あやかし蔵の管理人

朝比奈 和

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3巻

3-3

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「味も良ければ、食感も最高! シャクシャク美味しい胡瓜だよ!」

 小さくて可愛い河童達が、机の上に乗って呼び込みをしている。観戦しながら食べるつもりなのか、どの屋台にもすでに多くの河童が並んでいた。

「なんだ。どれも胡瓜の屋台ばかりなんだな」

 千景はガッカリしているみたいだけど、俺は河童が並んででも食べたがる胡瓜を食べてみたいなぁ。どれも艶々つやつやと輝いていて美味しそうだ。
 俺が興味深々で眺めていると、智樹が俺に向かって笑う。

「食べたいんだろ。今は混んでるみたいだから、頃合いを見て買いに来るか?」

 さすが中学からの付き合いだけあって、俺の考えていることはお見通しらしい。

「うん。あ、でも、あやかしの世界でのお金ってどうなってるの?」

 前回あやかしの夏祭りに行った時は、確か結月さんが人間界のお金で払っていた。
 すると、千景が上着のポケットから、財布を取り出した。中に入っている物を、手の平に広げて見せてくれる。
 それは教科書で見た古銭こせんに形が似ていた。ただ、押されている文字がちょっと違っている。

「これがあやかしの世界で流通している貨幣かへい。だけど、人間界の貨幣で払っても大丈夫だぞ」
「え、どっちでもいいの?」

 俺が目を見開くと、朝霧が説明してくれた。

「妖怪達が人間界で買い物する時、重宝ちょうほうするのさ。人間に化けられない河童は使う機会がなくとも、あやかしの両替屋に持っていけば、少し高く換金してもらえるんだよ」
「へぇ、人間界のお金の方が妖怪達にとってはお得なんだ」

 あやかしの世界の思わぬ流通事情を聞いて、俺は感心する。
 屋台の隣には、救護テントらしきものもあった。机の上に大きな信楽しがらきやきつぼが置かれ、救護担当の大きな河童がその両隣に座っていた。
 あの壺の中身はおそらく、河童の妙薬みょうやくと呼ばれる軟膏なんこうだろう。打ち身、擦り傷、切り傷、骨折など、大抵の傷は瞬く間に治してしまう、河童に伝わる薬だ。
 相撲で怪我しても、あの薬があれば安心だな。

「お~い、蒼真ぁ!」

 その時、どこからか聞き慣れた声が聞こえて、そちらを振り向いた。
 白い相撲回し姿の河太と、河次郎が手を振っている。

「河太、回しが似合ってるよ! これから試合だよね?」

 俺の賛辞に、河太は照れた様子で嘴をこする。

「おう! 蒼真達が遅いから、間に合わないかと思ったぜ」
「ごめん。これでも学校から急いで帰ってきて、すぐ来たんだよ」

 今回の相撲大会は勝ち抜きのトーナメント方式だという。大きい河童に、小さい河童。それぞれの部門に十六の里の代表が参加し、四回勝てば優勝となる。

「弥助の試合はまだだよね? もう会場には来ているかな?」
「まずは小さい河童の相撲大会をして、次に大きな河童の相撲大会をやるので、もしかしたらまだ来ていないかもしれないです。ね、あんちゃん」

 河次郎に同意を求められて、河太は大きく頷いた。

「連続優勝している弥助さんは人気者だから、来るとちょっとした騒ぎになるからな。いつもギリギリに来るんだ」

 その時、近くを歩いていた子河童達が大きな声で話しているのが聞こえた。

「弥助さんの試合楽しみだなぁ」
「かっこいいよな! 今回もきっと優勝だぜ!」
「弥助さんに握手してもらいたいなぁ」

 そんな会話に、肩を竦めた河太が「ほらな」という顔をする。
 ヒーロー弥助も大変だ。
 とりあえず試合時間がかぶっていないなら、どちらの試合も応援出来そうだ。
 俺達は土俵の見える席を確保して、まずは小さい河童相撲を観戦した。
 河太の参加する小さい河童達の相撲は、とにかく可愛かった。
 いや、本人達は至って真剣なのだが、手足をばたつかせて頑張る姿は愛らしく、観ていて思わずほんわかしてしまうのだ。
 行司ぎょうじの格好をした河童に仮装感があることや、自分の里を応援する土俵周りの小さな河童達の一生懸命さもなごむ要因かもしれない。
 河太の試合は一回戦は上手投うわてなげ、二回戦は押し出しで勝った。
 三回戦目の準決勝は、土俵際で戦いを繰り広げたが、あと少しのところで寄り切りで押し負けてしまった。

「悔しいぃぃっ!」
「あんちゃんと一緒に特訓したのに」

 河太は足を踏み鳴らして、そのやり場のない気持ちを吐き出す。一方、河次郎はしょんぼりと落ち込んでいた。俺はそんな二匹の甲羅を撫でて、慰める。

「惜しかったよね。あと少しだったのに」
「よくやったと思うぞ。向こうの河童応援団はすごかったからな」

 慧の言う通り、対戦相手である鶴見川つるみがわの里の河童達は、応援の数が多かった。俺達や河太の里の河童も応援したのだが、それを吹き飛ばすほどの大声援が飛んできた。あのアウェー状態の中で、よく戦ったと思う。

「ほら、屋台で胡瓜買って来てやったから。食べて元気出せ」

 河太は、智樹が差し出す割り箸に刺さった冷やし胡瓜を掴み、無言でかじり付く。眉間に寄っていたしわが幾分かやわらいだのを見て、俺も胡瓜を頬張った。
 浅漬けのそれは、胡瓜本来の味を損なわないようにか、味付けは薄めだった。
 瑞々みずみずしくて冷たくて、食べるとシャクシャクと小気味いい音がする。

「さすが、河童の冷やし胡瓜。美味しい」

 欠片かけらを分けてあげた火焔も、幸せそうな顔でカリコリと食べていた。
 その時、緑の群れの中に、赤い色の河童の姿がポツンと見えた。

「あ、五平だ」

 俺が五平に大きく手を振ると、向こうもこちらに気が付いたようだ。河童の波をかき分けてきた五平は、肩で息をしながら言う。

「蒼真さん良がっだ。結月様は、結月様は一緒じゃねぇんですか?」
「結月さん? 結月さんは今日、都合が合わなくて来られないんだ」

 何でそんなことを聞くんだろうと思いながら説明すると、五平は膝から崩れ落ちた。

「あぁぁ、どうすんべぇぇ」

 嘆きに近い困り方で、頭の皿を抱える。周りの河童達も何事かとこちらを見ていた。

「どうしたの? 何か困ってるの?」

 紗雪の問いにハッとした五平は、土俵脇にあるテントを指差す。

「と、とにがく、選手の待機場所があっがら、来でくなんしぇ」

 誘われるまま、俺達はテントへと連れて行かれる。テントの一番奥には、弥助とそれを取り囲む遠野の里の河童達がいた。

「皆、応援に来でぐれだんだな」

 弥助は俺達に向かって笑う。だが、どことなくそれが空元気からげんきに見えた。

「弥助、何か元気ない?」

 俺が心配して尋ねると、弥助は途端に悲しそうな顔になって首を横に振った。
 五平は周りの様子を窺いつつ、俺達に近づいてささやく。

「実は……弥助のお守り石がなぐなっちまっだんだ」
「えぇっ⁉」

 大きな声で驚く河太と河次郎に、五平が「シー!」と嘴に指を当てる。
 弥助は肩を落として、小さくため息をついた。

「お守り石は試合の時に外しで、力水ちからみず柄杓ひしゃくにくぐりづげで縁起えんぎを担いでだんだども、それがいづの間にがなぐなっちまっで……」

 力水というのは土俵下に備えられている水のことで、相撲の取り組みをする前に、柄杓の水で口をゆすいで身を清めるのが相撲の作法だ。
 お守り石で縁起を担ぐのは、弥助にとって試合に勝つための大事なルーティーンでもあるのだろう。その柄杓にくくりつけるために外したら、なくなってしまったのか。
 遠野の里の河童達は、すっかり落ち込んでいた。

「俺が目さ離さなげりゃ良がっだぁ……」
「おらだっで、近ぐさ居だのに……」
「そんだげんど、やっぱりおがしいべ。勝手になぐなるもんでねぇ」
「他の里のもんが隠しだんじゃねぇごったが?」
「弥助があのお守り石さ大事にしでるの、知っでっがらなぁ」

 遠野の里の河童達は、焦りからかライバル達に疑惑の目を向け始めた。
 弥助はそんな仲間達を、きつい眼差しで睨む。

「そっだなごと考えるもんじゃねぇ」

 その厳しい口調に、河童達は小さく身を竦ませる。河童達の様子を見ていた朝霧は、五平に尋ねた。

「もしかして、アンタが結月を探していたのは、そのお守り石を結月に見つけてもらおうとしたからかい?」
「そうです。この前みでぇに、結月様に式神で探しでもらえないがど思っだんです。……んだ! 千景さんはでぎねぇですか? 呪符さ詳しいし……」

 急に期待の視線を向けられた千景は、難しい顔で低く唸る。

「式神を持続させるには、たくさんの霊力や妖力が必要になってくるんだよ。力を貸してやりたいけど、もし範囲が広い場合、俺の妖力じゃ……」

 悔しそうに俯いた千景は、ハッとして俺の顔を見た。

「蒼真の霊力の強さならいけるんじゃないか? 式神の作り方は教えてやるから」
「あぁ、蒼真は人間にしては、霊力が強いからね。試してみたらどうだい」

 千景の提案に、朝霧が乗る。一方俺は、突然矛先が変わってひどく焦った。

「え、俺? 俺不器用だから無理だよ。妖力の強さなら慧達の方が……」
「俺達は半妖だからか、式神に込める妖力の力加減が上手くないんだ」
「大丈夫よ。蒼真君、最近は霊力のコントロールが安定しているもの」

 慧は困り顔で、紗雪は俺に向かってガッツポーズした。

「ダメ元だよ。無茶言ってるのはわかってるからさ」

 そう言って、千景は式神用の白い紙を俺に差し出す。
 自信はなかったが、懇願する河童達の視線もあって、やってみることにした。
 紙を手に持ち、千景が教えてくれた呪文を唱えて、息を吹きかける。
 すると、紙が立体的に盛り上がり、白い鳥の式神が現れた。
 結月さんの式神は美しかったのに、俺の式神はでっぷりとした愛嬌あいきょうのある体形だ。

「可愛いわねぇ。ほっこりするわ」
「どことなく蒼真に似てるな」

 紗雪と慧には好評で、火焔は手を叩いて感動してくれたが、智樹は式神を凝視する。

「飛ぶのか、これ」

 それは、俺も心配なところだ。だけど、初めて作って何とか形にはなったんだから、褒めてくれたっていいのに。
 俺が「行け」と命令すると、翼をばたつかせた鳥は、ヘロヘロと飛び立った。
 ……飛んだはいいものの、今にも墜落しそうだな。
 上へ下へと飛行する鳥を、皆が不安げに見つめる。フラフラ飛行しながらどこかに向かおうとした次の瞬間、横からの突風に煽られて鳥は遠くへ飛ばされていった。
 俺達は鳥が飛ばされていった方角を、呆然と見つめる。

「ま、まぁ、ダメ元だしな。俺達が作っても無理だったろうし、兄上だって難しかったと思うぜ。あれは名前がついているものに反応しやすいんだ。せめてお守りが付喪神つくもがみになっていたら、察知して探しやすかったんだけどな」

 俺を慰める千景の言葉を聞いて、河童達は「そっがぁ」と揃って落胆らくたんする。
 そんな仲間達の甲羅を、弥助は優しく叩いた。

「皆、オレのために探そうどしでぐれでありがどな。んだども、もういんだ。なぐなっちまっだのは仕方ねぇ。お守りに頼らず、自分の力で戦う時が来だっでごとだべ」
「弥助……」

 ただの縁起担ぎではなく、形見だから相当大事な物なのに……。
 弥助の言葉を聞いた朝霧は、パシッと地面を叩いた。

「よく言った‼ 偉い! アタシはその男気おとこぎを買うよ! アンタらも弥助の実力を信じて応援してやんな!」

 ピシャリと言いきった朝霧に、河童達も俺達もハッとする。
 そうだよな。一番不安に思ってるのは弥助なんだから。応援してやらなきゃ。
 俺は弥助の胸に手を当てて、微笑んだ。

「弥助。勝てるよ。おばあちゃんの気持ちも、里の仲間の気持ちも、俺達の気持ちも、もうここに入ってるから、絶対に勝てる」
「皆がついてたら百人力ひゃくにんりきだろ」
「んだな。弥助、きばってごい」

 智樹や千景、慧や紗雪も俺の手の上に自分の手を重ね、続いて五平や遠野の河童も同様に重ねる。河太と河次郎は手が届かなかったので、弥助の足に手を当てた。
 そんな俺らの顔を見回し、弥助は笑った。

「ありがとな。見ででぐれ。オレ、おしょしぐね相撲とるがら!」

 弥助がそう言うと、千景はその言葉に反応した。

「あ、それ! 恥ずかしくない相撲って意味だよな?」

 どうやら再び弥助と会うことを想定し、岩手の方言を調べてきたらしい。
 遠野の河童達はそれが正解だというように頷き、弥助は嬉しそうに「クワッ」と笑って見せた。


 俺達は弥助の計らいで、土俵近くにある遠野の里の応援席で応援することになった。
 小さな河童達の相撲は可愛かったが、大きな河童の相撲は迫力満点だ。
 出場した河童は細身が多かったが力は強いらしく、相手の回しを取って土俵下に放り投げたり、張り手で吹っ飛ばしたりする。
 そんな中、弥助は一回戦、二回戦と順調に勝ち進んでいく。
 三回戦の相手は弥助よりも体が大きくて苦戦したものの、一瞬の隙を突いてクルリと後ろに回り込み、土俵の外へ寄り切った。
 勝った弥助は大きく息を吐き、勝者だけがもらえる胡瓜の束を手に土俵を下りる。
 ヒーローのように強い弥助は皆に大人気だ。選手の待機場所へ姿を消すまで、観客は大きな声援で見送っていた。
 一試合終わった土俵では、大会スタッフの河童が土俵上の砂をならしている。その様子を眺めながら、朝霧は「ふぅん」と声を漏らした。

「河童の相撲もなかなか面白いじゃないか」
「手に汗握る試合だったよね。弥助が土俵際まで押された時はヒヤッとしたよ」
「本当よね。危ないと思ったわ」

 俺と紗雪が胸を撫で下ろしていると、千景と河太が小さく鼻で笑う。

「相手の体が大きくとも、弥助にはそれをしのぐ技があるからな!」
「そうそう。弥助さんにとっちゃ、あんなの朝飯前さぁ」

 河太は前から憧れていると言っていたからわかるが、千景の口からそんなことを聞けるとは思わなかった。すっかり弥助のファンだな。
 俺と智樹は顔を見合わせ、千景に悟られないよう微笑む。

「次は決勝だよな?」

 慧の問いに、河次郎は大きく頷いた。

「はい。少し休憩してから、試合になります」
「相手は、あの牛久沼うしくぬまの里の正吉しょうきちって河童でしょう?」

 紗雪は少し声をひそめて、真向かいにチラッと視線を向ける。
 そこには、牛久沼の河童の応援席があった。
 牛久沼の河童の肌は少し濃い緑色で、大きな河童の種類の中でも背が高い。
 正吉という河童は、特に腕が長かった。
 弥助だけでなく、他の河童の相撲も観ていたのだが、正吉はそのリーチの長さを活かして回しを取るのが上手なようだ。繰り出す技が多彩なことにも、注意するべきだろう。

「正吉さんもここ二十年でどんどん強くなってきたんだよなぁ。打倒弥助さんを掲げて、随分鍛錬してるって噂を聞いてるよ」

 河太は腕を組み、心配そうな顔をする。
 五平は俺達だけに聞こえるように、声のトーンを落とした。

「実は……内緒なんだげど、弥助は外掛そとがけの技さかげられるのがよえぇんです」

 外掛けって、正吉が二回戦目と三回戦目で勝った技だ。

「つまり、もう弱点に気が付いて、特訓してきているってことか」

 眉を寄せる慧に、五平は憂鬱そうな顔をする。
 弥助が長い間トップに君臨しているということは、それだけライバル達に研究をされているということだ。
 それでも勝たなきゃいけないって、相当にプレッシャーだろうな。棄権したいって思った理由には、その重圧も含まれているのかもしれない。
 しばらくすると、休憩を終えた弥助と正吉が揃って待機場所から出てきた。
 お互い鬼気きき迫る顔で真っ直ぐ土俵へと歩いて行き、弥助は東側に、正吉は西側に移動する。
 弥助と正吉は土俵に入り、土俵外に向かって四股しこを踏んで手を打った後、再び東と西に戻っていった。
 弥助が東へ戻ると、遠野の河童がすかさず水が入った柄杓を差し出す。力水である。
 弥助は柄杓の水を口に含んで、それを吐き出す。それから自分の頬をバチンと叩いて気合いを入れると、塩を掴んで土俵に振りまいた。
 相手の正吉も手の平で胸を叩き、「クワッ!」と気合いを入れて土俵に塩を投げる。
 二匹は土俵の中央で、お互いを睨みながら体勢を低くする。一呼吸置いて、二匹の両手が土についた一瞬後、互いの体がぶつかり合った。
 その衝撃に弾かれて両者の間に空間が生まれると、弥助と正吉は相手に向かって張り手を連打する。力と力、張り手と張り手の応酬おうしゅうだ。
 土俵の上で、バチンバチンと威勢のいい音が鳴り響いている。
 うわぁ、あれをくらったら相当痛いだろうな。
 顔をしかめたその時、牛久沼の河童達が、「あぁっ」と声を漏らした。
 弥助の強烈な張り手に、正吉が後ろへとバランスを崩したのだ。
 正吉は後ろに下がって元の体勢に戻り、今度はタックルに近い姿勢で弥助の回しを取りに行く。
 腕の長さを活かして、弥助の回しを両手で掴むと、間髪容かんはついれずに右足を大きく開いて弥助の左足に絡めた。

「うわっ! 外掛けだ!」

 身を乗り出した河太が、焦った声を出す。遠野の河童の中には、見ていられないのか、顔を手で覆っている者もいる。

「頑張れ、弥助ーっ!」

 耐える弥助に、俺達は声をからさんばかりに叫んだ。
 外掛けをかけられながらも腰を落として堪える弥助。
 正吉はそんな弥助の回しをさらに力を入れて掴み、何とか足を浮かせて倒そうとする。勢いは凄まじく、弥助は土俵際へと追い込まれる。
 ついに弥助の左足が浮いた――その瞬間だった。
 弥助は手を伸ばして正吉の回しを掴み直すと、もう片方の足を土俵の俵にかける。


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