものだと思っていなかった。

「この世界で一人で生きるなら話は別だけど、皆と生きていくのなら社会性を持たなければならない。これは絶対に必要なものだ。社会的でなければ、結局周りから弾かれて独りになるからな。そして社交性を身に着ける一番の方法は人と接することだ。」

カールの茶色の瞳が俺の目を射抜くように見て、はっきりと告げる。

「わからないことがあってもいい。でもわからないままでいていいわけじゃない。けどな、これもまた難しいんだが……知ったことを全て吸収しようとするのも、間違ってる。なぜならそれは自分の意志を持っていないのと同じだからだ。全てを吸収する人は、ただ受動的なだけだ。アグニ、お前もこの傾向がある。色々な事を吸収してもいいけど、その後に自分の意見や考えを持つようにしろ。まずは自分のことを知っていけ。」


・・・・・もう目から鱗だよ。


   本当によくできた友達だな。
   俺のことを……
   こんなにも見ていてくれたんだ。

   なのに俺は何を見てたんだろうな。


   俺は、こいつを信頼する。
   これは、俺の意思だ。


「………ありがとう、カール。本当に、ありがとう。」

「……いや、ごめん。生意気言った。」

「ははっ全然!本当にありがとう。」

「…………あぁ。」

俺は心からの笑顔で礼をいい、その後2人で普段通りに会話をして帰っていった。





・・・






『どうしたんだいアグニ? それと……カールかな?』

俺たちが公爵邸の本邸の方に着いた時、巨大な玄関ホールの上から公爵が降りてきた。公爵邸の敷地に入ってから邸宅に着くまで結構な距離がある。事前に連絡が言っていたのだろう。

カールは目を見開いてすぐに直角に頭を下した。俺は公爵に軽く手を振りながら近づいた。

「歩いて帰ってきたんだ。それでカールに相談に乗ってもらってた。」

『何か悩み事かい?私で良ければいくらでも聞くが。』

「悩んでたけどもう平気。今度さ、公爵の仕事の話聞かせてよ。」

『もちろんいいとも。 カール、面を上げなさい。』

俺の隣でじっと頭を下げていたカールは恐る恐る顔を上げた。

「天空の神々のお導きにより得たこの出会いに感謝申し上げます。……お初にお目にかかります。ダグラス・ブラウンの第一子、カール・ブラウンと申します。宰相閣下におかれましては・・・」

『ここは非公式の場だ。そんな堅苦しくなくていい。会話をするのは初めてだったね、カール。もちろん君のことはよく知ってるよ。』

「………はっ。」


「公爵、」

華やかな女性の声がホールに響いた。そしてそれが誰なのか、言わずともわかる。

『シーラ。どうしたんだい?』

階段の途中に立っていた公爵が後ろを仰ぎ見て優しく問いかける。この世で最も美しいと言われる女性は、まるで花自体が歩いているかのような美しい仕草で階段を降りてきた。

「あら、可愛い子が来てるって聞いて会いに来たのよ。久しぶりね、カール。」

「あ、あぁぁシ、シーラ様!!お、お久しぶりでございます!!」

カールがてんぱり始めてる。結構言葉を省略した挨拶をシーラにした。まじの公の場なら「お久しぶり」の挨拶はだいぶ粗相だ。

けど幸いにも……いや、逆に恐ろしいことに、ここにはそんな挨拶をしても咎める人はいない。シーラは艶やかな笑みをカールに向けた。

「やっぱり好青年ね。アグニはたまに年寄りみたいな態度を取るから…この家には若さが足りないのよね。」

「えぇぇぇ嘘だ嘘だ!俺だってまだまだ若いよ?!」

「その否定の仕方がすでに年寄りよ。」

『この屋敷で1番若いのは私だからな。』

公爵が冗談ぽく言う。が、実は冗談じゃない。俺よりも若い。カールはこの謎のノリの訳がわからず戸惑っている。


   さて、 
   
   じゃあそろそろ話を振ってやるか。


「で、最年長のシリウスさんはいつまで隠れてるつもりなんだ?」

俺はカールの後ろの虚空に話しかけた。カールが後ろを振り返って訝しげな顔をする。


次の瞬間、空間が揺らいだ。


『へぇ…アグニはもうこの程度なら気づけるんだね。』

「帰り道歩きだったからな、全身に身体強化かけて結構神経研ぎ澄ましてた。そのおかげですぐ気づけたよ。」

カールの後ろから白金色の髪が現れ、金色の瞳が笑顔の形を作る。

「っ!!!!!!!」

カールが怯えたように立ちすくむ。けれど見間違うことのない絶対的な外見の持ち主に対し、驚いたからと言って叫ぶことなどできない。

カールの顔を覗き込むようにして後ろから声をかける。

『カール、君と目を見て挨拶をするのは初めてだね?』

「はっ……はいっ………!!!!」

カールが緊張で顔を強ばらせながらなんとか声を出す。これ以上カールに天使の血筋を囲ませるのは可哀そうだと思い、俺はカールとシリウスの間に立ってシリウスを紹介した。

「カール、こちらはシリウス。まぁ俺の師匠だな。こいつもここに住んでる。」

俺の紹介を聞き、カールは急いでまた頭を下げた。

「て、天空の・・・」

天空人かれらへの感謝は置いといていいよ。それよりさぁ』

シリウスは喋りながら俺とカールの横を通り、公爵とシーラの方へと向かう。

『シーラ。明日のピクニック、せっかくだからカールも誘おうよ。』

「あら、急すぎない? ねぇ、カール?」

『もちろん無理ならいいんだけどさ。アグニの友達がどんな感じか、もっと話してみたくない?』

「そりゃあそうだけど…相手の都合もあるでしょう?」

シリウスは公爵とシーラの横を通り過ぎて1番上の階段に腰掛けた。そして頬杖をつきながら無邪気に笑いかけた。

『カール。 明日、もしかして何か予定あるの?』


   …………こっわ。脅しじゃん。


俺は階段に近づき、カールと3人の間に立った。後ろからカールの声が聞こえる。

「よ、予定は…ございません。」

その言葉を聞いてシリウスは一層笑みを深めた。

『そうかい?それはちょうどよかった。』

『ならばコルネリウスも誘ったらどうかな?』

公爵が新たな提案をした。なぜだか公爵は、その質問をシリウスとシーラにした。

「っわ、私が……僭越ながら私が…コルネリウス・リシュアールに手紙を届けておきます…」

カールがビクビクしながら3人に問う。公爵が大きく頷いた後、近くに立っていた執事の方へ首を向けた。

『あぁ、よく気が利く子だ。君は賢いな。手紙の内容は後でそこの者に聞いてくれ。』

「は、はっ!………あ…ありがとうございます……。」

カールの顔色が悪い。緊張が身体にきてるようだ。俺は少しイラつきながら3人の立つ階段を数段登った。

「おい3人ともいい加減にしろよ。大人が寄ってたかったら怖いだろうが。」

シリウスが幼子のような輝かしい顔で笑った。

『ははっ!確かにそうだよね。だってここには、化け物しかいないからね。』

俺はカールの様子が心配になってカールのいる後ろを振り返った。カールはなぜか俺のことさえも怯えて見ていた。それに本当に具合が悪そうだ。

「そうよね、カールごめんなさいね?」

『カール、ブラウン子爵にきちんと今日のことを話して、了承を得てから明日また来てくれたまえ。彼も息子が大事だろうからね。』

「はっ…はい…………」

「おいもういいだろ!カール、もう家に帰れ。な?シーラ、クルトはいるか?」

俺は急いでカールに近づき、カールの肩に手を乗せた。

「えぇ。外でもう待ってるはずよ。」

「わかった。」

俺はカールを支えるようにしながら無理やり外に出した。少しでも早く外の空気を吸わせた方がいい。

屋敷の外に出るとクルトが待っていた。クルトはすぐに馬車の扉を開けてくれたので俺はそのままカールを馬車の中に入れ、窓越しにカールに謝罪した。

「カールごめん。あんな急に天使の血筋が現れて……驚いた…よな…?」

カールはもうだいぶ様子が元に戻っており、ため息混じりに笑って言った。

「あぁ。相当ビビった。けど、滅多に知り合う機会はない。ブラウン家を知ってもらう絶好の機会だ。」

「あはは!!もう十分お前の家は有名じゃないかよ。あ、すぐ執事を呼んでくる。んじゃ!」

俺はカールに軽く片手を挙げ、屋敷に戻ろうとした。

「あっ、アグニ!!」

「ん?何?」

呼び止められ、また馬車の方を振り返る。

「みんな……あの方々は皆、お前に優しい……よな?」


   ?? そんなの当たり前だ。
   皆優しいよ。大丈夫。
   俺は嫌な目にあってないよ。


「もちろん!公爵もシーラもシリウスも、なんだかんだ優しい。もう俺の、大切な家族だ。」

「そっか……そうだよ…な。うん……あ、すまん。手紙の内容を…」

「あぁごめんごめん、すぐ呼んでくる。じゃ、また明日な!」

「あぁ。また明日!」

カールが元気よく挨拶を返してくれた。体調がすぐ元に戻って本当に良かった。


さて。

じゃあ3人にお説教でもしますか。





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