ファナティックテゥルナ 〜僕のことを愛玩動物扱いする令嬢たちのエロエロな本性〜

鮭茶漬 梅茶

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1章 実験内容もわからないまま、とりあえずは様子見を

パーティー結成の下準備と、リアルでのエッチな親睦行為 3

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 逃走という戦いに望む少年は、必死に退避場所を探している。
 すれ違う少女達はみな一様に訝しんでいるが、それを気にかける余裕はない。

(どこか、どこかトイレとか!!)

 学校に向かう訳にもいかず、宿舎に逆走しながら、人目につかぬ場所を探す。

(部屋まではキツイけど、イッタ~!! クッソ!! トイレ!? 工事中!!)

 いちるの望みを賭けてトイレに駆け込めば、中には誰も居なかった。

(あとは、電子ロックが外れれば!!)

 学園のトイレは、全て生徒手帳や滞在書の類いによって、ロックもアンロックも行うようになっている。
 理由は様々であるが、物理的に開閉は不可能だった。
 急きながら生徒手帳を出すと、ドアの認証スペースにかざす。
 電子音が響くと同時に身体をドアに押し当てれば、ドアは開いた。

「や、やったぞ!!」
 
 慌てて個室に入れば、そこには多目的トイレの如き広いスペースがあった。
 そのまま肩や腕でドアを閉めると、個室側の認証スペースに学生手帳をかざす。
 再び電子音が響くと。施錠を確かめる間も惜しみ、戦人は己がズボンを下ろした。

「ほ、ほぼフル勃起に……クソ!!」
(こ、ここで抜くしかない!!)

 容易に収まりそうにない勃起具合。今更ズボンに収めるのは不可能だった。
 宿舎までは到底帰れない上、多少早く宿舎を出たとはいえ、始業時間は近づいている。
 戦人は便座カバーごとフタをあげると、便座に向かい己が肉棒を激しく扱いた。

「はあ、はあ!!」

 余計なことを考えず一心不乱に処理に励もうとするもーー脳裏には、雪菜の姿が。

「ゆ、雪菜……さん!!」

 切なげな声音で、思わず勃起原因のランク違いの令嬢の名を呼んでしまう。
 脳裏にはここ最近の学友のあられもない姿と、先程の芳しい香りが。
 その上、便座に向かい扱いていれば。思わず先程の、雪菜に密着された情景が思い浮かぶ。

「ダメだ、思い出して……さっきのッ!! フニフニオッパイや、匂いがッ!! ああ、あのまま扱いてくれれば!!」

 叶うなら、このように一人で慰めるのではなく、あのまま背後から雪菜に手で扱いて欲しかった。
 そんな妄想が頭を満たす。

「はあ、はあ!! 早くイカなきゃいけないのに!!」

 妄想などぜす早急に処理を終わらせたいと思いながらも、肉棒は中々射精してくれない。
 口元からは幾度も雪菜の名と独り言がとめどなく溢れる。
 興奮しながらも、中々決定的な到達点が見えない。
 それでも必死に扱き続けていればーー。

「き、キタッ!! イクッ!!」

 どれ程の時間かも分からぬまま、息を乱しながら。我慢することなく登り詰める感覚に身を委ねる。
 込み上げて来る劣情の赴くまま、最後の理性で便器内に放つため。無様に上半身を曲げて肉棒を下向かせ、便座の中に大量の精子を放つ戦人。
 なまじ無理やり下向かせているため、精を吐き出す快楽は今一つな上、射精残りは断続的に吐き出され続けた。
 登り詰めた満足感に身を委ねるながらも、無理な角度の射精はシコリを残した。

「はあ、はあ……無理やり、下向かせてだったから、満足感が……」
(そ、それに……雪菜さんのエロいこと考えちゃったから……)

 肉棒の勃起はまったく治っておらず、戦人が手の力を緩めれば。肉棒は上向くと共に、残った精子を便座のフタに向かって吐き出された。
 雪菜を想い火がついてしまった性欲が一度の射精程度では鎮まらないのもあるが、射精時に圧迫されたことで満足感も物足りなかった。

「ゆ、雪菜さんのせいだ、雪菜さんが、あんなことするからーー」

「わたくしが……何かしら?」

 戦人の背筋が凍る。
 聞き覚えのある蠱惑的な鈴の音が背後から響いた。
 振り返るまでもなくその正体を察した戦人。

「うわ!?」

「わたくしのせいとは……どういうことなのかしら?」

 あまりの動揺に振り向くこともできずにいれば、背後から身体が拘束される。
 鼻腔には磯臭い臭いをかき消すように、芳しい石鹸と薔薇の香りが。

「信じ……難いことをしているわね? こんなところで……わたくしの名を呼びながら……」

「いや、コレは!!」

 脳裏では、今は声も聞こえぬ後輩が人生の終了を告げてくる幻聴が聞こえた。

(終わった……僕の人生)

「はあ、はあ……勝手に……こんなにも大きくさせて……あまつさえ、わたくしが悪いなどとーー」

 雪菜の歯切れは悪く。雪菜は余程腹に据えかねているのだと思う戦人。

「わたくしで……こんなに……」

「ゆ、雪菜さん!? あう!?」

 戦人の呼吸は乱れているが、なぜが雪菜の息もわずかながら乱れていた。
 戦人の肩にアゴが乗り。チラリと視線を向ければ。そこには顔を紅潮させた雪菜の美貌がある。
 視線は、肉棒に釘付けになっていた。
 その上、あろうことか雪菜の手が肉棒を握ってきた。
 戦人の手の下ーー肉棒の茎上部を握っていた手の下。根本辺りを強く握られてしまう。

「こんなに硬く勃起させて……こんな部分まで先走りのカウパー汁で濡れさせちゃって♪」

 雪菜の口から出た令嬢が口にするには卑猥な単語に、思わず肉棒に力が込もる。

「フフ♪ 今、アナタの……モノ、ピクって跳ねたわよ? そんなに、お望みのシチュエーションはお気に召したのかしら?」

 雪菜はネットリと撫でるように、握った手を上に向かって滑らせた。
 動揺から握りが弱まっていた戦人の手は、そのまま肉棒から押し出されてしまう。

(ゆ、雪菜さん、あんなにエッチな単語口にしたのに、オチンチンとは言ってくれない? オナニー中は、何度も言ってたのに!!)

 動揺しながらも、雪菜もまた羞恥心を持っていることを察する戦人。
 雪菜の手は戦人の手を弾いて以降、何度も力を込め握りを繰り返している。
 視線は相変わらず肉棒を凝視していて、握る行為は硬さを確かめるような行為だった。

「こう……して欲しかったのでしょう? こうして、わたくしに背後から♪」

 盗撮により、雪菜が自慰のかたわら性知識を仕入れていたことを知っている戦人は。
 雪菜が強い好奇心を持って行動に及んだことを理解した。
 何より、首筋や耳に当たる吐息の熱量は、明らかにコンビニの時以上。

「ゆ、雪菜さんーー」
(い、イケる……これ、上手くいけば……雪菜さんと……リアルエッチ!!)

 未だ動揺と混乱の中、危機的状況ながら予期せぬ偶機の到来に。戦人の肉棒は更に一回り膨らんだ。
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