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3巻
3-1
しおりを挟む竹箒で玄関先の落ち葉を掃いて、ちりとりに集める。
用事がない休日は、屋敷の周りを掃除するのが常だ。
結月さんは「そう気を遣わなくていいよ」と言ってくれるが、家賃などを払わずお世話になっている身としては、むしろそれくらいさせて欲しい。
それに掃除で綺麗になると気持ちいいんだよね。
「よし、綺麗になった」
掃除用具を片付けて、辺りを見回して一息つく。
それにしても、だいぶ涼しくなってきたなぁ。考えてみたら、もう十月か。
父親の海外赴任に母親がついて行き、一人日本に取り残された俺――小日向蒼真が結月さんのお屋敷に居候し始めて五ヶ月になる。
初めは他人と一緒に暮らす自信がなかったし、生活していけるか不安でいっぱいだった。
だけど、ここでの生活は、そんな不安を感じる暇がないくらい驚きに満ちていた。
力の封印が解けるまで忘れていたが、自分は元々妖怪を見ることが出来る人間だったこと。
お屋敷にはあやかし蔵という不思議な蔵があって、その扉から妖怪達が出入りすること。
結月さんは九尾狐で、そのあやかし蔵の管理人であること。
人間は気付いていないが、妖怪達は身近で生活していること。
驚いたことを挙げたらきりがない。
妖怪に関係する事件に巻き込まれることも何度かあったけれど、それによって自分の成長も感じているし、仲の良い妖怪友達も増えた。
「火焔。俺も成長したら、結月さんみたいに動じない大人の男になれるかな?」
ふと頭に浮かんだ気持ちをそのままに、肩に乗る小鬼に話しかける。すると火焔は、ニッコリと笑って大きく頷いた。
火焔は俺と式神契約をしている小鬼だ。俺を助け、俺の味方になってくれる。
「そっかぁ。なれるかぁ」
気分を良くして火焔の頭を指で撫でていると、数寄屋門の方から堪えるような笑い声が聞こえてきた。
そちらに顔を向ければ、少し開いた扉の隙間から呆れ顔の千景と、口元を押さえる智樹が見える。
今野千景は二つ尾の妖狐で、結月さんの弟。早瀬智樹は中学校からの友人で、本人は人間だが絡新婦の美弥妃を育ての親に持つ。二人とも俺と同じ九重高校に通う同級生だ。
千景は門から中に入って来ると、俺の前に仁王立ちする。
「蒼真が兄上みたいになれるわけないだろ。兄上は動じないだけじゃない。懐が深く、強く、全てを包み込む度量がある方なんだぞ」
そう言って、千景はフンッと荒い鼻息をつく。
兄である結月さんを崇拝するところは、相変わらずだ。
「今野、そう言うなよ。無理だってわかっていても、すごい人が近くにいたら憧れちゃうもんだろ」
続いて入って来た智樹の言葉に、千景はしばし考え込み、それから頷いた。
「……そっか。そうだよな。あんなにすごい兄上と同居していて、憧れない奴なんていないよな。よし! 蒼真が兄上になることは無理だろうが、目指すことを許可する! 頑張れ!」
「……ありがとう」
結月さんは千年近くを生きる九尾の狐。たかだか十六年生きただけのヒヨッコが、結月さんみたいになれるなんて本気で思ってはいないけどさ……。
落ち込む俺を、「頑張れ、蒼真」と応援する千景。そんな俺達のやり取りに、智樹は我慢出来ずに笑い出した。
俺は智樹を半眼で見つめ、火焔は頬をぷっくり膨らませる。
「それで、千景はいつものことだけど、智樹は今日はどうしたの?」
寮生活をしている千景は、放課後や休日に度々結月邸を訪れていた。
一方智樹は、絡新婦が俺を誘拐した事件での謝罪後、何度か遊びに連れて来たことがあるものの、自ら結月邸に来たことはない。
それに、二人揃って来るのも珍しい。
不思議に思っていると、智樹は手に持っていた、筒状に丸められた葉を俺に差し出す。
「そうだった。実は、これを川の近くで拾ってさ。どうしようかと思ってたら、通りかかった今野に結月邸に行こうって誘われたんだ」
俺はその葉を受け取り、観察する。葉は麻の紐で縛られていた。
「妖力が感じられるから、妖怪のもんだと思うぜ」
指差しながら言う千景に、俺はちょっと驚く。
「妖怪の?」
なるほど。だから、結月邸に来たのか。結月さんは物知りだし、ここはあやかし蔵の扉があるから色々な妖怪が出入りするもんな。
「じゃあ、結月さんにちょっと聞いてみよう」
俺は千景と智樹と連れ立って、結月さんの所へと向かう。
結月邸は渡り廊下を隔てとして、表屋敷と裏屋敷に分かれている。基本的に表屋敷は俺や結月さんの生活スペース、あやかし蔵のある裏屋敷は訪れた妖怪達に開放している。
確か今の時間なら、結月さんは裏屋敷の庭にいるはずだ。
俺が裏屋敷の庭に向かうと、結月さんは池の脇に竹製の長椅子を置いて、のんびりとお茶を飲んでいた。結月さんの隣には猫又の朝霧、そして小さな河童の河太と河次郎がいる。今日はその近くに、腰蓑をつけた大きな赤い河童が一匹立っていた。
全国には色々な種類の河童がいるらしいが、初めて見る河童だな。
すると、河太と河次郎が俺に気が付いて、大きく手を振る。
「おーい、蒼真ぁ! 久しぶり!」
「こんにちは、蒼真さん!」
「こんにちは。河太と河次郎、遊びに来てたんだ? 相撲の特訓をするから、しばらくは来られないって言ってたのに」
河太と河次郎兄弟は、俺がここで暮らすようになってから、数日と空けずに遊びに来る。しかし、ここ一週間ほどは、特訓で忙しいと言って来ていなかった。
「うちの里に仲間とはぐれて困っている河童が訪ねて来たから、結月様ならお力になってくださると思って連れて来たんだ」
河太の説明を受けて、隣にいた赤い河童は俺達に向かって挨拶をする。
「遠野の里の、五平と申します」
「はじめまして、蒼真です」
頭を下げ、チラッと五平を見る。
遠野……有名な岩手の河童か。
そう言えば遠野の河童は、甲羅と頭の皿以外は顔も体も赤いって伝承があるな。まさにその通りだ。
そんなことを思い出していると、智樹が結月さんに向かって頭を下げた。
「結月様、お邪魔しております」
「いらっしゃい。今日は皆で遊ぶ予定かい?」
結月さんがそう微笑むと、千景が首を横に振る。
「違うよ。妖怪の落とし物を見つけたんだ」
得意満面で言ったその顔は、投げたボールを拾って来た子犬の如き無邪気さだ。
今は人間に変化しているから尻尾はないが、あったらきっとブンブンと振っているのではないだろうか。
「妖怪の落とし物? 蒼真君の持っているそれかな?」
指摘されて、俺は慌てて手に持っていた葉の巻物を渡す。
「特別な呪は……ないか」
軽く調べた結月さんは、縛っている麻紐を解いた。
その中を覗き込んだ俺達は、小さく声を漏らす。
大きな蓮の葉には、暗号のような記号が羅列されていた。一見落書きに見える記号。だけど、その記号に似た文字を俺は見たことがあった。
「これ、河童文字だ」
河太が言うように、そこには河童文字が書かれていた。ただ、よく見ると、前に河太が書いた形とは少し違っている。
遠慮して遠巻きに見ていた五平だったが、河童文字と聞いて蓮の葉を覗き、「クワ!」と反応する。
「そ、それをどごで!」
「ここの近くにある竜ノ川の岸辺に落ちてたんだけど……」
答えた智樹の服を掴み、五平はすがる。
「そ、そごさ案内してくなんしぇ!」
「え、ちょ、ちょっと何、どういうことだ?」
困惑した智樹は距離を取ろうとするが、必死な五平の手は放れなかった。
「弥助がそごにいるがもしれねぇんです!」
「五平、とにかく落ち着いて。弥助がどうしているかもしれないって?」
穏やかに尋ねる結月さんに、五平はハッとしてようやく智樹から離れ、引っ張ってしわがついた服を直す。
「……おもさげながんす」
方言だろうか。言葉の意味はわからなかったが、彼は申し訳なさそうに肩を竦める。
「その蓮の葉さ書いである河童文字は、俺達の村に向げで書かれだものなんです」
小さな声でそう説明する五平に、俺は首を傾げた。
「里によって河童文字も違うの?」
河太に尋ねると、コクリと頷いた。
「うん。オイラ達河童は人間界に来ることが多いから、間違って落としても人間に内容が読まれないよう河童文字を使ってるんだけど、里によって形に違いがあるんだ」
「違う里の河童文字を読む時は、前に蒼真さんに教えた方法を使うんですよ」
河次郎はそう言って、頭の皿を触ってピシャピシャと水をつけ、濡れた手で蓮の葉をなぞった。
そのままでは暗号のような河童文字だが、濡らすと文字が変化して読むことが出来る。読んだ者が人間なら人間の文字、妖怪なら妖怪の文字として見えるそうだ。
俺の目には、蓮の葉の記号が平仮名へと変化して見えた。
『すもうたいかい あんないじょう とおののさと やすけ どの
かいさいち かっぱばし かわのまえ
にちじ じゅうばんめの つきのあがるころ』
内容を見ると、これは河童の相撲大会の案内状で、開催する場所と日時が記されているみたいだ。
「弥助がこの案内状さ、持っでだんです。俺とはぐれたのもこれを落どしで、探しでんのがもしんねぇ」
ため息をつく五平に、河太と河次郎が悲しそうな顔をする。
「そうかもしれないですね」
「案内状をなくしたら一大事だからなぁ」
深刻そうな河童達に、俺と千景はキョトンとした。
「この相撲大会の案内状って、そんなに大事なものなの?」
「いつもお前らが里でやってる相撲大会とは違うのか?」
河童は相撲をとることが好きだ。河太のいる里でも、よく力自慢が集まって河童相撲大会を開いている。
「里でやるいつもの相撲とは規模が違うんだよ。十年に一度の相撲大会で、全国の河童の里から代表の河童が集まってくるんだ」
河太の説明に、河次郎が補足する。
「この案内状は代表の河童だと証明する物で、持っていないと大会に参加出来ないんです」
へぇ。河童の全国相撲大会があるのか。そして、この案内状は思っていたよりもずっと大事なもののようだ。
「もしかして河太たちが特訓してるのも、この相撲大会のため?」
「そうだよ。オイラはうちの里の代表さ」
河太は大きく胸を反らして、自慢げに言う。隣の河次郎はそんな河太を誇らしげな眼差しで見ていた。
「オイラは選ばれてないけど、あんちゃんみたいに強くなりたいから一緒に特訓してるんです」
「そっか。河太も河次郎も頑張っているんだね」
俺が微笑むと、二匹は照れた様子で嘴をこする。
「思い出した。遠野の弥助って、河童の中でも相撲が強いって有名な河童だよな。牛も持ち上げるほどの怪力だって聞いたことがある」
ポンと手を打った智樹に、五平が頷く。
「弥助は里一番の力持ちで、相撲大会でも連続で五度も優勝しでるんです」
智樹は相変わらず色んな情報を仕入れてるな。
それにしても、弥助って河童はそんなに強いのか。
「牛を持ち上げる怪力……」
俺の呟きに、河童以外の皆が小さな河太を見下ろす。
河童は種類が多いので、河太のような愛らしいマスコット姿の種族もいれば、五平のような身長の高い河童や体格のいい河童の種族もいる。
体格だけでも不利なのに、牛も持ち上げる河童と相撲をして、はたして河太達が勝てるのだろうか?
「……河太、アンタ、そんな小さななりで大丈夫なのかい?」
さすがに朝霧も心配になったらしい。皆の不安げな視線に、河太はちょっと拗ねた。
「オイラだって、弥助さんにゃ勝てると思ってないよ。小さな河童と大きな河童とで、体格別に分かれてるんだ。オイラは小さい方に出るのさ」
河太達の手前、あからさまには出来ないが、俺達はひそかに安堵する。
そうだよな。いくら何でも、弥助という河童に当たったら河太が可哀想すぎる。
「相撲大会まで、あと二日。弥助はこれを落として、きっと困っているだろうね」
結月さんはそう言って、蓮の葉に視線を落とす。
「探しているかもしれないから、俺、五平を連れて葉が落ちていた場所に行ってみます」
智樹の申し出に、俺と河太達が手を挙げる。
「じゃあ、俺も一緒に行くよ」
「オイラ達も行く」
そんな俺達に千景は腰に両手を当てて、呆れた顔で言う。
「そんな探し方、効率悪いだろ。まだそこに弥助って奴がいる確証もないのに。ねぇ、兄上」
千景が同意を求めると、結月さんは微笑んで頷く。
「いい手があるよ。見ててごらん」
結月さんは蓮の葉に手を当て、何やら呪文を唱え始めた。
白い煙が蓮の葉から立ち上り、結月さんはそれを式神を作り出す紙に当てる。
煙を吸った紙は姿を変えて白い小鳥になり、結月さんの人差し指に止まった。
「結月さん、これって式神ですか?」
「簡易的なね。この手紙に書かれた名の者に辿り着くよう呪をかけた。この名は弥助の真名ではないから、遠くにいた場合は導くことが出来ないが、まだこの辺りにいる可能性もあるからね。この鳥の行方を追っていけば、弥助に辿り着くと思うよ」
妖怪は普段呼ぶ名前の他に、真名を持っている。真名はその妖怪を表す核であり、命と同等の意味を持つ。それ故に、命を預けてもいい相手にしか教えることはない。
「ありがとうございます!」
結月さんに向かって、俺や五平、河太達がお礼を言う。
やっぱり結月さんは頼りになるなぁ。
そんなことを思っている俺の隣で、千景は腕組みして頷いていた。
「結月様に感謝してるのに、何で今野が満足げなんだよ。お前何もやってないだろ」
苦笑する智樹に、千景は口をとがらす。
「お、俺だってこれから手伝う。ほら! 一緒に探してやる! 行くぞ!」
そう言って、ズンズンと歩いて行く。
「行くぞって……鳥はまだここにいるっていうのに」
朝霧は呆気にとられた様子で、千景の背中を見つめていた。
結月さんは微笑すると、式神の小鳥に向かって「行け」と小さく呟く。
その声に小鳥はゆっくりと羽ばたき、結月さんの手から飛び立った。
姿形は普通の鳥と変わりないが、少ない羽ばたきで優雅に飛ぶ様子は異なっている。
結月さんはその鳥から、俺へと視線を戻した。
「河童は友好的な妖怪だから心配はないだろうが、気をつけて行っておいで」
「はい。行ってきます」
見送る結月さんと朝霧に手を振って、俺達は裏屋敷を後にする。
すると、屋敷の数寄屋門をくぐる直前で、千景が河太と河次郎と五平の甲羅に呪符を貼った。
「何を貼ったんだ?」
河太が目をパチクリとさせて、千景を見上げる。
「人間から姿を隠す呪符だよ。人の目を気にするのは嫌だろ」
普通の人間の多くは妖怪を見ることが出来ないのだが、たまに見える人もいる。
人間に変化出来ない妖怪は、人間の気配がしたら念のため物陰に隠れ、見えない人間かどうか様子を窺ってから出てくるのだそうだ。
千景はこう見えて、呪符などを研究し、作り出す天才だからなぁ。
自分の妖力が少ないため、それを補おうと上達していったらしいけど……。
そう言えば、前に千景がこれと似た呪符を使っていたことがあった。
自分の妖力を隠して、結月さんに見つからないようにした呪符だ。
「前に千景が使っていた、妖力を断つ呪符と一緒?」
「いや、原理は似てるけど、あれに少し手を加えたやつ。まぁ、前のと一緒で、そのあやかしが持つ妖力が強すぎると効かないんだけど、人間に変化出来ない妖怪が貼るなら問題ないだろ」
「へぇ、人間に変化出来ない妖怪用ねぇ」
智樹がニヤリと笑ったので、千景はムッと顔を顰める。
「な、何だよ。……蒼真も何にやにやしてんだよ」
おっと、いけない。嬉しさが顔に出ていたか。
指摘されて、俺は上がる口角を手で伸ばす。
千景は人間に変化出来るので、そういった呪符は本来必要ない。
河太達や変化出来ない小さな妖怪のために作ってあげたってことだ。
自分と結月さん以外、他の誰もいらないと周りを拒絶していたあの千景が、随分な進歩である。
「河太も河次郎も良かったね」
俺が顔を覗き込んで微笑むと、河太と河次郎は嬉しそうに頷く。
「うん。嬉しいぞ。ありがとうな。千景」
「ありがとうございます。千景さん」
「親切にしてもらっで、ありがどうございます」
五平にも丁寧にお礼を言われ、千景はフイッと顔を背け、数寄屋門の扉を開けた。
「別に……。たまたまそういう呪符があっただけだし」
素っ気ない態度だったが、照れているのがわかった。
数寄屋門を出ると、小鳥は旋回しながら俺達を待っていた。
さすが結月さんの作り出した式神、俺達に合わせて飛んでくれているらしい。
俺達は小鳥の誘う方向へと、歩き始める。
向かいながら、俺と手をつないで歩く河太と河次郎はどこかワクワクした様子だった。
「弥助さんとお話出来るかなぁ、あんちゃん」
「出来るんじゃないか? 楽しみだな、河次郎」
どうやら二匹にとっても、弥助は特別な存在らしい。
「そんなに弥助ってすごい河童なんだ?」
俺が尋ねると、二匹は目をキラキラとさせて話す。
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