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4.擬態魔法
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「ぎ、擬態魔法とは……?」
聖騎士団長マルティン・ヴァイス様の言葉に、思わず問い返してしまった。
「……お美しい顔をされているのに、擬態魔法で隠すとは。私との縁談がそんなにお嫌なら、陛下のお言葉とはいえ、わざわざ来られるまでもなく、こちらからお断りしたものを……」
「み、み、み、み……」
舌がもつれた。
不機嫌な上に怪訝な顔で見られたけど、それも仕方ない。
「見えるのですか? 私の顔が。私の姿が」
「……それが、何か?」
「誰にも見てもらえないのです! 両親にも妹にも、教会の司祭様にも見てもらえなかったのです! 聖騎士団長様には……」
「ヴァイスで結構」
「ヴァ、ヴァイス様には、私がどう見えているのですか? 髪の色は? 肌の色は?」
「ピンク気味のブロンドに……、肌は白い……」
「ああっ!」
感極まって、顔を手で覆ってしまった。
いた。こんなところにいた。
本当の私を見てくれる人に、ようやく出会えた。父母の愛情に包まれて、出会いを制限されていたとはいえ『ようやく』という思いがこみ上げる。
手を顔にあてたまま、ヴァイス様に問いかけた。
「私は……、美しいですか……?」
「……? 美しいと思うが……」
「すみません。はしたないですよね……」
「……いや」
「魔法なのですか……? これは」
「人間が使っているのは初めて見たが、魔物や魔獣が目眩しに使う魔法だ」
「と……、解いてくださいませんか……?」
「え?」
「魔法なら解けるのではありませんか? ヴァイス様は王国一の魔力の持ち主と聞いています」
「いや……」
「自分では分からないのです」
「やったことがない……」
「どういうことですか?」
声しか聞こえないヴァイス様だけど、困惑し始めたのが分かる。
申し訳ない。私も、突然押し寄せた感情をどうしたらいいか分からず、そのままぶつけてしまっています。
「擬態している魔物は、魔法を解くまでもなく斬り捨てるのだ……。だから、やったことがない」
「……やって、いただけませんか?」
「む」
「私の『擬態』は見えますか?」
「ある程度」
「ある程度?」
「擬態を見抜く魔法は常時発動させておかないと意味がない。……本体より擬態を見なくてはならないケースなど……ない、から……」
と、ヴァイス様の言葉が途絶えた。
なにかを考え込んでられる気配を感じて、ようやく私も落ち着きを取り戻してきた。
顔から手を離し、改めて頭を下げた。
「失礼いたしました。思いがけない出来事に、取り乱してしまいました。アントン・グリュンバウワー侯爵が長女、アリエラ・グリュンバウワーにございます。ご無礼の段、お詫び申し上げます」
「いえ。こちらこそ不躾な物言いを詫びたい。マルティン・ヴァイスです」
それから、椅子を勧められ向き合って座った。改めてヴァイス様が『鑑定』してくださる。
しかし……、近くで見たら本当に美形だなっ! と、思えるくらいには気持ちが落ち着いて来た。
やがて、ヴァイス様がふうっと息を抜き、背もたれに身体を伸ばした。
「確かに、街の司祭では見抜けぬかもしれません。いや、私以外に見抜ける者がいるかどうか……」
「そうなのですね……」
「擬態を見抜く魔法を『魔眼』といいますが、枢機卿クラスの魔眼でも見抜けるかどうか怪しい。膨大な魔力が擬態の内側に分厚く貼り付いている……」
「私に魔力があるのですか? 挑戦してみたのですけど、簡単な生活魔法も使えないのです」
「ですから、全フリと申し上げました。その身に宿る魔力のすべてが擬態に費やされています」
「……な、なんで……でしょうか?」
「それは……、こちらが聞きたいところです」
「それで、解いていただくことは出来そうでしょうか……?」
ヴァイス様は、うーんと考え込んだ。
私が困っていることを理解すると、親身になって考えてくれてる。女嫌いはともかく、誠実な人なんだろう。
さすが、王国すべての聖騎士を率いる聖騎士団長だ。
「確認なのですが、ご自分でかけているワケではないのですよね?」
「はい。生まれたときからずっと」
「……やはり、相当に難しいかと」
「では、どなたか他に、解いてくださりそうな方をご存知ありませんか?」
「自惚れるワケではありませんが、王国で私より優れた聖騎士――つまり、魔法使いはおりません。なので、残念ながら……」
ガッカリ――。
と、顔に出てしまった。
けれど、初めて私の『ゴリラ』の原因が分かったのだ。それだけでも、すごいことだ。
ハッ! と、声に出てしまった。
「どうされました?」
「私……、縁談に来たんでした……」
「ああ……、そうでしたね」
2人で吹き出してしまった。
「ヴァイス様は女嫌いとおうかがいしました」
「ハッキリ面と向かって言われたのは初めてですが……、まあ、そうです」
「どうしてです?」
王都土産だ。
聞きたいことを聞いてみよう。この先にたいして支障があるとも思えないし。
「……女性のすべてがダメというワケではなく……」
「ほうほう」
「恋愛感情を向けられるのがダメなのです。どうにも気持ち悪くなってしまう」
分かる。
いや、ヴァイス様の気持ちじゃなくて、周りの女性の気持ちが分かる。これは、自動的に恋愛感情を発生させる美貌だわ。
私も、私の方が美しくなければ、コロッと惚れて、スパッと振られてたかもしれない。幸いこの程度の美貌なら見慣れているので、一目惚れしたりはしないけど……。
「……それに、自分が恋愛感情を抱くのもダメで」
おや……?
「ヴァイス様、魔眼を切ることは出来ませんか?」
「やったことはありませんが……」
と、眉を顰めたり、目を見開いてみたりするヴァイス様。ちょっと可愛い。
やがて片目を手の平で押さえた。
「ああ、こうすれば切れます」
「私、どうです?」
「……ゴリラです」
「どのくらいゴリラですか?」
「……完璧にゴリラです」
「私に恋できます? 恋愛感情、持てます?」
「いや、それはさすがに……」
「ゴリラですもんね」
「ええ、ゴリラなので」
グイッと身を乗り出して、ヴァイス様の目を見詰めた。
笑いを堪えてる。
そりゃそうだ。ドレスを着込んだゴリラに真面目な顔で見詰められたら、誰だってそうなる。初体験ならなおさらだ。
「ここは取り引きといきませんか?」
「と、取り引き?」
「私と契約結婚してください」
「契約結婚……」
アリエラ・グリュンバウワー。
突然ですが、一世一代の大勝負のチャンスが巡って来ています――。
聖騎士団長マルティン・ヴァイス様の言葉に、思わず問い返してしまった。
「……お美しい顔をされているのに、擬態魔法で隠すとは。私との縁談がそんなにお嫌なら、陛下のお言葉とはいえ、わざわざ来られるまでもなく、こちらからお断りしたものを……」
「み、み、み、み……」
舌がもつれた。
不機嫌な上に怪訝な顔で見られたけど、それも仕方ない。
「見えるのですか? 私の顔が。私の姿が」
「……それが、何か?」
「誰にも見てもらえないのです! 両親にも妹にも、教会の司祭様にも見てもらえなかったのです! 聖騎士団長様には……」
「ヴァイスで結構」
「ヴァ、ヴァイス様には、私がどう見えているのですか? 髪の色は? 肌の色は?」
「ピンク気味のブロンドに……、肌は白い……」
「ああっ!」
感極まって、顔を手で覆ってしまった。
いた。こんなところにいた。
本当の私を見てくれる人に、ようやく出会えた。父母の愛情に包まれて、出会いを制限されていたとはいえ『ようやく』という思いがこみ上げる。
手を顔にあてたまま、ヴァイス様に問いかけた。
「私は……、美しいですか……?」
「……? 美しいと思うが……」
「すみません。はしたないですよね……」
「……いや」
「魔法なのですか……? これは」
「人間が使っているのは初めて見たが、魔物や魔獣が目眩しに使う魔法だ」
「と……、解いてくださいませんか……?」
「え?」
「魔法なら解けるのではありませんか? ヴァイス様は王国一の魔力の持ち主と聞いています」
「いや……」
「自分では分からないのです」
「やったことがない……」
「どういうことですか?」
声しか聞こえないヴァイス様だけど、困惑し始めたのが分かる。
申し訳ない。私も、突然押し寄せた感情をどうしたらいいか分からず、そのままぶつけてしまっています。
「擬態している魔物は、魔法を解くまでもなく斬り捨てるのだ……。だから、やったことがない」
「……やって、いただけませんか?」
「む」
「私の『擬態』は見えますか?」
「ある程度」
「ある程度?」
「擬態を見抜く魔法は常時発動させておかないと意味がない。……本体より擬態を見なくてはならないケースなど……ない、から……」
と、ヴァイス様の言葉が途絶えた。
なにかを考え込んでられる気配を感じて、ようやく私も落ち着きを取り戻してきた。
顔から手を離し、改めて頭を下げた。
「失礼いたしました。思いがけない出来事に、取り乱してしまいました。アントン・グリュンバウワー侯爵が長女、アリエラ・グリュンバウワーにございます。ご無礼の段、お詫び申し上げます」
「いえ。こちらこそ不躾な物言いを詫びたい。マルティン・ヴァイスです」
それから、椅子を勧められ向き合って座った。改めてヴァイス様が『鑑定』してくださる。
しかし……、近くで見たら本当に美形だなっ! と、思えるくらいには気持ちが落ち着いて来た。
やがて、ヴァイス様がふうっと息を抜き、背もたれに身体を伸ばした。
「確かに、街の司祭では見抜けぬかもしれません。いや、私以外に見抜ける者がいるかどうか……」
「そうなのですね……」
「擬態を見抜く魔法を『魔眼』といいますが、枢機卿クラスの魔眼でも見抜けるかどうか怪しい。膨大な魔力が擬態の内側に分厚く貼り付いている……」
「私に魔力があるのですか? 挑戦してみたのですけど、簡単な生活魔法も使えないのです」
「ですから、全フリと申し上げました。その身に宿る魔力のすべてが擬態に費やされています」
「……な、なんで……でしょうか?」
「それは……、こちらが聞きたいところです」
「それで、解いていただくことは出来そうでしょうか……?」
ヴァイス様は、うーんと考え込んだ。
私が困っていることを理解すると、親身になって考えてくれてる。女嫌いはともかく、誠実な人なんだろう。
さすが、王国すべての聖騎士を率いる聖騎士団長だ。
「確認なのですが、ご自分でかけているワケではないのですよね?」
「はい。生まれたときからずっと」
「……やはり、相当に難しいかと」
「では、どなたか他に、解いてくださりそうな方をご存知ありませんか?」
「自惚れるワケではありませんが、王国で私より優れた聖騎士――つまり、魔法使いはおりません。なので、残念ながら……」
ガッカリ――。
と、顔に出てしまった。
けれど、初めて私の『ゴリラ』の原因が分かったのだ。それだけでも、すごいことだ。
ハッ! と、声に出てしまった。
「どうされました?」
「私……、縁談に来たんでした……」
「ああ……、そうでしたね」
2人で吹き出してしまった。
「ヴァイス様は女嫌いとおうかがいしました」
「ハッキリ面と向かって言われたのは初めてですが……、まあ、そうです」
「どうしてです?」
王都土産だ。
聞きたいことを聞いてみよう。この先にたいして支障があるとも思えないし。
「……女性のすべてがダメというワケではなく……」
「ほうほう」
「恋愛感情を向けられるのがダメなのです。どうにも気持ち悪くなってしまう」
分かる。
いや、ヴァイス様の気持ちじゃなくて、周りの女性の気持ちが分かる。これは、自動的に恋愛感情を発生させる美貌だわ。
私も、私の方が美しくなければ、コロッと惚れて、スパッと振られてたかもしれない。幸いこの程度の美貌なら見慣れているので、一目惚れしたりはしないけど……。
「……それに、自分が恋愛感情を抱くのもダメで」
おや……?
「ヴァイス様、魔眼を切ることは出来ませんか?」
「やったことはありませんが……」
と、眉を顰めたり、目を見開いてみたりするヴァイス様。ちょっと可愛い。
やがて片目を手の平で押さえた。
「ああ、こうすれば切れます」
「私、どうです?」
「……ゴリラです」
「どのくらいゴリラですか?」
「……完璧にゴリラです」
「私に恋できます? 恋愛感情、持てます?」
「いや、それはさすがに……」
「ゴリラですもんね」
「ええ、ゴリラなので」
グイッと身を乗り出して、ヴァイス様の目を見詰めた。
笑いを堪えてる。
そりゃそうだ。ドレスを着込んだゴリラに真面目な顔で見詰められたら、誰だってそうなる。初体験ならなおさらだ。
「ここは取り引きといきませんか?」
「と、取り引き?」
「私と契約結婚してください」
「契約結婚……」
アリエラ・グリュンバウワー。
突然ですが、一世一代の大勝負のチャンスが巡って来ています――。
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