【死神 × 人間】『ハッピー・ホーンテッド・マンション』【1分あらすじ動画あり】

【死神ファンタジーBL】6話（3）【あらすじショート動画あり】

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〈現在レース更新中〉
↓↓以下の作品のあらすじ動画のビュー増加数に応じて、
週末に更新する作品を決めさせていただいていますｍ

◆『不惑の森』（ミステリーBL）
https://youtube.com/shorts/uVqBID0eGdU
◆『ハッピー・ホーンテッド・マンション』（死神×人間BL）
https://youtube.com/shorts/GBWun-Q9xOs
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（あの頃に戻れたら、どんなに良かっただろう……）

まだ悠輝が亘を恨んでおらず、亘も悠輝のことをイラつかせる奴としか思ってなかった頃に。
親しくもならず、ただのクラスメイトとしてお互い学校を卒業できていれば、今みたいな惨めなことにはなっていなかったはずだ。

「亘……？　また考え過ぎてるのか。幽霊みたいな暗い顔してるぞ」

いつの間にか目の前に来ていたのか、悠輝が亘の眉間の間を、青白い指でグリグリと押してきた。
もちろん感触はない。だがほんのりとした冷気が、オーバーヒートした頭には心地よかった。

「お前は、何でも考えすぎなんだよ。もっと俺みたいに柔軟に生きなきゃ。まぁ、俺はもう生きてはいないけど」
ニカッと、悠輝が歯を見せて笑う。子どもみたいな無邪気な笑顔。

あの非常ドアの前で、言葉を交わした時と同じ笑顔。
罪悪感が胸の中を蔓延る。

亘は、顔を上げてじっと相手を見据えた。
「悠輝。お前が戻ってきたのは…………もしかして……」

——復讐のためか？

そう問おうとして、言葉が出なかった。
知りたくない。いや、知るのが怖い。

もし本当に、悠輝があの時のことを断罪するために来たとしたら……？
無意識に首に手をやっていた。今朝の悠輝の手の冷たさが身体に蘇ってくる。

「ん……？亘、何か言った？」
見返してくる悠輝を見て、亘は唇を噛みしめた。

悠輝が何のために自分の前にまた現れたのかわからない。
本当に、自分に復讐するためなのかもしれない。

でも、それはどうでもいいことだ。
もし彼があの時の記憶を本当に失っていて、あの時の同じような無邪気な笑顔をまた向けてくれるなら――

それなら、もう一度やり直すことができるのではないか。
今度こそ、あの時の償いができるのではないか。

……たとえ、どんな対価を払ってでも。

「家に帰るぞ」
亘は悠輝の横を通り過ぎて、そそくさと歩き出した。

「……え？　俺も行っていいの？」
声が聞こえて振り返ると、悠輝はぽかーんと馬鹿みたいに口を開けて立っていた。
「……じゃぁ、俺が幽霊だってこと信じてくれたってこと？」
亘はたっぷり数十秒黙ってから「いや」と答えた。
「まだ疑える余地はある。だから俺は、最後の疑問が解消するまで判定はしない」
「さすが亘。頭が硬いのだか、そうじゃないだかわからんな」
ケラケラと笑う相手を、亘はせかした。
「で、どうするんだ？　帰るのか？　帰らないのか？」
「帰る！　帰るよ！　あー、良かった。亘が信じてくれなかったら、最悪、俺、ホームレスの浮遊霊になるところだった」

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「郁嵐（いくらん）」名義で
ブロマンス風のゆるい歴史ファンタジー小説も書いています。
新連載を始めましたので、気軽におこしくださいませ～

◆あらすじ動画
https://youtu.be/JhmJvv-Z5jI
※本編情報は概要欄にございます。

良い週をお過ごしください！
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