100 / 174
第3章
93 女子文学研究会
しおりを挟むバルバラに連れられ、やってきました!女子文学研究会!
場所はいつも授業で使う大きな棟のすぐ隣にある小さな建物だ。まぁ小さいと言っても2階建てだし、ここはまるまる女子文学研究会のものだ。
庭には溢れんばかりの色とりどりの花が植えられていて、花の香りも豪華だった。ちなみに武芸研究会の建物は演習場の近くにあるし庭などない。研究会ごとの思わぬ違いに驚いてしまった。
女子文学研究会の建物は1階が図書室で、2階が談話室。俺はバルバラの後に続いて2階へと上がっていった。
コンコンコン……
「遅くなりましたわ。」
バルバラが扉を開け、後ろに立っていた俺を紹介した。
「こちらの方はアグニ。今年度から2年生に編入した噂の方よ。課題の本を彼も読んでくれたの。だから今回は特別にお呼びしたのだけど、構わなくって?」
バルバラに促されペコリと頭を下げながら中に入るとそこには十数人の令嬢がいた。みんなが驚いたような顔をいている。けれど不快に思っている様子はなく、どこか楽しそうに見えた。
「アグニと申します!本、読みました。面白かったです。今回の集まりに参加してもよろしいでしょうか?」
俺が丁寧に挨拶するとご令嬢たちは全員立ち上がった。
「まぁ!恋愛小説でしたのに?読んでくださったの?」
「いつも男性側の意見を聞きたいと話していたの!是非入ってらして?」
「初めての男性参加者ね!こちらにどうぞ!」
令嬢たちが思った以上に優しくてほっとした。入った瞬間に「キモ…」って顔されたらもう一生立ち直れなかったかもしれない。
「ありがとうございます!お邪魔しますね!」
俺はシリウス風のできるだけ爽やかな笑顔を作ってお礼を言った。そして令嬢たちの間に座ったところで一人の女の子が思い出したように立ち上がった。
「あ、今日は私が当番ね!アグニさん、今から皆さんに紅茶を淹れるんだけど、お飲みになる?」
見たことのない子なのでたぶん別の学年だ。2年生と比べると大人っぽいのでたぶん3年生だろう。俺も立ち上がってその子の方へと向かった。
「あ、よろしければ僕手伝いしますよ!」
「あら?紅茶を淹れたことがあるの?」
令嬢はびっくりした顔で俺のことを見た。
「ええ。家でよく淹れてます。」
一人で60年近く生きてるんだ。
紅茶なんて何千回も淹れてる。
すると別の令嬢がパンと手を叩いて興奮したように言った。
「もしかして!シーラ様もその紅茶、お飲みになるの?!」
「え、ええ。家にいる時はシーラの分も淹れますね。」
すると俺の言葉に令嬢方は歓声をあげた。バルバラが代表して俺にお願いをした。
「アグニ、もしよければ皆さんに紅茶を淹れてくれないかしら?シーラ様もお飲みになる紅茶を飲んでみたいわ!」
周りの令嬢も口々にお願いをしてきた。みんな元気で素直な子たちだ。俺はもちろん構わないのでにこやかに了承した。
「わかりました!皆さんちょっと待っててくださいね」
「「「「「 はぁ~い!! 」」」」」
俺は今日紅茶を淹れる当番だった子に連れられて談話室の端の簡易台所へと向かった。そしてなぜか他のご令嬢らも後ろから付いてきた。
シーラに紅茶の淹れ方を注意されたことはないので、たぶんいつも通り淹れても貴族の令嬢らが不快に思うことはないだろう。俺は水を沸かすポットの中にそのまま芸で熱湯を入れた。
「「 ええぇ?!!! 」」
「はい?!!…なんですか?!」
絶対何かミスったと思って急いで振り返ると令嬢らは唖然としていた。今日の当番だった子が俺に聞いてきた。
「お湯を……熱湯を作れるの?」
「え、ええ……」
「まぁ!すごいわ!!!」
令嬢たちが口々に俺を称賛し始めた。けれど別にそんな難しいことではない。水の芸と火の芸の複合業だ。
「私、お恥ずかしいことに芸ができないの。何一つ使えなくて…」
「あら、私もよ。もし芸ができるようになったら真っ先に紅茶を淹れるわ!」
「私は水の芸しかできないから結局火を付けなくてはならないし…」
「火の芸も上手でないと難しそうね……」
一人が喋り終わった直後に別の子が話し始めるので誰の言葉にも返事を返せない。会話のタイミングがむずいぞこれは。
令嬢たちが後ろで喋っている間に俺は数回に分けて茶葉を入れ替え、みんなの分の紅茶を淹れた。
「あ、できましたよ。どうぞ……」
台所近くの机にカップを置き、各自で持って行ってもらうことにした。令嬢らは口々に礼を言ってカップを取り、席に戻って言った。俺も自分のを取って席に着いた。
「…っ!!!まぁ!!!アグニさん、美味しいわ!」
今日の当番だった子が一口飲んだのを皮切りに皆が紅茶を口に運ぶ。そしてみんな笑顔だった。
あ~よかった!
とりあえず味は平気だったようだな。
さすがにこの人数分は緊張した……。
隣に座っていたバルバラが嬉しそうに言った。
「アグニとても美味しいわ!」
「ほんと?よかった。」
そしてまた令嬢たちが話し始めた。
「本当に美味しいわ。私もお家で練習しようかしら…」
「でもそんなことをしたらお母さまが心配しそう。」
「けどきっとお父様はお喜びになるわ!」
「女中の仕事を取り上げてしまうわね。」
「私の両親はきっと反対するわ。」
「皆さんこの学院に入って初めて紅茶を淹れたものね」
あぁ~そっか!!
皆自分で紅茶淹れないのか!
お手伝いさんがやってくれるのね!
「アグニさん、何かコツとかあるのかしら?教えていただける?」
「ええ知りたいわ!」
「ぜひお願い!」
令嬢たちがきらきらした目で俺の言葉を待ったが、正直コツはない。なのでいつも紅茶を淹れる時にしていることをそれっぽく言っといた。
「そっすね~……お湯は沸騰手前の温度を使ってます。あとは…茶葉にお湯を淹れたら暫く蒸すとか?」
「そういえば以前侍女が紅茶を淹れる時、暫くティーポットの前で待ってたわ!」
「ええ!?そうだったかしら……?」
「それが違いなのね!」
「今度はそれに気を付けてみましょう!」
……うん。元気で明るい令嬢たちだ。
・・・
「さて皆さん、今回の本の感想を一人ずつ言っていきましょう。」
バルバラ主導で話し合いが始まった。本を選んだ人が司会者役になるらしい。
今回の小説の内容はこうだ。
帝都に住む町娘が行商人の男と恋に落ちる。けれど男は仕事柄、帝都にいる期間はわずかでほとんどを移動と別の国で過ごす。けれど二人で帝都にいるわずかな時間を大切に過ごし愛を育む…という内容だ。男は各国のお土産を送ってくれたり、会った時に渡したりする。あと女の元に、男が事故に遭ったという連絡が入って、女が帝都を出て男に会いに行ったりする。
俺は初の恋愛小説で他の本と比べることがないので、「へぇ~」って思って読めた。なんならあんまり感想がない。けど男が移動に要する時間がかかりすぎていて、こんなに時間がかかるものなのか?と疑問を抱いたくらいだ。
最初の令嬢が感想を言い始めた。
「そもそもあのお土産、いらないわよね?」
な??!!諸国巡りのお土産が?!
最初から手厳しいなおい!!!!
そこがキュンするポイントじゃねぇの?!
「ネズミの死体を集める猫みたい。いらないものを送られても困るわ。」
待て待て。俺の思っていた感想と違う。
さっきの明るい笑顔はどこへ?
「私は行商人の男より主人公の幼馴染の方が好き。必要な時近くにいてくれたのは彼だわ。行商の男は必要な時に隣にいなかった。」
「同感!あの男は『愛してる』って言えば全てが許されると思ってるわ。これ作者は誰?」
「けど幼馴染の言葉の少なさは異常よ。貴族じゃないから仕方がないのかしら?」
「いいえ!あれほど口下手なら普通の生活にも影響がでるわ!結局あの幼馴染も主人公に甘え切ってる!」
「「「 アグニ、あなたはどう思う??? 」」」
・・・・・ひぇっ!!!
やばい。これは感想を間違えたら終わる。
みんなが氷の目をする未来が見える。
頭をフル回転させ色々と考えたが結局何も感想は浮かばず、俺は当初抱いていた疑問…移動時間の長さについて喋った。
「あ…えっとぉ……ごめん。ちょっと感想とは違うんだけど……行く国の数と滞在日数に対して、移動時間が長いな~って思った……くらいです…」
俺の意見を聞いて、令嬢の一人がはっとした顔で勢いよく立ち上がった。
「この男、他の国に別の彼女がいるのよ!!」
「「「 え??? 」」」
みんなが一斉にその子のことを見る。その子はまるで国民に演説しているように堂々と喋り始めた。
「小説で、あの行商人の彼は『それぞれの国に一週間ずついるつもりだ』って言ってたわ。そして『その一週間はずっと仕事だよ』って。だから読者も主人公も、移動に時間がかかっていると思っていたわ。けれどきっとあれは嘘なのよ!」
バルバラが説明を補うように言った。
「つまり彼は、実際は各国に2週間…下手をしたら1か月近くいる。そしてその間はその国の別の彼女と一緒にいる。けれどそのことがばれてしまわないように、移動に時間がかかると主人公に伝えてる……ってこと?!!!」
「まぁなんてことなの?!!!」
「そんな……ただのゲスじゃない!!!」
「やっぱ幼馴染にしとくべきだったのよ!!」
「もしかしたら主人公は本命の子じゃないかもしれないわ!」
「いくら貴族ではないといっても帝都の子よ?きっと主人公が本命よ!だからこそ主人公には他に女がいることを隠してるんだわ!」
「なら他の女達は自分が本命じゃないこと、わかってるんじゃないかしら?!!」
「えぇ?!そんなの家畜以下じゃない!!!」
「低俗な芸獣の方がまだましだわよ!!」
「私なら確実にこの男の家を潰してるわ!!」
「二度と帝都に入れなくさせようかしら!!」
おおおおおおおおううう!!!!!!
俺が意見したばかりに話が変なことに!?
みんなの意見が辛辣だよぉぉぉ!!!
権力がある分、意見が怖い!!!!
「アグニ!!!!!」
「うわぁははぁぁいい!!!」
バルバラに呼ばれて俺は一瞬で立ち上がった。全員の女子の目線にめちゃくちゃ汗をかき始める。代表者バルバラが俺に向き直って告げた。
「彼の不誠実をよく暴いてくれたわ。さすがよ!!」
…………あ、そうですか……。
ちょっともう……お暇しますね……。
・・・
俺は武芸研究会の方にそろそろ行かなきゃ~と言ってその場を抜け出した。令嬢たちにはもう最初の穏やかさはなく、今すぐにでも議論を再開したいと言わんばかりの獰猛な顔つきだった。
「あ、アグニ!!!」
「うわぁ!!」
後ろからカールに呼びかけられ驚きの声を上げてしまった。予想外の俺のびびり方にカールは不審な顔をした。
「そんなびっくりさせたか?」
「あ、いや……ちょっと今疲れてて…」
「聞いたぞ!女子文学研究会に行ったんだって?!」
なんでもう知られてるの?!!
どういうこと?!貴族の情報網怖い!!
カールはこそこそと小声で俺に聞いてきた。
「どうやって…何がきっかけで参加させてもらったんだ?!」
「どうって……恋愛小説を読んで…あ、睡眠時間のこと聞き忘れてた…」
「何?睡眠時間?」
「カールさ、いつも何時間くらい寝てる?」
カールは考えるように腕を組んで答えた。
「ん?えーっと…だいだい6時間半かな。少ない方だろうけど、俺はこれくらいで十分なんだ。」
「あ…へぇ……少ない方なんだ……」
「え?なんだよ。どういうことだ?」
「いや、ごめんなんでもない。」
あ、小説の移動時間の事聞いとっかな。
俺は各国へ馬車で行く移動時間がどれくらいなのかを聞いた。ただの確認のつもりだった。けれど…カールは衝撃的なことを言った。
「ん?別に不自然ではないぞ。それらの国に商品を持って、馬車で向かうのならば全然妥当な移動時間だ。」
「…………………え?」
「俺の家も輸出入をするからな。どれくらいの時間がかかるのか知ってるけど…その移動時間ならば別に速くはないが遅くもないぞ?」
え?え?え?ちょっと待って。
じゃあ浮気説はないってこと?
うっそでしょ?
あの男は…単純に忙しかっただけ?!
「……………やっべぇ!!!!!!!!」
「おいアグニ?!!」
俺はダッシュで女子武芸研究会へと戻っていった。
入ったらすぐに頭を下げよう。
そして皆に新しい紅茶を淹れ直そう…。
俺は小説の男の不名誉を晴らすため、夕日に向かって走っていった…!!
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
(改訂版)帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
黒猫
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

家族もチート!?な貴族に転生しました。
夢見
ファンタジー
月神 詩は神の手違いで死んでしまった…
そのお詫びにチート付きで異世界に転生することになった。
詩は異世界何を思い、何をするのかそれは誰にも分からない。
※※※※※※※※※
チート過ぎる転生貴族の改訂版です。
内容がものすごく変わっている部分と変わっていない部分が入り交じっております
※※※※※※※※※
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる