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◆ハッピーエンド◆
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◇◇◇
お夜食のアクアパッツァはスープとしていただくことにした。
この世界に来てから王女だからか料理をする機会に恵まれず、出されたものを口にする毎日だった。不味くはないけれどどこか異国の味で、たまには知っている味も食べたいなあなんて思ったりもしていた。
ジャンクのお母様がオムレツを作っているとき料理の話に花が咲き、今は魚料理を研究しているということでアクアパッツァを提案したのだ。
煮込むだけだしシンプルな味付けなのにコクがあって美味しい。イタリア料理だけど私にとってはよく食卓に出ていた懐かしい家庭の味。この国ではそういう魚料理を食べたことがなかったから、思いきって紹介してみた。
「すごく美味しい!」
「でしょう?」
スープを口にしたジャンクは目を丸くして驚いた。私は得意気だ。
「お店のメニューに追加しようかしら?」
お母様まで褒めてくださるので、私はますますいい気分だ。久しぶりの家庭の味(イタリア料理だけど)に触れ、懐かしさも込み上げる。
「ほら、アズールも食べてみて」
「……うまい。これがナコの国の味か?」
「そうだよ」
正確にはイタリア料理だけどね。
なんて心の中で訂正する。
「こんな料理どこで覚えたの?さっきから、私の国って言っているけどどういうこと?」
さすがジャンクは優秀だ。人の話をよく聞いている。感心していると、アズールが小さく首を横に振った。私は目で頷く。
お夜食のアクアパッツァはスープとしていただくことにした。
この世界に来てから王女だからか料理をする機会に恵まれず、出されたものを口にする毎日だった。不味くはないけれどどこか異国の味で、たまには知っている味も食べたいなあなんて思ったりもしていた。
ジャンクのお母様がオムレツを作っているとき料理の話に花が咲き、今は魚料理を研究しているということでアクアパッツァを提案したのだ。
煮込むだけだしシンプルな味付けなのにコクがあって美味しい。イタリア料理だけど私にとってはよく食卓に出ていた懐かしい家庭の味。この国ではそういう魚料理を食べたことがなかったから、思いきって紹介してみた。
「すごく美味しい!」
「でしょう?」
スープを口にしたジャンクは目を丸くして驚いた。私は得意気だ。
「お店のメニューに追加しようかしら?」
お母様まで褒めてくださるので、私はますますいい気分だ。久しぶりの家庭の味(イタリア料理だけど)に触れ、懐かしさも込み上げる。
「ほら、アズールも食べてみて」
「……うまい。これがナコの国の味か?」
「そうだよ」
正確にはイタリア料理だけどね。
なんて心の中で訂正する。
「こんな料理どこで覚えたの?さっきから、私の国って言っているけどどういうこと?」
さすがジャンクは優秀だ。人の話をよく聞いている。感心していると、アズールが小さく首を横に振った。私は目で頷く。
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