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◆まさか物語の世界へ?!◆

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それはそうと、ウィズラブの世界は日本とは全く異なる世界。イメージ的には中世のヨーロッパだ。私はこの国の王の娘シャルロットで、城の中に大きくて豪華な一室を与えられている。もちろん侍女も側に控えているお姫様だ。

そしてどうやらシャルロットは私とは全く雰囲気の異なる人物だったらしい。目覚めた私の態度に、記憶喪失を抜いたとしても皆戸惑いを隠せていなかったように思う。

まあ確かに小説のシャルロットはいかにもな可憐な王女様だった。笑うときも「ウフフ」とか「ニッコリ」という表現が使われていたし、どう考えても私みたいなオタク臭はゼロよね。

「すごい!何これドレス?私金髪?うわー、マジでコスプレっぽい。天蓋付きのベッド?お姫様じゃん!」

なんてはしゃいでしまったものだから、周囲の人達はドン引きしてた。ごめん、ついテンション上がっちゃって。これだからオタク女子は困るわよね……ちょっと反省。

そのせいもあって、シャルロットは頭を打って記憶喪失になったと医者に結論付けられたのだ。

これは賢明な判断だと思う。
私にとってもそれは好都合だし。
あれこれとやかく追及されても困ってしまう。
第一、私自身、この状況をどう説明したらいいかわからないし。
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