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第五章
アラフォー、城の状況
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「おおー、凄い闇の力。土にまでしっかり行き渡ってる」
ドリアードの小屋や畑をダークリロケーションで城の敷地の一角に設置。ドリアードはお気に召してくれたようだ。
——
「ダークリロケーション」
建物、土地などをそのまま暗黒空間に保存。任意の場所に再配置できる。
ストックは3つまで。大きさにより消費が変わる。
——
「この土ならいっぱい栽培できる。植物たちも喜ぶ。でも一人じゃ耕せない」
「大丈夫。おーい、みにでびるたちー!」
「「「「「はーい!」」」」」
「わっ、この子たち全員小悪魔さんの部下?」
「まだまだいるよ。みにでびるたち、5人で1人になってここを畑にして欲しいんだ」
「分かったー!」
ぽこぽこと集まっていく。小悪魔サイズのみにでびるが500人程になった。
とにかく城の敷地は広い。無限にすら思える。城本体も果てしなく大きいがそれを取り囲む敷地はもはや一つの街や都市とすら言える。小悪魔曰くこの城は時空間が世界のそれとは異なっておりこのような広大な敷地を持っているんだそうだ。
とりあえずドリアードの田畑という事で東京ドーム二個分の畑と田んぼを耕しにかかる。500人では少ないが適宜増やしていく。
工房、生産エリアは今のところ小さい。現状一番大きいのがドリアードのエリアになるだろう。
各エリアと城は「ステップゲート」で繋いであるため行き来は楽だ。
「あの野菜、美味しかった?」
「ああ、びっくりするくらい美味しかったよ」
「ならよかった。頑張って育てる」
ドリアードの野菜は小悪魔が言うに「落陽」と名のつく魔界でも超高級品だそうだ。それを料理できるとなれば料理人として冥利に尽きるらしい。ヴィルベルも久しぶりに食べて喜んでいた。
畑さえ整えば闇の力を取り戻したドリアードと土の力で普通の作物が育つ速度より遥かに早く栽培できるという。
今ある落陽と名のつく作物は落陽タマネギ、落陽ニンジン、落陽ジャガイモ、落陽米の4種類。色んな種類があるらしい。これは本格的に探しに出るのがいいだろう。
「あ、Dさん、ここにいらしたんですね」
「アイナ、どうした?」
「生産エリアの研究部門から万年草の種の生成に成功した、と」
「おお! 研究班やるなぁ」
万年草は一束あればハイマナポーションを10本は作れる。上手くいけば店買いする必要がなくなるのだ。
「ん、万年草なら私、改良できる」
「なんだって? 万年草には上があるのか?」
「ある。『百万年草』が。人間界にはないけどここなら作れる。エクスマナポーションの材料の一つ」
エクスマナポーション……かなり高額で取引されるポーションだ。一部の錬金術師しか作れないと聞くが。材料を生産できるだけでも大きいだろう。
「また持ってきて。ここが安定したら改良してみる」
「ありがとうドリアード」
よし、今日はこのあたりで城に戻ろう。
明日は少し変わったところへ行く。
ドリアードの小屋や畑をダークリロケーションで城の敷地の一角に設置。ドリアードはお気に召してくれたようだ。
——
「ダークリロケーション」
建物、土地などをそのまま暗黒空間に保存。任意の場所に再配置できる。
ストックは3つまで。大きさにより消費が変わる。
——
「この土ならいっぱい栽培できる。植物たちも喜ぶ。でも一人じゃ耕せない」
「大丈夫。おーい、みにでびるたちー!」
「「「「「はーい!」」」」」
「わっ、この子たち全員小悪魔さんの部下?」
「まだまだいるよ。みにでびるたち、5人で1人になってここを畑にして欲しいんだ」
「分かったー!」
ぽこぽこと集まっていく。小悪魔サイズのみにでびるが500人程になった。
とにかく城の敷地は広い。無限にすら思える。城本体も果てしなく大きいがそれを取り囲む敷地はもはや一つの街や都市とすら言える。小悪魔曰くこの城は時空間が世界のそれとは異なっておりこのような広大な敷地を持っているんだそうだ。
とりあえずドリアードの田畑という事で東京ドーム二個分の畑と田んぼを耕しにかかる。500人では少ないが適宜増やしていく。
工房、生産エリアは今のところ小さい。現状一番大きいのがドリアードのエリアになるだろう。
各エリアと城は「ステップゲート」で繋いであるため行き来は楽だ。
「あの野菜、美味しかった?」
「ああ、びっくりするくらい美味しかったよ」
「ならよかった。頑張って育てる」
ドリアードの野菜は小悪魔が言うに「落陽」と名のつく魔界でも超高級品だそうだ。それを料理できるとなれば料理人として冥利に尽きるらしい。ヴィルベルも久しぶりに食べて喜んでいた。
畑さえ整えば闇の力を取り戻したドリアードと土の力で普通の作物が育つ速度より遥かに早く栽培できるという。
今ある落陽と名のつく作物は落陽タマネギ、落陽ニンジン、落陽ジャガイモ、落陽米の4種類。色んな種類があるらしい。これは本格的に探しに出るのがいいだろう。
「あ、Dさん、ここにいらしたんですね」
「アイナ、どうした?」
「生産エリアの研究部門から万年草の種の生成に成功した、と」
「おお! 研究班やるなぁ」
万年草は一束あればハイマナポーションを10本は作れる。上手くいけば店買いする必要がなくなるのだ。
「ん、万年草なら私、改良できる」
「なんだって? 万年草には上があるのか?」
「ある。『百万年草』が。人間界にはないけどここなら作れる。エクスマナポーションの材料の一つ」
エクスマナポーション……かなり高額で取引されるポーションだ。一部の錬金術師しか作れないと聞くが。材料を生産できるだけでも大きいだろう。
「また持ってきて。ここが安定したら改良してみる」
「ありがとうドリアード」
よし、今日はこのあたりで城に戻ろう。
明日は少し変わったところへ行く。
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