11 / 161
姪っ子
11
しおりを挟む
私は大手企業の正社員で事務職に就いている。
姉だけを可愛がり妹の私のことはまったく褒めない父親をなんとか振り向かせたくて、小さい頃から必死に勉強をしてきた。良い成績を取れば褒めてくれると思ったからだ。
おかげで成績はぐんぐん伸び、難関大学へ入ることができた。そして大手企業にも就職できた。他人から見たら順風満帆な経歴に見えるだろう。
だけど父親は大して褒めてはくれなかった。
私も成人して大人になったからか、もうそこまで父親に褒めてもらいたいとは思わなくなったし、思ったより距離ができていることに気付いてしまった。
母は学生の時に病気で亡くなった。
姉はあんな風だ。
私はもう一人で生きていこうと決めた。
せっかく大企業に入れたのだ。
キャリアウーマンを目指すしかない。
そう目標を立てて働きだして二年目。
まさか残業を断って子供のお迎えを優先しなくてはいけなくなるなんて。
この世に神様がいるなら、本当に恨みたい。
一体私が何をしたというのだ。
姉だけを可愛がり妹の私のことはまったく褒めない父親をなんとか振り向かせたくて、小さい頃から必死に勉強をしてきた。良い成績を取れば褒めてくれると思ったからだ。
おかげで成績はぐんぐん伸び、難関大学へ入ることができた。そして大手企業にも就職できた。他人から見たら順風満帆な経歴に見えるだろう。
だけど父親は大して褒めてはくれなかった。
私も成人して大人になったからか、もうそこまで父親に褒めてもらいたいとは思わなくなったし、思ったより距離ができていることに気付いてしまった。
母は学生の時に病気で亡くなった。
姉はあんな風だ。
私はもう一人で生きていこうと決めた。
せっかく大企業に入れたのだ。
キャリアウーマンを目指すしかない。
そう目標を立てて働きだして二年目。
まさか残業を断って子供のお迎えを優先しなくてはいけなくなるなんて。
この世に神様がいるなら、本当に恨みたい。
一体私が何をしたというのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
97
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる