血塗れの十字架

人形の館

さて俺はなんでここにいるかと言うと。。

…………………


いきなりクラリスが元気をなくし、行きたいとこがあるって言ったのだ。

なんでも、その場所には妹が閉じ込められているらしい。

どんな妹何だろう。

広い湖を超えて歩き続けた。

そして、今の現状である。

古びた大きな屋敷。

こんな所に、ほんとに居るのかな？

ギィー

恐る恐るその重たい扉を開けてみる。

すると。。

中にはたくさんのぬいぐるみが置いてあった。

「こっちよ。」

クラリスはどんどん屋敷の奥の方へ行き、今にも崩れそうな階段を登っていく。

広いなー。

シャンデリアが輝いてる。

階段を上ると、数多くの部屋が現れた。

こっちと言いながらクラリスは歩き、1つの部屋のドアの前で立ち止まった。

「着いたわ。」

ドアをゆっくり開けるとそこには、足枷で繋がれながらくまのぬいぐるみを抱きしめる妹らしき姿があった。

「…お姉ちゃん…」

「遅くなってごめんなさい。」

「ううん。大丈夫…」

姿はクラリスと同じとも言えて、ボートしてるような女の子だった。

「紹介するわ。妹のイリアスよ。」

その妹の瞳はどこか寂しげで心あらずって感じだった。