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15.謝罪
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そんな調子で日々を過ごし、気づけば1年が経っていた。あの後、使用人達ともだいぶ仲良くなり、毎日顔を合わせればお話したり、たまにお茶会をしたりするようにまでなった。皇太子のことなんて忘れて私なりに楽しい毎日を過ごしていた。そんなある日の事だ。
「おい。」
「!…何かご用事ですか。皇太子殿下。」
「…その、何というか、…申し訳なかった!」
「え?頭を上げてください!貴方のようなお方が妻とはいえ公爵令嬢に頭を下げるなどあってはいけません!」
「いや、これは俺個人の謝罪だ。」
「…何に対してのですか?初夜に私を悪女だと罵ったこと?それともレイを侮辱した事ですか?…あぁ、いくらお飾りの妻でも一年もほっといて流石に罪悪感でも芽生えましたか?」
「…っ!全てだ。今までの事本当に申し訳なかった。貴方は悪女などではない。使用人にも優しいし、従者の事も大切にしている。それに暇があれば男遊びや散財ではなく、読書や刺繍を嗜んでいた。あまりにも噂とは違いすぎる。」
「へぇ…。一年もほっといた割には私の事よく知ってるんですね。」
「すまない…。君が悪女だと信じていた私は何か問題を起こされても困ると監視をつけていたんだ。」
「まぁ、当然ですね。そこに関しては特に気にしていません。」
「…そして報告を聞いているうちに貴方は本当は心優しい女性だと分かった。少し調べればすぐに分かることだったのに…本当にすまなかった!」
「…はぁ。もういいですよ。」
「!許して…くれるのか?」
「えぇ。何度も謝罪して頂きましたし、心から反省しているようですしね。私も随分好き勝手言ってしまったのでおあいこです。」
「…ありがとう。これからは君となるべく会話を重ねて少しでも距離を縮めていきたい。もっと貴方を知りたいんだ。」
「それはいいですけど…。」
「本当か!それじゃあ早速お茶でも飲みながら話をしよう!」
「え…あ、ちょっと!」
「おい。」
「!…何かご用事ですか。皇太子殿下。」
「…その、何というか、…申し訳なかった!」
「え?頭を上げてください!貴方のようなお方が妻とはいえ公爵令嬢に頭を下げるなどあってはいけません!」
「いや、これは俺個人の謝罪だ。」
「…何に対してのですか?初夜に私を悪女だと罵ったこと?それともレイを侮辱した事ですか?…あぁ、いくらお飾りの妻でも一年もほっといて流石に罪悪感でも芽生えましたか?」
「…っ!全てだ。今までの事本当に申し訳なかった。貴方は悪女などではない。使用人にも優しいし、従者の事も大切にしている。それに暇があれば男遊びや散財ではなく、読書や刺繍を嗜んでいた。あまりにも噂とは違いすぎる。」
「へぇ…。一年もほっといた割には私の事よく知ってるんですね。」
「すまない…。君が悪女だと信じていた私は何か問題を起こされても困ると監視をつけていたんだ。」
「まぁ、当然ですね。そこに関しては特に気にしていません。」
「…そして報告を聞いているうちに貴方は本当は心優しい女性だと分かった。少し調べればすぐに分かることだったのに…本当にすまなかった!」
「…はぁ。もういいですよ。」
「!許して…くれるのか?」
「えぇ。何度も謝罪して頂きましたし、心から反省しているようですしね。私も随分好き勝手言ってしまったのでおあいこです。」
「…ありがとう。これからは君となるべく会話を重ねて少しでも距離を縮めていきたい。もっと貴方を知りたいんだ。」
「それはいいですけど…。」
「本当か!それじゃあ早速お茶でも飲みながら話をしよう!」
「え…あ、ちょっと!」
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