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その出会い、運命につき。

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「……本当に?だってすごく親しげだった。名前で呼び合ってて」

そう、あずささんは胡桃さんを“洋くん”って。
胡桃さんは“あずささん”って。

「あずささんが名前で呼べってうるさくて。ああ見えて俺より三つも年上。完全に子供扱いで洋くんって呼んでくるんだよね」

胡桃さんは肩をすくめる。
その仕草が、やれやれ仕方ないといった感じなのに優しくて、あずささんが胡桃家で大切にされているのだと思わせた。

たぶんあずささんも、胡桃さんみたいに優しくていい人なんだろうなぁ。
薬局で会ったときも、いい人オーラ全開だったし。

いつの間にかそんな風に、ストンと納得できた自分がいた。
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