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イリス
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わしは、小さなクリーム色の猫じゃった。
わしの親は野良猫で、ゴミを漁っていたせいか知らぬが、2人共死んでしまった。
わしは、1人じゃった。
ご飯もほぼ無く、死にかけじゃった。
唯一の救いと言えば、それは雨じゃった。
喉を潤せるし、何より体を洗える。
冬の雨は、冷たかった。
「ママー。今日のご飯何?」
「そうねー。ハンバーグにしようか!」
そんな声が聞こえる。
憧れる。ワシにもあんな家族が欲しい。
酷くお腹がすいた。
もう、何日も口にしてない。
このまま、死ぬのかにゃ?
「君。大丈夫?」
誰じゃ?ワシのことを呼んでおるのか?
小僧。。哀れんでおるのか?
小僧目線
散歩に出かけた。
雨はさっきやんだ。
今日は僕の大好きな、公園に行こう。
寒い事とかは、辛くない。
もう、慣れたんだ。
公園に着いた時、小さな生き物が倒れてるのが見えた。
小さな猫?どうしたんだろ。。
お腹すいてる?死にかけてるのかな?
じゃー、助けてあげなきゃ!
僕は静かに猫を抱き抱え、家に持って帰った。
イリス目線
なんだろう。すごく暖かい。。
落ち着く。暖かいのは、何ヶ月ぶりだろう。
わしは目を覚ました。
見たこともない部屋がワシの視界を塞ぐ。
「あ!起きたんだね!大丈夫?」
さっきの小僧。
そうか、ここは小僧の家か。
とても暖かい。
「はい!お腹すいたでしょ?」
小僧は、シャケフレークと水をくれた。
美味しい。
ご飯を食べるなんて、無かった。
こんなに美味しい物なんだ、、。
小僧は、良い奴じゃった。
一緒に風呂も入った。
一緒に笑った。
一緒に寝た。
それはもう。家族のように。。
しかし、幸せなんてずっとは続かなかった。
小僧が17になった日。
小僧は、、、
顧問の先生に殺された。
あれほど悲しいことは無かった。
だから、わしも後を追おうと思う。
だから、外に出かけた。
わざと車の前にいた。
わざと車に轢かれた。
血が、溢れ出した。
でも、これでいいのじゃ。
「小僧。。寒いぞ。。」
目を開けると、じいやがいた。
ワシを死神にしてくれるみたい。
そこに小僧も居るんだって。
だから、わしは小僧の後を追って死神になった。
小僧にはあった。
信じてくれた。
じゃから、今も小僧のそばに居る。
小僧は、わしと一緒に王になったのじゃ。
どうなってもいい。
小僧と居れるなら。。
わしの親は野良猫で、ゴミを漁っていたせいか知らぬが、2人共死んでしまった。
わしは、1人じゃった。
ご飯もほぼ無く、死にかけじゃった。
唯一の救いと言えば、それは雨じゃった。
喉を潤せるし、何より体を洗える。
冬の雨は、冷たかった。
「ママー。今日のご飯何?」
「そうねー。ハンバーグにしようか!」
そんな声が聞こえる。
憧れる。ワシにもあんな家族が欲しい。
酷くお腹がすいた。
もう、何日も口にしてない。
このまま、死ぬのかにゃ?
「君。大丈夫?」
誰じゃ?ワシのことを呼んでおるのか?
小僧。。哀れんでおるのか?
小僧目線
散歩に出かけた。
雨はさっきやんだ。
今日は僕の大好きな、公園に行こう。
寒い事とかは、辛くない。
もう、慣れたんだ。
公園に着いた時、小さな生き物が倒れてるのが見えた。
小さな猫?どうしたんだろ。。
お腹すいてる?死にかけてるのかな?
じゃー、助けてあげなきゃ!
僕は静かに猫を抱き抱え、家に持って帰った。
イリス目線
なんだろう。すごく暖かい。。
落ち着く。暖かいのは、何ヶ月ぶりだろう。
わしは目を覚ました。
見たこともない部屋がワシの視界を塞ぐ。
「あ!起きたんだね!大丈夫?」
さっきの小僧。
そうか、ここは小僧の家か。
とても暖かい。
「はい!お腹すいたでしょ?」
小僧は、シャケフレークと水をくれた。
美味しい。
ご飯を食べるなんて、無かった。
こんなに美味しい物なんだ、、。
小僧は、良い奴じゃった。
一緒に風呂も入った。
一緒に笑った。
一緒に寝た。
それはもう。家族のように。。
しかし、幸せなんてずっとは続かなかった。
小僧が17になった日。
小僧は、、、
顧問の先生に殺された。
あれほど悲しいことは無かった。
だから、わしも後を追おうと思う。
だから、外に出かけた。
わざと車の前にいた。
わざと車に轢かれた。
血が、溢れ出した。
でも、これでいいのじゃ。
「小僧。。寒いぞ。。」
目を開けると、じいやがいた。
ワシを死神にしてくれるみたい。
そこに小僧も居るんだって。
だから、わしは小僧の後を追って死神になった。
小僧にはあった。
信じてくれた。
じゃから、今も小僧のそばに居る。
小僧は、わしと一緒に王になったのじゃ。
どうなってもいい。
小僧と居れるなら。。
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