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二章◆お姫様みたい◆
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日曜、minamiの閉店後に車で迎えに行くと、すでに琴葉は店の前で待っていた。
雄大が車から降りると、小走りで近寄ってくる。
「仕事はもう片付いた?」
「はい、大丈夫です。」
雄大は琴葉を助手席へエスコートする。
それだけで、琴葉はお姫様にでもなったような気分になった。
運転席に座った雄大を横目で盗み見ると、いつものスーツではなくラフなシャツとパンツなのにすらりとした体型と整った顔が相まって、いつも以上にかっこよく見えた。
車の助手席に座ることさえ慣れていない琴葉は、すでに胸がドキドキしてしまう。
同時に、おしゃれで素敵な雄大の隣に地味な自分がいていいのだろうかという気持ちになってくる。
自分の服を見やれば、そのみすぼらしさに何だかため息が出た。
「どうした?疲れてる?」
「いえ。なんだか夢心地で。早瀬さんはすごくおしゃれで素敵なのに、私はイケてないなって思ってただけです。」
正直に自分の気持ちを言うと、雄大は不思議そうに琴葉を見やった。
「そう?とても可愛いと思うけど。」
「か、可愛いって。」
突然そんなことを言われて、ほぼっと一気に頬が染まる。
恥ずかしすぎて思わず両手で頬を覆った。
「そんなに気になるならお姫様になる?」
「へ?」
意味がわからず、琴葉はすっとんきょうな声が出た。
日曜、minamiの閉店後に車で迎えに行くと、すでに琴葉は店の前で待っていた。
雄大が車から降りると、小走りで近寄ってくる。
「仕事はもう片付いた?」
「はい、大丈夫です。」
雄大は琴葉を助手席へエスコートする。
それだけで、琴葉はお姫様にでもなったような気分になった。
運転席に座った雄大を横目で盗み見ると、いつものスーツではなくラフなシャツとパンツなのにすらりとした体型と整った顔が相まって、いつも以上にかっこよく見えた。
車の助手席に座ることさえ慣れていない琴葉は、すでに胸がドキドキしてしまう。
同時に、おしゃれで素敵な雄大の隣に地味な自分がいていいのだろうかという気持ちになってくる。
自分の服を見やれば、そのみすぼらしさに何だかため息が出た。
「どうした?疲れてる?」
「いえ。なんだか夢心地で。早瀬さんはすごくおしゃれで素敵なのに、私はイケてないなって思ってただけです。」
正直に自分の気持ちを言うと、雄大は不思議そうに琴葉を見やった。
「そう?とても可愛いと思うけど。」
「か、可愛いって。」
突然そんなことを言われて、ほぼっと一気に頬が染まる。
恥ずかしすぎて思わず両手で頬を覆った。
「そんなに気になるならお姫様になる?」
「へ?」
意味がわからず、琴葉はすっとんきょうな声が出た。
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