上 下
49 / 71
その出会い、運命につき。

49

しおりを挟む
返事を言い淀んでいると、

「あんまりそういうのは好きじゃないかな?」

と、気を遣われてしまった。

「いえいえ、全然大丈夫です!」

私はすぐさま否定する。

むしろ、シェアしてもらっていいんですか?という心境だ。
こっちが心配になってしまうよ。

そんな考えになってしまっては、すぐに首を振る。

ダメダメ。
私は今日は楽しむって決めたの。
今日は胡桃さんとの最後の日なの。
いい思い出で終わりたいんだよ。

素敵な夢を見させてくれてありがとう。
素敵な思い出をありがとうって、最後に言うんだ。

そして、お別れするんだよ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

飲みに誘った後輩は、今僕のベッドの上にいる

ヘロディア
恋愛
会社の後輩の女子と飲みに行った主人公。しかし、彼女は泥酔してしまう。 頼まれて仕方なく家に連れていったのだが、後輩はベッドの上に…

イケメンの偽彼氏

詩織
恋愛
先輩たちに目をつけられ、我慢の日々そしてとうとう私は…

涼子

詩織
恋愛
私の名前は涼子。高校3年生。 同じクラスには全く同じ字の涼子がいる。 もう1人の涼子は美人で成績優秀、みんなからの人気もの 彼女も私も同じ人を好きになってしまい…

一夜の男

詩織
恋愛
ドラマとかの出来事かと思ってた。 まさか自分にもこんなことが起きるとは... そして相手の顔を見ることなく逃げたので、知ってる人かも全く知らない人かもわからない。

危険な台風

詩織
恋愛
確かに台風が接近するとは聞いていた。 けど電車も止まり、停電までって、そこまでになるとは。 残業で、会社に居た私はここに居るしかなく...

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

拗らせ女の同期への秘めたる一途な想い

松本ユミ
恋愛
好きだった同期と酔った勢いで 一夜を共にした 恋愛が面倒だと言ったあなたに 「好き」だと言えなくて 身体だけでも繋がりたくて  卑怯な私はあなたを求める この一途な想いはいつか報われますか?

隠れ肉食系男子

詩織
恋愛
駅から歩いて10分、住宅街にある小さなカフェ「青い空」。 大学生の楓子は週3~4日その店でバイトをしている。 日常生活から離れ、ゆっくり時間を過ごしたいお店です。

処理中です...