10 / 37
第三章
アラフォー、龍と契約する
しおりを挟む
「なぁ、この光景はなんだ?」
「わ、私に聞かれても……」
「おおん! もっとキツく縛って欲しいのじゃあ~!」
目の前にはデビルドラゴン……ではなく鎖に巻かれて悶える女の子。明らかに興奮状態だ。
「そこのお主かえ? この鎖がクセになってたまらんのじゃ!」
——グググッ
「おほぉっ! ああ~そこじゃあ~!」
——グイッ
「んはぁ! よいぞよいぞ……! 数百年ぶりの快感じゃあ~!」
……変態だ。変態ドラゴンがここにいる。さっき見た威厳盛り盛り威圧感丸出しドラゴンはどこへいった?
「あー、一応聞くがデビルドラゴンなんだな?」
「はぁはぁ……そうじゃ、我こそ闇のドラゴンの頂点デビルドラゴンの最頂点、デビルロードドラゴン、ヴィルベルじゃ! あっ、そこイイっ! 数百年ぶりに我を縛ってくれる者を探しに人間界にきたのじゃ。じゃがの、なかなかこの時代にはおらんようでムラムラしておった!」
この変態はそんなことのために人間界を脅かしていたのか……ムラムラが戦闘力になるとは更に変態である。
「この鎖は上物じゃ! 光の鎖で縛られるのも悪くないが我と同じく闇の力でここまで縛られると……堪らぬ!」
「満足したのなら帰ってもらえると嬉しいんだが……」
「イヤじゃイヤじゃ! もっと縛って欲しいのじゃ! のうお主、我の主人にならんかえ?」
「なっ……!」
「ドラゴンとの契約はいいぞ~? 色んなところに顔が効く! それにお主の力も増し増しになるのじゃ! 後生じゃ~我を縛ってたもれ~」
まさか自分から僕になることを申し出てくるとは……こんなのが闇のドラゴンの頂点でいいのか、ドラゴン界隈は。
「アイナ、どうする?」
「ま、まぁ強大な戦力ですし、問題も解決しますし」
「契約、するか」
なぜかこう……いいことなのは分かっているが……考えても仕方あるまい。契約の方法は……
「してくれるか!? なら我にキスをするのじゃ! 唇にじゃぞ? はよ、はよ!」
言われるがまま、キスをする。するとどうか、身体に力が流れ込んでくる。魔力とはまた違ったなにかだ。
「とりあえず一旦鎖を切るぞ」
——ガシャン!
「んわぷっ! 乱暴に落っことされるのも快感じゃあ~」
「……」
「……」
この変態ドラゴンのMっぷりには言葉を失う。アイナも同感らしい。
——
「と、いうことでデビルドラゴンは私の僕になりました」
「「「はぁ……」」」
野営していた三人にヴィルベルを見せる。ローブで隠れているが鎖で縛っている。帰り道に縛れ縛れとお願いされこの形に落ち着いた。
「おじさんの僕になったのはいいとして脅威が去ったことを証明する何かがいるわ」
「ん? ならこれを持ってゆけ」
ヴィルベルが空間からドラゴンの爪らしき物を出す。確かにこれだけ大きな爪なら破壊して撃退したといっても問題ないだろう。
「では私たちは村に脅威が去ったことを伝え次第王都へ向かう。Dさんはどうする予定なんだ?」
「私はとりあえず夜になるまで待機だな。夜に王都へ向かう」
「……手柄をもらった形になるが本当にいいのか?」
「気にするな。君たちが倒したようにしておくのが一番楽なんだ」
さて、朝が近い。早く村に戻って休もう。
——
デビルドラゴン撃退の知らせを受け、村は大いに盛り上がっていた。そんな中に参加せず私とアイナはしっぽり致している。ヴィルベルがいようがお構いなし……というよりヴィルベルは鎖に縛られて蕩けているためあまり気にならない。
アイリたちはすぐに出発するはずだ。まぁ私たちの方が先に王都へ着くだろうが。
「Dさん……何考えてるの?」
「ん、いや、なんでもない」
「んんっ、ならもっと……」
「ああ」
いかんいかん、こっちに集中だ。この時間は大切な時間なのだ。
「わ、私に聞かれても……」
「おおん! もっとキツく縛って欲しいのじゃあ~!」
目の前にはデビルドラゴン……ではなく鎖に巻かれて悶える女の子。明らかに興奮状態だ。
「そこのお主かえ? この鎖がクセになってたまらんのじゃ!」
——グググッ
「おほぉっ! ああ~そこじゃあ~!」
——グイッ
「んはぁ! よいぞよいぞ……! 数百年ぶりの快感じゃあ~!」
……変態だ。変態ドラゴンがここにいる。さっき見た威厳盛り盛り威圧感丸出しドラゴンはどこへいった?
「あー、一応聞くがデビルドラゴンなんだな?」
「はぁはぁ……そうじゃ、我こそ闇のドラゴンの頂点デビルドラゴンの最頂点、デビルロードドラゴン、ヴィルベルじゃ! あっ、そこイイっ! 数百年ぶりに我を縛ってくれる者を探しに人間界にきたのじゃ。じゃがの、なかなかこの時代にはおらんようでムラムラしておった!」
この変態はそんなことのために人間界を脅かしていたのか……ムラムラが戦闘力になるとは更に変態である。
「この鎖は上物じゃ! 光の鎖で縛られるのも悪くないが我と同じく闇の力でここまで縛られると……堪らぬ!」
「満足したのなら帰ってもらえると嬉しいんだが……」
「イヤじゃイヤじゃ! もっと縛って欲しいのじゃ! のうお主、我の主人にならんかえ?」
「なっ……!」
「ドラゴンとの契約はいいぞ~? 色んなところに顔が効く! それにお主の力も増し増しになるのじゃ! 後生じゃ~我を縛ってたもれ~」
まさか自分から僕になることを申し出てくるとは……こんなのが闇のドラゴンの頂点でいいのか、ドラゴン界隈は。
「アイナ、どうする?」
「ま、まぁ強大な戦力ですし、問題も解決しますし」
「契約、するか」
なぜかこう……いいことなのは分かっているが……考えても仕方あるまい。契約の方法は……
「してくれるか!? なら我にキスをするのじゃ! 唇にじゃぞ? はよ、はよ!」
言われるがまま、キスをする。するとどうか、身体に力が流れ込んでくる。魔力とはまた違ったなにかだ。
「とりあえず一旦鎖を切るぞ」
——ガシャン!
「んわぷっ! 乱暴に落っことされるのも快感じゃあ~」
「……」
「……」
この変態ドラゴンのMっぷりには言葉を失う。アイナも同感らしい。
——
「と、いうことでデビルドラゴンは私の僕になりました」
「「「はぁ……」」」
野営していた三人にヴィルベルを見せる。ローブで隠れているが鎖で縛っている。帰り道に縛れ縛れとお願いされこの形に落ち着いた。
「おじさんの僕になったのはいいとして脅威が去ったことを証明する何かがいるわ」
「ん? ならこれを持ってゆけ」
ヴィルベルが空間からドラゴンの爪らしき物を出す。確かにこれだけ大きな爪なら破壊して撃退したといっても問題ないだろう。
「では私たちは村に脅威が去ったことを伝え次第王都へ向かう。Dさんはどうする予定なんだ?」
「私はとりあえず夜になるまで待機だな。夜に王都へ向かう」
「……手柄をもらった形になるが本当にいいのか?」
「気にするな。君たちが倒したようにしておくのが一番楽なんだ」
さて、朝が近い。早く村に戻って休もう。
——
デビルドラゴン撃退の知らせを受け、村は大いに盛り上がっていた。そんな中に参加せず私とアイナはしっぽり致している。ヴィルベルがいようがお構いなし……というよりヴィルベルは鎖に縛られて蕩けているためあまり気にならない。
アイリたちはすぐに出発するはずだ。まぁ私たちの方が先に王都へ着くだろうが。
「Dさん……何考えてるの?」
「ん、いや、なんでもない」
「んんっ、ならもっと……」
「ああ」
いかんいかん、こっちに集中だ。この時間は大切な時間なのだ。
1
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
俺の彼女が黒人デカチンポ専用肉便器に堕ちるまで (R18禁 NTR胸糞注意)
リュウガ
恋愛
俺、見立優斗には同い年の彼女高木千咲という彼女がいる。
彼女とは同じ塾で知り合い、彼女のあまりの美しさに俺が一目惚れして付き合ったのだ。
しかし、中学三年生の夏、俺の通っている塾にマイケルという外国人が入塾してきた。
俺達は受験勉強が重なってなかなか一緒にいることが出来なくなっていき、彼女は‥‥‥
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
バスト105cm巨乳チアガール”妙子” 地獄の学園生活
アダルト小説家 迎夕紀
青春
バスト105cmの美少女、妙子はチアリーディング部に所属する女の子。
彼女の通う聖マリエンヌ女学院では女の子達に売春を強要することで多額の利益を得ていた。
ダイエットのために部活でシゴかれ、いやらしい衣装を着てコンパニオンをさせられ、そしてボロボロの身体に鞭打って下半身接待もさせられる妙子の地獄の学園生活。
---
主人公の女の子
名前:妙子
職業:女子学生
身長:163cm
体重:56kg
パスト:105cm
ウェスト:60cm
ヒップ:95cm
---
----
*こちらは表現を抑えた少ない話数の一般公開版です。大幅に加筆し、より過激な表現を含む全編32話(プロローグ1話、本編31話)を読みたい方は以下のURLをご参照下さい。
https://note.com/adult_mukaiyuki/m/m05341b80803d
---
【R18】淫魔の道具〈開発される女子大生〉
ちゅー
ファンタジー
現代の都市部に潜み、淫魔は探していた。
餌食とするヒトを。
まず狙われたのは男性経験が無い清楚な女子大生だった。
淫魔は超常的な力を用い彼女らを堕落させていく…
オークションで競り落とされた巨乳エルフは少年の玩具となる。【完結】
ちゃむにい
恋愛
リリアナは奴隷商人に高く売られて、闇オークションで競りにかけられることになった。まるで踊り子のような露出の高い下着を身に着けたリリアナは手錠をされ、首輪をした。
※ムーンライトノベルにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる