小さなパン屋の恋物語

あさの紅茶

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二章◆休息◆

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「それからさ、琴葉の働き方は労働基準法に違反していると思わないか?」

思いがけない言葉に、琴葉は首を傾げる。

「うーん?自営だから関係ないんじゃない?」

「法律的にはね。でもminamiは定休日は週に一日だ。琴葉の年間休日は何日ある?相当少ないだろ?」

雄大の指摘に、琴葉は反論する。

「それは雄くんだって。」

「俺も会社側の人間だから労働基準法は関係ないんだ。」

「えー。。。」

さも当然かのように言う雄大に、琴葉は更に不満声を上げた。

「そうじゃなくて、琴葉は働き方改革って知ってる?」

「働き方改革?」

ニュースでちらっと聞いたことはあるけれど、琴葉はそれがどんなものかは知らない。
そもそも企業に属さない琴葉には、縁がないものだと思っていた。

「そこでだ。俺達も一緒に住むんだから、働き方改革をしないか?」

「働き方改革を…?」

いまいちつかめず、おうむ返しになってしまう。
働き方改革とはどんなものだったか、琴葉は頭を捻った。
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