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8.魔族の夫婦
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「最近、東の方から荷が届かないんですよ」
と、雑貨屋の主人が困り切った顔でボヤいた。ダヴィデのお遣いに付いて来てやったのだが、牛乳は品切れだという。
村で牛乳が買えるのは、この雑貨屋しかない。トボトボ帰るダヴィデの背中が、いつも以上に小さい。なんとか励ましてやりたいのだが。
「そう、落ち込むな。入荷したら報せてくれると、雑貨屋の主人も言っていたではないかっ」
「明日、届くかなぁ……」
「ダヴィデは、そんなに牛乳が好きか?」
「ううん。お姉ちゃんのケーキが……」
「そうか。ソフィアのケーキは私も好きだが、しばらくお預けだな」
という、私には答えずにダヴィデはトボトボ歩く。
「どうした? らしくないぞ」
赤貧の暮らしの中でも、笑顔だけは絶やさなかったダヴィデの暗い表情が気になった。
すると、ダヴィデは私をチラッと見て呟いた。
「明日……、ボクの誕生日なの……」
「むっ」
「どんなにおカネがない時でも、誕生日のケーキだけは絶対焼いてくれてたんだけどなぁ……」
いつもワガママを言うことのないダヴィデにそう言われては、どうにかしてやりたい。と言うか、魔法で取り寄せれば一発なのだが、それでは村の者たちは困ったままだ。ここは荷が届かない原因から取り除いておくべきか。皇女だし。
**千里眼**
雑貨屋の主人は東からの荷が滞っていると言っていた。街道に沿ってくまなく見て回る。
むっ。魔物に襲われている修道士がいる。
「ダヴィデ。先に帰っておいてくれ」
「うん……、分かった。アルマも早く帰って来てね」
なんて可愛いことを言うのだ。牛乳を手に入れて来てやるからな。
**転移**
魔物を難なく塵にしてやると、修道士が大きく目を見開いて私を見た。
「アルマ……、殿下……」
あちゃあ。こいつだったか。突然、神の道に目覚めて婚約を破棄してきた男だ。世俗的な出世はしてないが、貧民を救う活動で聖人と崇められている。
数多の貧民より私一人を幸せに出来なかった男のどこが聖人だと、私は思っているが。
「これぞ神のお導きだ」
と、修道士は膝を突いて大袈裟に祈りを捧げた。
「アルマ殿下、いや、大魔導師アルマ様。どうやらこの先に魔物の巣があるようで、街道の往来が出来ないのです」
「魔物の巣?」
『千里眼』で見渡した限り、そんなものは目に入らなかったが。
「そうです。街の者たちが困っていて、私に討伐の依頼があったのです。ただ、何分非力な身……」
「確かにあんな小物に襲われて往生しているようではな」
「お恥ずかしい限り。どうか、私に代わり魔物を討伐していただけませんでしょうか」
お前は来ないのか。と、思わなくはなかったけど、2人で歩いても気まずい思いをするだけだ。そんな面倒な情緒は私には要らない。
修道士を街に帰らせ、街道をテクテク歩く。『千里眼』で見通せなかったからには、実際にこの目で確かめるしかない。
と、山道に差し掛かった辺りで、急に魔素濃度が上がった。魔物はこの魔素に引き寄せられていたのか。それで『千里眼』は阻まれるし、商人たちの通行も妨げられていたということか。迷惑な話だ。
魔法障壁を張って山道を進むと、赤ん坊の魔族を抱いた、魔族の女が項垂れていた。
「こんなところで何をしている?」
魔族の女は私を一瞥すると、大きく溜息を吐いた。
「魔界の住人がいて良い場所ではないぞ」
「……」
――極大魔法陣展開。
「わーっ! 話します、話します!」
なにがあったのか知らんが、最初からそういう態度で来ればいいものを。
ただ、母親の動揺を察したのか赤ん坊がギャン泣きしたので、2人で小一時間あやした。
「いつも、こうなんです……」
と、魔族の女が言った。魔族はよほど偉いヤツ以外は名前を持たない。面倒なので、マゾ子という呼び名を付けた。
「一度泣き出したら、なかなか泣き止んでくれないんです。ほとほと疲れてしまって……」
「むっ。マゾ子の夫は何をしているのだ?」
「仕事が忙しくて、ほとんど家に帰ってきません。私も疲れてしまって、発作的にこの子を連れて魔界から逃げ出してしまったのです。なんの解決にもならないのに……」
むう。こういう家庭があっては、結婚に夢も希望もなくなるというもの。たとえ魔族でも。
**取り寄せ**
闇の魔導師から婚約破棄を喰らってまた魔力の上がった私に、魔界から魔族を取り寄せるなど、造作もないこと。
「あんた……」
「お前! どこに行ってたんだ? 探したんだぞ」
面倒な情緒に巻き込まれるのは御免だが、このまま帰してもまた発作的に来てしまうかもしれない。
「お前が育児に参加しないから、奥さんが追い詰められていたんだぞ?」
と、私が言うと、マゾ夫も項垂れた。
「俺だって、子育てしたいんスよ。子ども、めっちゃ可愛いじゃないですか。でも、仕事が……」
「魔族がなんの仕事か知らんが、育休を取れ」
「魔界四天王にそんなのナイですよ! ずっと魔王様にコキ使われてて」
「お前、そんなに偉かったのか……」
ひょいっと『取り寄せ』した自分の魔力の増大に恐れ慄いた。しかし、今はマゾ夫とマゾ子の夫婦の問題を解決しないと、明日の牛乳が手に入らない。
「それならいっそ、退職したらどうだ?」
「そんな……。魔王様が逃してくれる訳ありませんよ」
「あなたはいつだってそう! 私やこの子より魔王様、魔王様、魔王様!」
と、マゾ子が泣き叫んだ。
「そんなこと言うなよぉ……。俺だって逃げれるものなら逃げたいんだよぉ。俺だってホントは3人でのんびり暮らしたいんだよぉ……」
「マゾ夫……」
「マゾ子ぉ……」
お前たちは、その呼び名を公式採用するのか。まあ、本人たちがいいなら、私に異論はない……。
「ならば、お前たちは私の使い魔だな」
「「えっ?」」
**強制契約**
そのままマゾ夫とマゾ子とその赤ん坊を異次元に匿ってやった。ヤミィというベビーシッターもいる訳だし、子どもが大きくなるまで、のんびりして行けばいい。
街に戻って、魔物の巣を討伐したことを伝え、明日までに必ず牛乳を届けるように頼んでおいた。
ソフィアの小屋に帰ると、ダヴィデは泣き疲れて寝ているようだった。明日、ソフィアの焼いたケーキを見たら、どれほど喜んでくれるだろう。私はそっと毛布を掛けてやった。
と、雑貨屋の主人が困り切った顔でボヤいた。ダヴィデのお遣いに付いて来てやったのだが、牛乳は品切れだという。
村で牛乳が買えるのは、この雑貨屋しかない。トボトボ帰るダヴィデの背中が、いつも以上に小さい。なんとか励ましてやりたいのだが。
「そう、落ち込むな。入荷したら報せてくれると、雑貨屋の主人も言っていたではないかっ」
「明日、届くかなぁ……」
「ダヴィデは、そんなに牛乳が好きか?」
「ううん。お姉ちゃんのケーキが……」
「そうか。ソフィアのケーキは私も好きだが、しばらくお預けだな」
という、私には答えずにダヴィデはトボトボ歩く。
「どうした? らしくないぞ」
赤貧の暮らしの中でも、笑顔だけは絶やさなかったダヴィデの暗い表情が気になった。
すると、ダヴィデは私をチラッと見て呟いた。
「明日……、ボクの誕生日なの……」
「むっ」
「どんなにおカネがない時でも、誕生日のケーキだけは絶対焼いてくれてたんだけどなぁ……」
いつもワガママを言うことのないダヴィデにそう言われては、どうにかしてやりたい。と言うか、魔法で取り寄せれば一発なのだが、それでは村の者たちは困ったままだ。ここは荷が届かない原因から取り除いておくべきか。皇女だし。
**千里眼**
雑貨屋の主人は東からの荷が滞っていると言っていた。街道に沿ってくまなく見て回る。
むっ。魔物に襲われている修道士がいる。
「ダヴィデ。先に帰っておいてくれ」
「うん……、分かった。アルマも早く帰って来てね」
なんて可愛いことを言うのだ。牛乳を手に入れて来てやるからな。
**転移**
魔物を難なく塵にしてやると、修道士が大きく目を見開いて私を見た。
「アルマ……、殿下……」
あちゃあ。こいつだったか。突然、神の道に目覚めて婚約を破棄してきた男だ。世俗的な出世はしてないが、貧民を救う活動で聖人と崇められている。
数多の貧民より私一人を幸せに出来なかった男のどこが聖人だと、私は思っているが。
「これぞ神のお導きだ」
と、修道士は膝を突いて大袈裟に祈りを捧げた。
「アルマ殿下、いや、大魔導師アルマ様。どうやらこの先に魔物の巣があるようで、街道の往来が出来ないのです」
「魔物の巣?」
『千里眼』で見渡した限り、そんなものは目に入らなかったが。
「そうです。街の者たちが困っていて、私に討伐の依頼があったのです。ただ、何分非力な身……」
「確かにあんな小物に襲われて往生しているようではな」
「お恥ずかしい限り。どうか、私に代わり魔物を討伐していただけませんでしょうか」
お前は来ないのか。と、思わなくはなかったけど、2人で歩いても気まずい思いをするだけだ。そんな面倒な情緒は私には要らない。
修道士を街に帰らせ、街道をテクテク歩く。『千里眼』で見通せなかったからには、実際にこの目で確かめるしかない。
と、山道に差し掛かった辺りで、急に魔素濃度が上がった。魔物はこの魔素に引き寄せられていたのか。それで『千里眼』は阻まれるし、商人たちの通行も妨げられていたということか。迷惑な話だ。
魔法障壁を張って山道を進むと、赤ん坊の魔族を抱いた、魔族の女が項垂れていた。
「こんなところで何をしている?」
魔族の女は私を一瞥すると、大きく溜息を吐いた。
「魔界の住人がいて良い場所ではないぞ」
「……」
――極大魔法陣展開。
「わーっ! 話します、話します!」
なにがあったのか知らんが、最初からそういう態度で来ればいいものを。
ただ、母親の動揺を察したのか赤ん坊がギャン泣きしたので、2人で小一時間あやした。
「いつも、こうなんです……」
と、魔族の女が言った。魔族はよほど偉いヤツ以外は名前を持たない。面倒なので、マゾ子という呼び名を付けた。
「一度泣き出したら、なかなか泣き止んでくれないんです。ほとほと疲れてしまって……」
「むっ。マゾ子の夫は何をしているのだ?」
「仕事が忙しくて、ほとんど家に帰ってきません。私も疲れてしまって、発作的にこの子を連れて魔界から逃げ出してしまったのです。なんの解決にもならないのに……」
むう。こういう家庭があっては、結婚に夢も希望もなくなるというもの。たとえ魔族でも。
**取り寄せ**
闇の魔導師から婚約破棄を喰らってまた魔力の上がった私に、魔界から魔族を取り寄せるなど、造作もないこと。
「あんた……」
「お前! どこに行ってたんだ? 探したんだぞ」
面倒な情緒に巻き込まれるのは御免だが、このまま帰してもまた発作的に来てしまうかもしれない。
「お前が育児に参加しないから、奥さんが追い詰められていたんだぞ?」
と、私が言うと、マゾ夫も項垂れた。
「俺だって、子育てしたいんスよ。子ども、めっちゃ可愛いじゃないですか。でも、仕事が……」
「魔族がなんの仕事か知らんが、育休を取れ」
「魔界四天王にそんなのナイですよ! ずっと魔王様にコキ使われてて」
「お前、そんなに偉かったのか……」
ひょいっと『取り寄せ』した自分の魔力の増大に恐れ慄いた。しかし、今はマゾ夫とマゾ子の夫婦の問題を解決しないと、明日の牛乳が手に入らない。
「それならいっそ、退職したらどうだ?」
「そんな……。魔王様が逃してくれる訳ありませんよ」
「あなたはいつだってそう! 私やこの子より魔王様、魔王様、魔王様!」
と、マゾ子が泣き叫んだ。
「そんなこと言うなよぉ……。俺だって逃げれるものなら逃げたいんだよぉ。俺だってホントは3人でのんびり暮らしたいんだよぉ……」
「マゾ夫……」
「マゾ子ぉ……」
お前たちは、その呼び名を公式採用するのか。まあ、本人たちがいいなら、私に異論はない……。
「ならば、お前たちは私の使い魔だな」
「「えっ?」」
**強制契約**
そのままマゾ夫とマゾ子とその赤ん坊を異次元に匿ってやった。ヤミィというベビーシッターもいる訳だし、子どもが大きくなるまで、のんびりして行けばいい。
街に戻って、魔物の巣を討伐したことを伝え、明日までに必ず牛乳を届けるように頼んでおいた。
ソフィアの小屋に帰ると、ダヴィデは泣き疲れて寝ているようだった。明日、ソフィアの焼いたケーキを見たら、どれほど喜んでくれるだろう。私はそっと毛布を掛けてやった。
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