血塗れの十字架

影

※これは、恋心の話からの別ENDだよ！

  
結香の手術は終わった。

無事に終わることが出来た。

後遺症とかもない。

俺はずっと結香のそばにいた。

でも、結香は回復してしまったから俺の姿はもう見えない。

ただ、結香がキョロキョロしながら「シン？シン？」って言ってるのが聞こえる。

俺はずっとここに居るのに。。


結香はいきなり歩き始めた。

どこに向かってるのか知らないが。。

ただ、静かに歩いていた。



近くにある海へ来た。

「わぁー綺麗」

俺も心の中で「綺麗だね」って言う。

でも、結香にはもう聞こえない。

「シン。手術成功したよ。シンのおかげで成功したの」

海を眺めながら優しく言う結香はとても綺麗で夕日が輝いていた。

「シン。黙ってたけど、本当は好きなの」

俺も好き。

どうしたらこの気持ちが伝わる？

俺は指で出来るかは分からないが砂浜に「俺も好き」と書いた。

その字は結香に見えたらしい。

それからは、結香と姿の見えなくなった俺の2人で小さな家に暮らしている。

「今度は遊園地も行こうね！」

そうだな。そうやって、今日も幸せの日々を過ごした。