君と死にたい

切り裂きジャック

文字の大きさ
上 下
4 / 5

誓い

しおりを挟む
雪ちゃんがおかしくなっていった。

いじめは徐々に消えていった。

雪ちゃんはあの日から狂い出していった。

腕には包帯がまいてあり、目の下にはクマができていた。

腕にまいてある包帯の下は想像したくもない。

雪ちゃんはリストカットをしてその快感に溺れて行ったのだ。

きっと、辞めてって言っても止まることは無いんだろう。

だから、雪ちゃんを止めなかった。

「ごめんね秋。俺がこんなんで。これからは離れてた方がいいよ。」

目に涙を浮かべて言う雪に俺は「やだ」とだけ言った。

「なんで、、?」

「雪が大好きなんだもん!」

そう言って俺は雪の体を強く抱きしめた。

まるで、雪の心の冷たさを温めるように強くずっと抱きしめた。

俺の耳元でヒクヒクと雪の声がする。

ずっと溜め込んでいたんだろう。

誰かに抱きしめられたかったんだ。

雪は心の闇を誰にも言わずにずっと溜め込んで、自分の中に閉じ込めていた。

誰かに優しくされたかったんだろうな。

雪のこんな姿初めて見た。

ギュー(つ・ω・(-ω-*)ヨシヨシ

どうして嫌うんだろう。

雪はこんなにもいい顔してて優しくて可愛いのに。。

でも、俺は雪が好き。

大好き。

だから、俺だけは雪の味方。

ずっと、それは変わらない。

俺は、雪にそして神に誓う。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

振られた私

詩織
恋愛
告白をして振られた。 そして再会。 毎日が気まづい。

お久しぶりです、元旦那様

mios
恋愛
「お久しぶりです。元旦那様。」

愛されない女

詩織
恋愛
私から付き合ってと言って付き合いはじめた2人。それをいいことに彼は好き放題。やっぱり愛されてないんだなと…

十年目の離婚

杉本凪咲
恋愛
結婚十年目。 夫は離婚を切り出しました。 愛人と、その子供と、一緒に暮らしたいからと。

婚約者

詩織
恋愛
婚約して1ヶ月、彼は行方不明になった。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

形だけの正妃

杉本凪咲
恋愛
第二王子の正妃に選ばれた伯爵令嬢ローズ。 しかし数日後、側妃として王宮にやってきたオレンダに、王子は夢中になってしまう。 ローズは形だけの正妃となるが……

ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました

宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。 ーーそれではお幸せに。 以前書いていたお話です。 投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと… 十話完結で既に書き終えてます。

処理中です...