王弟の子猫は檻の中から手を伸ばす
【R18】
「私の愛しい子猫(キティ)」
あのひとは私をそう呼んだ。
小さい時から可愛がってくれた大好きだったはずの人。
それが、怖い人となったのはいつからだろう....。
王女には婚約者がいた。
王弟公爵の甥である王太子であった。
公爵が彼女を初めて目にしたのは、彼女がまだ幼い子供であった頃。
甥の婚約者として紹介された。
公爵は一目で自分の唯一だと感じた。
誰にも渡さない。
それはいずれ、可愛い甥を苦しめる結果を招く事になうとも。
王女を手に入れるため、兄王を陥れ、甥を追い詰めようやくたどり着いた。
唯一のために全てを捨てた公爵と唯一とされたがために全てを捨てさせられた女王の物語。
物語の先に見えるものは一体何か...
初投稿
短編です。
R18は2話から。
本編完結済
今後、番外編などをちょこちょこ入れるかもしれません。
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――
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